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Arbois アルボワ
updated on 18 Sept.2005
観光局
http://www.arbois.com/
 
 
 
車で、ディジョンやリヨンからでも1時間ちょっと、ブザンソンからも40分ほど
 

コンテ地方にあり、中世の小都市といった風情のワインの街。 
  
中心部に5つほどのドメーヌが、店をかまえています。日本では、アルボワワインはあまり知られていませんが、意外と多くの品種があって、それぞれに個性があります。独特のブランデー香があるものや、Vin de Paille のような甘口のワインもあります。  

2年前に来た時はドメーヌが閉まっていた時間でもあり、散策できなかったので今回は泊まりで絶対買って帰るぞ!  
  
さて到着が昼近くになって、お腹もぺこぺこ。 チェックイン&昼ごはんにすることにしました。 Jean-Paul Jeunet は、前回来た時にかなりお気に入りの御店で、是非再訪したかったオーベルジュ・レストランです。  

車上荒しが心配だったので、ガレージに止めさせてもらおうと頼みにいったのですが、なんとホテルを2軒持っていたみたい。 前回は日帰りだったので知らなかったのです。  

私達は安い部屋を予約していたため、200mほど離れたホテルだった。 それならガレージはあきらめるかなと思っていたら、マダムが「レストランの真上の部屋にする? 同じ値段でいいわよ。」と言ってくれている様に聞こえた。  

”えっ、今なんと言われました?” 「部屋を見てみる?」 と言われ、あわてて主人を呼ぶ。半信半疑でマダムについていきながら、私の英語理解能力にも大分不安になった一瞬。 正直なところ、戸惑ってしまいました。  
  
部屋はまだ掃除中だったけど、綺麗な部屋だったし、風呂も広い。マダムが「OK?」と聞いてくれたので”ほんとに安い値段でいいの?” と、念押しで聞いてしまいました。 
  
 「大丈夫よ!」と笑顔で言ってくれたので、こちらも感謝!してお願いすることに。 
  
おまけに、車はレストランの前の公共駐車場に置くことになり、全部で160Fは浮いた事になります。 半分きつねにつままれたような、でも嬉しかった?!! 主人はさらに喜んでいた。 これで酔っ払っても運転してホテルに帰る必要がない!!それはごもっとも。 
  
ホテルの部屋の写真を撮ったりしてくつろいだ後、一階に降りて昼ごはんです。 平日昼なので、すいていました。レストランは、木の感じが家庭的で暖かい空間になっています。  
ムニュでジビエが魅力的だったので、そちらにしました。  
 

葉書を購入した後、ジュラワインを買いに酒屋に入りました。なににしようか、と迷いながら店に入ったところ、試飲をさせてくれました。Vin de Paille だったのですが、甘いし美味い!おまけにハーフボトルのみで120F(1800円ほど)。 自分と御土産で3本購入決定しました。他のも飲ませてくれたので、正直ほろ酔いです。 
( ちむ様 2000年10月) 

 


 
 
 
レストラン  Hotel Restaurant Jean Paul Jeunet  ジャン・ポール ジュネ  ミシュラン★2
http://www.jeanpauljeunet.com/
9 rue de l'Hotel de Ville - 39600 ARBOIS

日本語取材記事
http://jpmuseum.com/locations/locations3/jeanpaul/jeanpaul.html

2000年秋から4年ぶり。一番楽しみな秋に、長期の休暇がとれないのが非常に残念。広場にはぶどうの飾りが放射線状にデコレーションされ、観光客も来ているみたいだ。 

オーベルジュで専用パーキング(有料)もあるが、近くの教会の公共パーキングに止めてもいい。

 
部屋は2階の100ユーロ。ソファもあって結構広い。以前泊まった部屋と近いのか、眺めが一緒。裏の家の人形飾りも変わらずほっとする。 私はのんびり休憩して食事に備え、連れは散策&カフェ巡りに出かけた。 
 

