トップ > その他の地方 > オーヴェルニュ地方 > サン・ボネ・ル・フロワ St-Bonnet-le-Froid のホテル
  

サン・ボネ・ル・フロワ St-Bonnet-le-Froid  のホテル
updated on 12 June 2005

 
Auberge  de Cimes オーベルジュ・ドゥ・シーム
43290 Saint-Bonnet-le-Froid
http://www.regismarcon.fr/
音なり
http://www.relaischateaux.com/cimes
こちらも 欧州に名のとどろく有名美食オーベルジュ

2005年ミシュランで 星3に昇格


リヨンからだと、約1時間30分のところにある、小さな村。家が20軒あるかどうかですが、それでも教会とカフェはちゃんとある。最初に来た時は、こんな所に二つ星があっても客が来るのだろうか?と思いましたが、とんでもない! わざわざ食べにくるんです。日本だと、こうはいかないよなあ。フランス恐るべし、です。

 
私達は750Fの部屋に泊まりました。(オフシーズンなので 100Fr安い) ベランダからは、夕暮れの山の風景が広がって、思わず深呼吸。
 
部屋は、ベットルームとリビングが、ちょっとした仕切りで区切られている。広々。トイレと御風呂は別ですし、寒い地方なので暖房設備も抜群。暖房設備があると、思い出したように、洗濯開始してしまう私達。 この御風呂、実はガラス張り! もちろん見えないようにすることもできます。 
  
部屋の印象も、かなり洒落てます。空調がなんとダイキン。日本企業も頑張ってるのねと嬉しかったです。満足度90%!
 
 

宿泊者だけが通る朝食のサロンと涼しい廊下(自然のワイン貯蔵庫になってて、時間を忘れて見入ってしまいます。)を抜けるとレストランです。ここはきのこが名物です。前回食べた時、大感激したので、今回も期待大なんです。 
 
うきうきしながら席へつくと、オーナーシェフが出てきてくださって少しお話できました。なかなかダンディな方です。日本人のお客様はいませんでした。 
 
 

料理用語についての解説は こちら紀行文の補注をごらんください。
ムニュ  Menu  595F
 
牧草地と林の中をぬけると村があらわれる。店を中心に約20軒の家屋で形成されていて、車で通ると1分もかからないでぬけてしまう、小さな村です。

前回来たときの料理があまりにもよかったため、今回の再訪となりました。

結果は、予想をはるかに越えていました。美味が、これでもかこれでもかと押し寄せてきて、その美味の中にいつまでも身をおいて、胃が疲れたら休んで、疲れがとれたらまた食べたい。

フランス人の胃がほしい。 そうすれば、あとふた皿は食べられる。これが素直な感想です。 

料理はシェフおすすめの、きのこのコースを選択、ワインは地元のコンドリューにした。 尚、シェフは英語ができます。日本にも5回来られたそうです。メインまでで6皿あり、チーズとデザート2皿と皿数は多い。但し、チーズは腹いっぱいで食べられませんでした。

栗とセップ茸にサラダ と ポワレした帆立・ハーブのサラダ添え

帆立の食感が、なぜか上等な鶏の胸肉をおもわせるが帆立である。ポワレした後、少々置いて熱々ではなく、生温かい状態で供するのが、ポイントとおもえる。

軽い弾力性のある帆立が、マリネされて酸味を伴い、焼き汁を煮詰めたソース、あるいは、サワークリームと共に食すと、フランス料理の特長である、食材の融合のよる、違った美味に出会える。

photo by Chimu 

次にフォアグラの表面にアーモンドを使ってかりっとさせて、下にキノアというそばの実、boulgourという豆(と思います、辞書にも載っていません)を細かく切って、蒸したものを敷き、別々に味を含ませた、トランペットとジロール茸と共に出された。
 
ナイフをいれると、甘い香りが滴る脂肪分と共に立ち上る。それをきのこと共に食すと、透明感のある甘味がきのこの香りに増幅されて、ワインを飲まずには居られません。きのこの力によって、フォアグラの味わいを、頂点に引き伸ばした皿でした。
魚はすずきのポワレ

炒めたきのこを、香草入り ナージュ仕立にしている。フランスでは珍しく、皮付きで調理されている。 パリの「グラン・ヴェフール」や「ミッシェル・ブラ」など評判になっているような店でみられる、浅い火通しではなく、しっかりと火が通り身が香る。
 
きのこの ジュ〈汁)がソースによくしみだし、ともすれば、荒々しさがするすずきの香りを、きのこの香りが香草を伴って包みこみます。一度、マリネされ軽い酸味を伴うきのこに、身の味わいが濃いすずき。この皿のワインに、コンドリューは正解でした。さらに さわやかさが、加わります。

