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Champagne シャンパーニュ地方の街
Le Mesnil-sur-Oger ル・メニル・シュル・オジェ |
| Alain Robert アラン・ロベール
( 2004年10月 etsu et nino様 ) |
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| シャロン・アン・シャンパーニュの町で高速を下りて、エペルネ方面へ。
11時に予約をしてある名門シャンパーニュ・メゾンのひとつ、「サロン」のあるメニル・シュル・オジェの町を目指す。 このあたりは周囲がなだらかな丘陵地になっていて、ブドウ畑や穀類などの畑がゆるやかに、そして果てしなく続く。 高速道路を走っていても時折、ちょっとした林はあっても、木が密集するほどの森のようなものは見かけず、ほとんどが畑ばかり。
わかりやすい道路標識に導かれつつ、町に到着。 予約した時間よりかなり早い。町を車でぐるりと、ひとめぐり。 「Salon」の標示を確認後、町の奥までいって、裏側のちょっとした高台へ。ブドウ畑に囲まれつつ、町を一望する。 こういう風景はシャンパーニュ地方の紹介写真でよく見るな?と思いつつ、記念写真。 11時にはまだ20分ほどあったが、早めに「Salon」へ。 サロンは年間生産量が他の大手メゾンと比べてかなり少なく、さらに優良なぶどうが取れない年は作らないというほど、完璧なシャンパーニュとして有名。 日本でもあまりお目にかからないのと高いので、オットはほとんど飲んだことないが、今回、シャンパーニュに行くにあたって見学したいメゾンとして、こことクリュッグを上げたので、予約を申し込んでみた。 クリュッグは一般の見学は受け付けていないということで断られるが、サロンはOKということで、とても楽しみにしていた。 「Salon」の公式Webサイト(ローラン・ペリエグループ内)
シャンパン・メゾンの紹介Web内
「Salon」と書いてあり、ここのシャンパーニュのラベルに大きく出ている"S”の優雅なマークが大きく描いてある立派な門をくぐり、建物の手前に車を停めて様子をうかがいつつ、呼び鈴らしいものがない。入り口らしいドアの中へ。 ドアの中はワイン醸造所っぽいと言えばそうだが、受付や事務所っぽい感じはまったくせず、大きな家の玄関といった雰囲気。 「ぼんじゅーる!」「えくすきゅぜもあ!」と大きな声で何度か繰り返していると、大きなエプロンをした職人らしきおじさんが奥から登場。 こちらが簡単な英語で「予約しているものですが?」といいかけると、 「○×※、ぺらぺらぺら??」 と、フラ語で話しかけられ、身振りをしているが、こちらは理解不能。 互いに、ちょっと困ったという顔になったが、おじさんが身振りで(ちょっとここでまっていろ)という感じで手で示してくれる。 と、おじさんは奥のドアへ消えていった。 ありゃ?、オフィスはここじゃなかったのかな?。 予約が通じてなかったのかな?。とと、2階から若いきびきびとした女性。 「ぼんじゅー」と挨拶をしながら、オフィスは隣の建物なのよ?、といいつつ笑顔で握手。
まずは入り口から入ってすぐのがらんとした部屋へ。壁に貼ってある地図を前に、シャンパーニュ地方の位置(フランスの中で、パリからは、といった位置関係)からシャンパーニュ地方の細かい地域の説明(地形や地理的なもの)、そしてサロンのあるこのコート・ド・ブランの簡単な説明。 サロンの歴史とこのあたりの畑(メニイル・シュル・オジェ)でとれる、しかも選りすぐりのぶどうから収穫されたシャルドネ種だけで作り、優良な年だけで毎年は作らないこと、年間の生産量とフランス国外への輸出量が多い(仏国内の流通はわずか5%しかないらしい)ことなどの説明。 地下の醸造所へ。 階段を下りて樽発酵させているたくさんの樽の並ぶところや瓶詰めし、ラベルはない状態で暗く静かなところでオールド・ヴィンテージを寝かせてある貯蔵庫、シャンパーニュ独特の発酵スタイル、ビンを斜めさかさまにして口の部分を木枠に挿して澱をビンの口までためながら、寝かせているところを簡単な説明を含めて見学。
なんだか緊張するが、オットに写真を撮ってもらいつつ、くるくる回すのをさせていただいた。(しかし私が回転させたシャンパーニュはどうなったかな?)
見学を終えて、オフィスへ。その建物は隣のドラモット(同じローラン・ペリエグループのサロンのセカンドとも言われる銘柄。しかしセカンドとはいってもサロンが作らない年などのぶどうを使っているので、とてもおいしいし、高い)と書いてある門の中にある。 オフィス奥の客間に通される。テイスティングテーブルらしい大きなアンティークなダイニングテーブルとソファセット、暖炉、雰囲気のある飾り窓と出窓に並ぶ調度品が、メゾンの格式を感じさせる。 奥から冷えたドラモットとサロンの95年を銀の盆に載せて運んできて、シャンパングラス(背の高い、フルート型のシャンパーニュ用のテイスティンググラス)を2つ、それぞれの前に。 始めはドラモットから。 その後、サロン。 栓を開ける手つきは慣れたもの。 う?ん。至極の時。 シャンパーニュをいくつも、しかも味を比べつつテイスティングすることはあまりないので、こんなに銘柄や作り方で違いがあるんだ、といまさらながら感心。 サロンは正直言って、いままでのシャンパーニュ感を覆すほどおいしかった(とはいっても高いものを多くは飲んだたことがないガ)。
シャンパンにはまる人が多いのも納得。 オットも感激。 おいしい、おいしいといただいていると、彼女がまだあるからいいわよ、とさらにおかわりを注いでくれそうになったが、車なのでと辞退。 飲みながら、「ヴァカンスなの?短いのね?。これからどこに行くの?イタリアのトスカーナ?いいわね?。あっちは暖かくてお日様がいっぱい。このシャンパーニュ地方は冬はこんなふうに曇りがちでさむいのよ?。この地方でおいしいものはお肉の煮込みシャンパーニュ風よ」などとお互い片言の英語でおしゃべり。 私がサロンのラベルのSの文字がヘビやうなぎに似ているが、なにか関係があるのかと聞くと笑いながら、関係ないわよ、とのこと。 2003年の出来を聞くと「暑くて糖度が上がり、アルコール度も上がってよかったけど暑すぎてぶどうの実がジャムみたいになってしまい、生産量は少ない」とのこと。 ここでシャンパーニュを購入できるかを聞くと、プライスリストをプリントアウトしてくれた。
このサロン95年、いつになったら飲めるやら。 最低10年は寝かせた方がいいとはいうけれど。
ところで、このサロン、私たちのような素人でも見学させていただけて、試飲もポンッとそれぞれを開けてくれて無料。
メゾンというと格式やら偉大なイメージがあったが、気さくでいい人たちでとてもよかった。
帰国後、河出書房新社から出た「銘品シャンパン読本」に、このサロンも紹介されていた。ルミアージュをさせてくれたおじさんが、定年間近の熟練職人マックさんという方だということが判明。このような高級品もひとつひとつ、人の手でじっくり作られてこそなんだなと、実感。 (うちゃぎ様 2003年)
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