宿泊したホテルの主人の紹介。一人でかと聞かれたので、そうと答えるとちょっと考えていたので、一人でも入りやすい店を選んでくれたのだと思われる。
19時開店らしく、ぴったりに行くとまだ誰もお客がいなかったが、1時間ほど散歩してから戻ってきたらかなり賑わっていた。ドアには、ゴーミヨーをはじ
め雑誌か何かの推薦マークが何枚も張ってあった。ちょうど良くおなかも減ったので、入店。
20代くらいの女性店員に窓側の二人席に案内された。アラカルトのほかに、13.9euro、23euroなどいくつかのムニュがあった。
アペリティフを頼み、ついてきたオリーブをつまみながらメニューのフランス語と格闘。13.9euroのムニュを頼むことにする。これは、前菜・メイン・
デザートが各6種類から選べるもの。どれも凝ってておいしそうなので迷っていると、ころころ太ったにこにこした男性の若い給仕が、英語で「わからないこと
ありますか」と聞きにきてくれた。せっかくだからオススメを聞いたりして、一緒に決めてもらう。
前菜に、鴨のテリーヌ、メインに豚のアバラとレンズマメの煮込み、デザートにパンペルデュのコーヒーアイス添えに決定。疲れていたのでワインはパス、ガスなしの水だけ頼む。
料理は今まで行ったレストランと比べると比較的、サクサクと早く出てきたような気がする。どれも量が多い。前菜の鴨のテリーヌは、野菜の佃
煮みたいなのと、謎のコルニッションが添えてある。分厚くて、かなりの食べ応え。パンとこれでも差し支えない量。とはいえ一応これは前菜。
程なくメインの豚料理が来た。ゴロンとした大きいスペアリブが二個。これが、フォンやワインで煮込まれた、とろりと濃厚なレンズマメのな
かに鎮座している。食べても食べても、なくならない。でもやわらかくて丁寧な味付けでおいしい。しかし結局二個目の肉半ばで断念。ご馳走様でしたというこ
とで、皿をさげてもらう。
デザートのパンペルデュは、ブリオッシュ入り焼きプリンみたいなもの。これに濃厚なコーヒー味のアイスクリームが載っている。熱々とひん
やりの組み合わせで、食感的にも楽しい。でもこのときすでに胃のほうがあまり楽しくないことになっていたので、これも皿の底まで到達することかなわず。周
りのテーブルを横目で見ると、サラダや魚やポトフなどあっさりめの料理が目に入った。ちょっと重いものばかり選びすぎたか、と後悔。
どれもしっかり手をかけてあって、作り手の愛情を感じる料理ばかりだったので、満
足。
(店内の様子・客層) = 20時から21時の間には、ざっと60卓はある広い店内はほぼ満席に近い状態。年齢層も20代から年配までさまざま、一人客、カップル、夫婦、家族、親戚同士っぽい団体など。どのテーブルもわいわい、会話も食事もはずんでいる。
(スタッフのようすや対応) = どのスタッフもとても親切。とくに、注文をとりに来てくれた太った男性のスタッフ。にこにこしててこっちまで笑顔になった。
支払いのときも、レジの女性がお食事いかがでしたか、と気さくに声をかけてくれた。
(日本語・英語対応) = メニューはフランス語のみのよう。スタッフは英語可。
(予約方法) = なし。人数がいるときやピーク時、週末などに行かれるかたは予約したほうがいいかもしれない。
(10点満点で何点?) = 9点。 夕食で、13.9euroであの量と味はお得だと思う。
(アクセス) = 大聖堂やメトロの駅から近く。 Rue Saint LoからR.de la
Poterneに入ってすぐ左側。FNACのある建物の向かい。
(支払い方法) = クレジットカード可
(その他) = 駐車場があるようだ。19時から、2時間に付き1,7euro
(2007年2月上旬 Fashion Nugget様)
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