レンズ豆のラグー(煮込み)。

この店のスペシャリテ(名物・特別料理)には、トリュフのみじん切りが入っています。うずらの卵をかき混ぜて、食べるようになっています。

玉子とトリュフの相性のよさが発揮され、素朴と洗練をあわせもつ、この店独特の味わいに飛躍しています。本来は地方の土俗的な味わいが、レストラン料理に高められた典型です。

その後、きのこのコンソメがでてきました。

濃い琥珀色(こはくいろ)からは、きのこの濃縮した香りが立ち昇ります。スープ好きの日本人には、うれしいかぎりです。一枚浮かんだ、よもぎ葉が印象的です。まるで次の肉のために、ほっと一息つくように仕上げています。これがまた、食欲をおこしました。

肉はダマ鹿です。

日本人には蝦夷鹿のような、繊細な味わいが好みでしょうから、しっかりと鉄分があり、獣くささがするダマ鹿は、好みが分かれると思います。

ダマ鹿のまわりに、いちじくのような味のするナツメヤシの実をつめ、パン生地と巻いて揚げたものを添えている。敷かれた、かぼちゃのピュレ(濾したもの)とあわせて食べるようにしている。 
ソースに血の味わいが濃く、甘味とあわせると、お互いの香りがひきたつように仕掛けられています。やはり、きのこのソテーがそえられていました。

30種類はあったでしょうか、チーズは満腹でパスしました。
デザートにうつる。

先にフルーツの山と、アヴァンデセールと、プティフールがドンと出されました。アヴァンデセールが、ココナッツアイスの下にフランボワーズのコンフィ(砂糖煮)を層にしたもの。見た目の予想通り、軽やかに酸味と甘味が交わる。 
 

アヴァンデスール

デセール
クレームブリュレフォンダンショコラ。卵黄の香り・キャラメルゼの軽やかに苦味を伴う香りが、一級のブリュレであることを示しています。そしてショコラの自己主張する苦味と香りに、上にかかったクリームが、まろやかにしていました。
お茶を飲んでいたらレンズ豆の甘煮が一さじ、給仕人が満面の笑みと共に運んできました。 

 
まさに、これでもかこれでもか攻撃です。レンズ豆で締めるなんて、このレストランにきたことを、最も印象つける出来事でした。パリではありえないことです。すでに我々は満腹を通り越して、食べ物が首あたりまでつまっている状態で、部屋に戻りました。

 (ちむ夫記す)


 
 
 
 

 
大食漢の主人(でも細い。なぜじゃ?)が珍しく満腹になっている。プティフールはギブアップ。 最後の名物レンズ豆のほんのり甘煮。苦しいけどサービスの方ににっこりされちゃ、食べなきゃいかんわな。これがまた美味しいのだから困ったものです。

二人共、フォワグラ用のガチョウ状態と言えば、わかっていただけますか? 酔っ払って部屋に戻ると、ベッドの上にチョコレートと、おやすみなさいカードが置いてありました。 嬉しいけど、もう食べれない〜! ここのは今思い出しても写真を見てもよだれが・・・。
 
 

朝食を食べにサロンへ行くと、ビュッフェ式。  
搾りたてジュースが3種、パンが4種類ほど、チーズも5種類(フロマージュ・ブラン含む)ほど、サラミ等ハムが3種類ほど、フルーツ、フルーツのスープ仕立て、ヨーグルト、ベークドケーキ、手作りジャムが2種類、はちみつ、コーヒー、紅茶等。 もしかしたら他にもあったかもしれません。
  
ジュースもジャムも絶品で二人共大感激! 食べ過ぎて夕食に差支えるくらい食べました。部屋で食べるとパンは食べ放題にはならないから、これはサロンで食べたほうが御得かも? 他の客はすでに出たのか、貸切状態でほんとゆっくり楽しみました。今回の朝食のなかでは、本当にぴか一。これで100Frは、奇跡的な安さ。日本のホテルの比ではありません!
 
店のサービスの女性に感激を伝えるも、つたない言葉でわかってもらえただろか・・・?
 
 

チェックアウトの際に、主人はちゃっかり厨房を見せてもらってました。 

散歩してみると、店は雑貨屋・カフェ・チーズ屋・八百屋・ともう一軒のホテル・レストランしかない。カフェには人が結構いたけど、皆どこに住んでるの? りんご(かじってみたかったの)と土産のはちみつ飴・乾燥キノコを、雑貨屋で茸の写真が一杯ある、図鑑のような絵葉書を買って、昼頃に出発しました。  

( ちむ様 2000年10月)


 
 
 
 
 
トップ > その他の地方 > オーヴェルニュ地方 > サン・ボネ・ル・フロワ St-Bonnet-le-Froid