21時頃1階のレストランに下りたら、すでに、私達の席以外は満席でした。ソムリエは変わっていないが、サービスはだいぶメンバーが替わっていた。マダムと思っていた方も違ってたみたい。4年のブランクは長い。
 
ここのお勧めは秋のジビエ、夏はブレス鶏、ジュラワインそしてコンテチーズ! ワインとコンテチーズはメジャーでないのでまだまだ日本では少ないが、美味しくて安い。個人的にはまっている。
 
今回は余ったワインとプティフールを部屋に持ち込んでもらった。いつもならワインは余ったままだが、部屋でまたチビリ。 となりで連れは夢の中。ひとり晩酌もたまにはいいか。
 
 

部屋代込み 270.72ユーロ

 
今回で3回目。 料理水準はどの季節でも安定しています。ムニュは65ユーロ。 四年前がユーロ換算で48ユーロだったので、随分上がっている。 ワインはクレマン・ド・ジュラをとりました。 シャンパーニュと同じ製法で作られる、発泡酒です。

  
 
最初のアミューズとして、生ハムとチーズせんべい
続いてガスパッチョ(辛味のあるトマトスープ)をのせたムースと、根セロリのムースが出された。

軽やかにありながら、鮮やかに香りを残すところは、一流店のアミューズです。前菜への期待が高まります。

前菜

ザリガニを添えた、川カマスのムースリーヌ。

クリームを加えた西洋はんぺんであった。 ソースはベアルネーズ風でエストラゴンの香りが食欲をかき立て、なおかつ甲殻類の味わいがよく出ています。
いくらでも入るような口当たりのよさで、熱くないのにハフハフと音を立てながら、口に入れてしまいました。 白身魚の味わいをクリームによって高め、エストラゴンで香りを補強するように感じました。 ザリガニもそのものに、濃縮感があります。 海老のプルンとした歯応えではなく、軽くほぐれるようにかみ切れて、川魚の香りが残ります。 

繊維にそってソースの味わいが染み込み、火入れの的確さを見せてくれました。 その土地の味わいを、技術によって高めた一皿でした。

主菜
 

ほろほろ鳥のロワイヤル
 
エシャロットのグリルとスプーンですくったポレンタ(とうもろこしのピューレ)が、添えられている。 焼き汁にバターを加えたソースが周りを囲み、たっぷりとベーコンとジロール茸が下に敷かれている。 フランスらしい、濃厚な味わい。

チーズ

満腹中枢を刺激してくれますが、この店はこれでは終わりません。 チーズが素晴らしいのです。  ありきたりのものではなく、土地のチーズを中心に同じ種類でも、熟成度の違うものを複数用意して、これでもかと皿に載せてくれます。

デザート

デザートは、あっさりとしたもので、乱切りしたりんごのソルベ・フロマージュブラン・洋ナシのキャラメリゼの三品。 さらりとした夏の甘味でした。 カフェはパスして、部屋に戻りました。
(ちむ夫記す)

 
(ちむ様 2004年8月)
当初それほどの期待はなく、昼のみの予約でした。 前回(98年7月)も確かによい料理ではありましたが、郷土料理の色合いがつよく、多少の洗練さと新しさ(チーズを素材の引き立て役にもってきていた)はあったものの、この土地のワインと共に食事をするから 
おいしいのだろう、と思った程度でした。  
前回と違っていたのは、料理にチーズがほとんど使われていませんでした。  

今回、この店ほど、土地の食材のすばらしさを皿にだしていた店は、ありませんでした。  

 
photo by Chimu
 

前菜

鴨のフォアグラと、西洋ごぼうのテリーヌ。 ジビエのフォン(だし汁)をビネガーと合わせてソースにしている。 
 
酸味の使い方が独特である。鋭角的なのに、フォアグラと共に食すと、包み込むようになっている。サラダと共に食すと、野菜の香りが引き立つ様に酸味が切れる。 いい食欲の刺激になり、見事に前菜の役割を果たしている。
 

