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観光局
Rue Guillaume Le Conquerant, 76480 JUMIEGES
フランス観光協会>ジュミエージュ
http://www.tourisme.fr/office-de-tourisme/jumieges.htm
l'Abbaye de Jumieges ジュミエージュ修道院
http://www.jumieges.fr/rubrique.php?id_racine=2 |
(アクセス方法) = 車で。 ルーアン右岸から約23km。(D982を西へ約20km、その後D143を約3km南下)
駐車場は、修道院の少し先の右側にある。駐車料金は無料。駐車場の角に郵便局がある。
(入場料) = 大人 5euro (内部の雰囲気や感想) = ノートルダム修道院とサン・ピエール教会が隣接している。 天井や内陣が崩れ落ちているが、正面や壁面の多くの部分が残り、それほど荒廃した「廃墟」という雰囲気ではない。 西正面は、カロリング朝伝統に基づく西構えの構成から、2つの塔があるロマネスクのファサードへと至る発展の過程を示しているらしい。塔はまだ直接地面からそびえ立っておらず、分厚い控え壁に接続して下方に伸び、
塔が後ろに少し下がって見え、塔の発展段階がうかがえる。ポーチは少し張り出していて、西構え構成の影響が感じられる。飾り気のない、無骨な量感に、初期ロマネスクの芽生えが感じられる。 塔のアーチのリズムが印象的だった。間口が狭く、立ち上がりが高く、形状がきれい。 内部の壁面は、垂直的変化を見せていて、ロマネスク建築の完成に近づいているらしい。縦に、高窓、トリビューン、アーケードと並び、一つ一つの中間が区別され、支壁柱がそれにアクセントをつけている。壁の構造や可塑性の発展段階がうかがえ、興味深い。 屋根がすっぽりと抜け落ちていて、壁のアーチの稜線の跡や、リブの付け根の様子や石の積み方がうかがえ、興味深かった。 身廊内部は立ち入り禁止で、交差部(ほとんど何も残っていない)から垣間見る。柱頭彫刻はあまり残っていないが、袖廊部に、ロマネスク様式の、鳥の柱頭彫刻が残っていた。描線が少し硬い印象。 内陣は13世紀にゴシック様式に改修。内陣の辺りは柱の基礎や壁の一部がゴロゴロと残っているだけで、ほとんど崩れている。フランス革命の時、廃墟となったらしい。 崩れた石の天井の先に、ステンドクラスや壁や天井が抜け落ちたゴシック様式の窓枠がくっきりとした稜線を描き、
サン・ピエール教会の、偽アーチや、その周辺の石の形や量感に味があった。ゴシック様式の窓枠が崩れ落ちかけた部分から、構造や石の積み方がうかがえ、興味深かった。
(車椅子・高齢者対応) = 入場券売場のある建物の出入口に、特に目立つ段差は無かったと思う。リフトやスロープはなし。 修道院の周囲には、なだらかな砂の遊歩道がつき、周囲に緑地が広がっている。緑地には多少の凸凹や傾斜があるが、車椅子でも特に問題はないと思う。 修道院の基礎は周囲の遊歩道より低い位置にあり、数段の階段を下って行くと、内部を間近に見ることが出来る。
(子供向け?) = わからない (所要時間) = さっと見て15分、じっくり見て1時間 (印象的だったもの) = 西正面の壁面や塔の構成
(飲食店&ショップ情報) = ブックショップあり。歴史や、この地域の写真入りガイド本や小物等、充実した品揃え。 (その他) = 無料のパンフレットは、仏語、英語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語等のがあり。日本語は無かった。 修道院の近くの駐車場の一画に、郵便局あり。元はアルセーヌ・ルパンシリーズの作者モーリス・ルブランの親戚の家で、ルブランはここを訪れては、この家から修道院跡を眺めており、その思い出が、作品の舞台となる庭や廃墟にも反映しているらしい。ルパン作品に思いを馳せながら、修道院を見学するのも一興。 (2008年1月 arco de medio punto 様) |