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 モワサック (モアサック) Moissac
            
19 Nov.2005 経験談追加

Special thanks to nyanchi sama!


 
 
トゥールーズから約70km
 
トゥールーズからの交通手段はバスか列車。どちらも本数も少ない。列車は乗り換えなければならないのもあるし、街の少し外れに停まる。けっきょく、13時ごろのバスにする。

時間通りバスは出発。 乗客は地元の人ばかりで、観光客は我々だけだった。

運転手に、サンピエール教会に行くにはモアサックの中のどのバス停が一番近いかを聞いて、「tribunal」がいいと教えてもらう。「ついたら私が教えてあげるよ」と心強いお言葉。

バスは田舎ののどかなヒマワリ畑や、とうもろこし畑、キビ(多分)畑、栗畑、果物畑(林檎のようだった)、の中を抜けていく。ヒマワリはすでに枯れていたが、それなりに秋の風情でよろしい。

約1時間半で到着(@46FF)。運転手からここだよ、と教えてもらい、教会への道のりも教えてもらう。ついでに帰りのバスの時間とバス停(同じところだった)も確認。大きな広場の古い建物の横を斜めに横切って入った通りの奥に、サンピエール教会が見えた。
 

復路 17時半ごろのバスは少し遅れてきた。一つ前の町が始発のようで、すでに高校生(中学生?)の男の子たちが何人か乗っていた。男の子しかいないので、男子校かな?途中でも学生が乗り降りする。この時間のバスはスクールバスにもなっているようだ。だからか、行きと違って値段が高かった(@54FF)。

途中で運転手のおばさんに、バスセンターではなく、その前のジャンヌ・ダルク広場で降りたいことを伝えておく。このほうがホテルに近い。
(にゃんち様2001年9月)
 
 

 
SNCFモワサック駅
 
いつもそうなのかどうか分かりませんが、
2001年の12月31日には、国鉄モワサック駅は、夕方以降 駅舎が閉まり、出入り出来ませんでした。
19時頃の列車に乗るため、18時半頃駅に着くと、駅舎が閉まっており、
駅員の方が ちょうど家路につくところでした。

当然 中の切符売り場で切符を買うことも出来ません。
(昼間は開いていたし、切符売り場も営業していた)

ホームに自動券売機がありますが、硬貨とクレジットカードしか使えません。
機械の作動がおかしくなった場合に、対応してくれそうな人もいない所で
カードで決済したくないが、硬貨の持ち合わせもないという方や、
操作のし方がよく分からない方は 前もって窓口で買っておいた方がよいでしょう。

なお、ホームへは、駅舎を通らなくても、外から直接入ることが出来ます。
(arco de medio punto様 2001年)
 
 

 


みどころ、スポット
 
 

サン・ピエール修道院聖堂
ロマネスク様式。
スペインのサンチアゴ・デ・コンポステーラというキリスト教の聖地までの巡礼の道上にある。

まず最初に目に入る南入口のファサードの彫刻と、奥の回廊が有名。

南門の入口の柱にはペテロとイザヤの彫刻がある。イザヤの方は、昔訪れたスーイヤックの教会のイザヤによく似ていると本で読んでいたが、本当によく似ていた。表情がなんともいえない。同じ派の石工が彫ったものかもしれない。こうやって12世紀の彫刻を今でも見られるなんて、なんてすごいんだ、と感激!(日本じゃ鎌倉時代。)

中も一通り見た後、一度教会の外に出て、回廊の入口の方に向かう。教会とは別の建物で入場料を払う(@30FF)。

この建物の一角に、町の観光局もあった。

回廊はアーチが美しい。その一つ一つに繊細な植物や、聖書の物語が彫られている。人物の目がみんな一点の穴なのも可笑しい。帰りにトイレを済ませ、運河の方まで散歩。

運河も緑が多く、気持ちがいい。夏にはクルーズもあっているそうだ
(にゃんち様2001年9月)

13時9分にトゥールーズ・マタビオ駅を発、13時59分にモワサック駅に着いた。東洋人が珍しいのだろうか、車内からの視線を感じつつ、駅舎へ向かう。

バスで帰るつもりでいたし、事前にフランス国鉄のホームページで時刻表を調べてあったが、急な変更や減便があるかもしれないので、駅の時刻表や掲示物を見ておいた。駅を出てすぐ、左手に、修道院の屋根とおぼしきものが見えた。

沿道や店先に、クリスマスの飾りが施してあった。生の枝や葉に、赤や黄色のビニールのリボンを結んだり、電球をからめてあり、素朴な感じだった。
 
 

やがてサン・ピエール修道院聖堂(Abbatiale Saint-Pierre)の案内板が見え、狭い路地を入ると、修道院の前の広場に出た。
 
 

自然に南扉口(1110〜30年頃)へ引きつけられ、するすると近づいていく。このタンパンには、黙示録による、ヨハネの幻視が描かれている。


南扉口のタンパンと まぐさ 

衣の襞や裾の表現や、身体の量感が印象的だった。キリストの下の波の形の部分や、タンパンの縁の部分の、雷文の形に折れているリボンも興味深かった。

大きさが違う人物を、限られた枠の中に収めるため、キリストの周りの四福音書記者の象徴や人物の、身ぶりや姿勢がゆがめられているが、そのゆがみが、実にいい味を出している。

タンパンの下の方にずらりと並んでいる長老は、脚を交差している。その身振りから、優美なリズムが感じられる。

まぐさ(タンパンの下の部分)の円花文が、繊細で美しかった。

まぐさの下の柱の、縁の形が面白い。
 

預言者エレミアと獅子の彫刻
 
 

中央の柱(1115〜30年頃)の東側の面に、預言者エレミアの彫刻がある。
柱の曲線に、頭や腰、膝、つま先の位置を合わせてある。エレミアも脚を交差させており、全身が細長く引きのばされている。
髪や衣の襞など、細部まで精緻に彫り込まれており、実に繊細で優美だった。
 
エレミアの彫られている面から見ると、隣接する面の獅子の彫刻も、あごが引きのばされているように見える。

扉口の手前の側壁にも、「受胎告知」や「マギの礼拝」など、興味深い彫刻がずらりと並んでいる。

(arco de medio punto様 2001年12月/2002年1月)

 
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