二皿目 
仔牛の頭肉のラビオリ、薄い仔猪のジャンボン(ハム)添え。

 
ラビオリのゼラチンの味が、ジャンボンの塩気と交わり、今度は塩気によって主菜への期待が高まります。 

 



主菜 野ウサギのロワイヤル(単純に言えば赤ワイン煮込み)。

この料理がジビエ料理の、新しい発見でした。 
 
通常、ジビエの場合、いかに野生の香りをいかすか、最も香る血と内臓をどのように扱うかによって、その店の個性がでると考えています。下手な店だと、内臓のくささが臭味となって、肉の風味を飛ばしてしまうことがあります。 
 
ここでは、野生の香りが最大限に香るのに、くささがない、内臓のくささではなく香りのみが、肉に加わるという皿でした。これが、ジビエの中で最もにおいが強いであろう野ウサギで、施されていたのです。

その上、それを支えるソースが血とワインの香りを漂わせながら、肉の香りを倍加させるように補強がされていて、なおかつクリアーな切れ。あまりの香りに、ナイフを入れる前に、写真を撮るのを忘れてしまいました。 
 
これに、別皿の栗の香り高いピュレに、カラメル香の焼きりんごを合わせて食べると、フランス料理でしか到達しえない陶酔感、今まで食べた野ウサギのロワイヤルの中で、最上の皿でした。 
 
いや、今まで食べたジビエの中でも、ベストの水準。これを昼に食べてしまったため、夜も予約をその場でいれて、また野ウサギをたべてしまった次第です。 
 


続いてマダムがチーズを運んでくれました。地元のチーズを中心に、20種類はあったでしょうか。 コンテのチーズの熟成具合は、山羊のチーズが好きな自分が、食べたい衝動を抑えきれないほど、完璧でした。 


デザートの水準も期待してもらってかまいません。 
 
イエローワイン(Vin Jaune という黄色のワイン)を使ったアイスは初めて食べました。 

クルミの香りの高め方も、独特でした。焼きたてのクルミケーキの上にアイスをのせて、さらにテュイル(薄いせんべい)を立てています。
  
ケーキからはそのものの香り、テュイルからはスパイスを引きたて役にした香り、そしてケーキとアイスを同時に食べると、イエローワインを高めるように補強する香り、とこうゆうクルミの変化する使い方は、見たことがありませんでした。
(ちむ夫記す)
 

 

 料理もさることながら、マダム・ソムリエ・サービスとも素晴らしい!! 暖かいというか ハートフルというか。2人共、心地よい空間をいただいた感じです。地方の(多分客として日本人はあまりこないところだとは思うのですが。) 二つ星で、料理名を日本語で言ってくれたのは初めて! 普通はそんなことしないよ・・・。 
 
私が大うけしたものだから、サービスの人(若い人だったからかな?)料理を出す度、張りきって即席で覚えた日本語を披露してくれました。
 
マダムもチーズの時に、コンテのハード・ウォッシュ各一種ずつを頼んだら、「これ美味しいから食べてみて」とハードの違うチーズまでドン!と盛ってくれました。
 
向こうの Petite は、日本人の思う「少し」では決してありません。食べ切れるか心配でしたが、食べてみてびっくり! マダムご推薦のチーズが、まためちゃめちゃ美味しい。 後は想像どおりです。 胃袋はあっという間に、吸収していました。
デザートが終わった頃には、夜の予約をマダムに御願いしておりました。そしたらマダムが「日本人の料理人が、研修で来ているから御茶しながら決めたら?」と紹介してくれました。 
 
サロンでお茶飲みながら、夜のメニューを決めたのですが、フランス料理のフルコースは普通一日一食で、お腹は十分一杯になります。
 
カルトで食べたい物があったけど、食べきれないかもと彼に言ってみたところ、マダムがハーフポーションにしてくれるとの事。こうなったらお願いできるものはお願いしてしまおう!

