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 Serrabone セラボヌ (セラボンヌ)

            
29 Apr./ 5 Aug.2008 経験談追加
Prieure Notre Dame de Serrabone セラボヌ修道院
N116を外れ、セラボヌ修道院(Prieure Notre Dame de Serrabone)へ向かう。狭くて急な山道を上っていくと、駐車場へ出た。

塔の下部や西正面には、四角く整えられた切石ではなく、スレートのような薄い石が使われている。上質の石が足りず、こういう粗末な石も使ったらしいが、味があるし、力強さが感じられる。

 


入口は西正面にあった。

入場料は3euro。入場料を払うと、日本語のプリントと、クリアフォルダに挟んだ、英語で書かれた解説文を渡され、後者は後で返すように言われた。日本語のプリントは、解説ではなく、誰かの随想の一節をコピーしたものだった。

教会堂のトリビューン(高壇)を一目見て、圧倒される。

大理石の色の美しさと、なんともいえない質感に言葉を失う。彫刻や紋様も多様で美しく、構図も洗練されている。柱頭の形状や、石の四隅を有効に活用した、ロマネスク彫刻らしい力強さもある。彫り込まれた動植物の量感もどっしりとしており、すごみがある。

オリエント起源の紋様もあるのだろう、ルーヴル美術館で見た、オリエントの彫刻が想い起された。パルメット(棕櫚・しゅろ)紋様や花弁紋様の美しさに、心を奪われた。

教会堂の祭室には目立つ彫刻や装飾もなく、実にシンプルだ。開口部が小さい窓や、どっしりとした石の質感が求心的だった。信者ではないけれど、邪念が消え、心が一点に向かって集約されていくようだった。

ギャラリー(柱廊)の柱頭にも、高度な構図で、多様な紋様が彫り込まれており、圧巻だった。

外へ出ると、すでに日がとっぷりと暮れていた。

(2003年12月/2004年1月 arco de medio punto様)

タクシーで。

途中、ブールテルネールまでは、平らなところを通っていくので快適だったが、辺鄙なセラボヌにいく山道(舗装道路だが道幅が狭く、うねうねとカーブを描いて断崖上を走るのにガードレールが無い)は延延と長く、対向車に出会うのが怖かった。

車を降りたときは二人とも吐きそうで、60ユーロという料金にもびっくり。18時に迎えにきてもらうように頼む。

セラボヌは、小さな教会堂の中に大理石で作ったトリビューンがあって、きれいな彫刻がみられる。

彫刻をみながらのんびりして、ようやく気分が落ち着いた頃、またお迎えが来て、憂鬱なドライブでプラドに帰った。帰りは42ユーロ。

(2007年9月  カンタベリー大司教 様)


 
 
 
 
  

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