マダム・彼と4人で話していたら御昼の勤務時間が終わったのか、先ほどの陽気なサービスの兄さんが私服に着替えてきて、彼に「サッカーしに行こう!」と言ってきました。 

なんでも 店対抗で、アラン・デュカスのチームに勝って優勝したのだとか。 レストラン対抗サッカー大会なんて、初めて聞きました。 
 
サッカーが盛んな、ヨーロッパだけの事はあります。ココまで話をしていると客というより、近くのお宅にお邪魔した感じ。また夜に会いましょう、とレストランを引き上げることにしました。

( ちむ様 2000年10月) 


夜のディナーは飲めるとあって、2人アペリティフを一杯ずつ Cremant de Jura、 ブランデーのような香りのする Vin Jaune の後、ソムリエに料理に合ったものを勧めてもらいました。地酒ってほんとに安く、140Frほど。でもその土地の料理に、抜群に合う様にできているんです。昼がかなりよかったので、夜も期待大です

地元の発泡酒(Cremant de Jura)を飲みながら、ワインはやはり地元のアルボワワインを選びました。 昼はハーフボトルでしたが、このまま寝ればいいので、フルボトル一本選びました。

夜はカルトです 
 

 


アミューズ(突き出し)

細かく切った鴨コンフィ入りの、カボチャのスープで始まりました。かすかな粘り気と甘い香りに脂肪の香りが消えるようにからまり、何気ない食材をはっとする水準に高めています。 



前菜

冷製野ウサギのフィレ肉の部分をさいの目に切り、ポロねぎで巻いたもの。半量でお願いした(90F)。
 
キノコのピュレを敷いている。昼の煮込みとは対称的に線が細い。しかし肉の軟らかさとピュレとの相性、赤ワインとの相性は、互いが引き立つ様になっている。 前菜の量であり味わいながら、完成度が高い。



主菜
 
鹿のフィレ肉、サブレ載せ、カリン添え(260F)。 
 
軽くナイフを入れるだけで、スーと降りるくらい肉質がやわらかい。サブレをのせ、さらにセップ・カボチャを載せるという、立体的な盛りつけ。
 
暖かい料理を正方形のガラス皿にて供するなんて、視覚的にも十分である。
 
コンポートされたカリンが、甘味と酸味を補い、鹿肉の鉄分を多く含む香りを強調しています。繊細な鉄分は、かぼそく、はかないながらも一本芯が通っている。

鹿に関しては、日本の方が良いのではと思っていま
したが、これほどの火の通し、熟成の具合で供されると
その考えは吹き飛びました。 近所でしとめているそうです。  
 


アヴァンデセール
 
アンディーブのブリュレ。初見です。かすかな苦みと卵黄の相性を知りました。 

デセール
 
軟らかいショコラのピラミッドと、ショコラアイス(75F)。 

ピラミッドの甘みと甘い香り、アイスの苦みと苦みのある香りのコントラスト。キャラメルがつないでいます。

ショコラ・オ・レと深入り焙煎珈琲の対比と言えば、少しはわかってもらえるでしょうか。 ショコラ好きには、たまらないおいしさでした。 

これらの料理が、どれひとつとして思いつきとか、突飛なところがなく、完成度の高い皿として供され、気持ちのこもったサービスと共にテーブルに運ばれてきます。

後日訪問した、ランスのボワイエのプロフェッショナルで、見るだけでも価値のあるサービスとは異なり、田舎の素朴さと暖かさが伝わるサービスです。料理を食べて、この店ほど、紡ぐように言葉があふれるレストランは、久しく体験していません。 (ちむ夫記す)
 
 

サービスはさらに日本語に磨きをかけていました。最後には女性のサービスの人に日本語で、「いかがでしたか」と聞かれて、その徹底ぶり思わず私も日本語で、「ありがとうございます」て言ってしまうほど。

しかしここはフランスなのです でも日本にいるような、ずいぶんとくつろいだ気分になりました。

サービス精神には脱帽です。 主人は飲みすぎですでに真っ赤。飲み残しのワインを部屋にお願いしたものの、またもや飲めずにバタンキュウでした。
 
( ちむ様 2000年10月) 

1Fr=13〜22円程度で推移。
  

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