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海外旅行傷害保険
Q12
20 Feb.2006 / 9 Jun.2007
8 Oct.2011 / 7 Sep.2013
20 Jul.2015
 



Q12  既往症や治療中のものをカバーする保険も、出始めている。

「既往症 持病 治療中の疾病」     「疾病死亡・疾病治療」    「治療中のものの、当座の治療費用」 
 海外旅行で ”初めてなった、気配もなかった疾病” が基本

海外旅行傷害保険でいう 「疾病死亡・疾病治療」 は、入っとけば安心♪、というものではありません。 

保険会社からみると 「
旅行期間中に あら急に人生で初めて発病したわ(あるいは死亡) びっくり」 という場合を意味しています。

年配になってくると、うっかりすると(特約をつけていないと) カバーされないものが ほとんど、ということは知っておいてください。

 保険会社は 疾病リスクをかなり嫌がっている
海外旅行傷害保険では、 「疾病死亡・疾病治療」 は 保険代が高くつく傾向にあります(一般的に、旅先での突発的怪我・病気より、普段から抱えている病気のほうがリスクが高いためでしょう)。 

保険商品によりますが ざっとみたところ 「疾病死亡」だけで 単独加入できるものは少ないです。保険屋さんにとってはそこだけ入られると割が合わなくて、困るということなのかもしれません。

前提条件として、「治療費用」 や  疾病以上の金額での「傷害死亡・後遺障害」をセットにしていたりします。海外での発病が怖いからと治療費用項目を手厚くすると、連携して保険料金もどかんと上がっ たりします。



◇ 実際の 保険事故データ率を見ておく

ジェイアイ火災火災保険 が毎年、夏休み前に、自社統計(海外旅行保険事故データ)を発表しています。どれだけ発生率があるのか、見ておかれるといいでしょう。
 


◇入れない あるいは制限がかかる 持病・既往症もあると知る

保険に入る際には、保険にかけられる人(被保険者)が ナニの爆弾を抱えているかが、非常に重大なポイントとなります。(保険会社にとっては、です)


(どぎつい表現ですが) 病気になりやすい・死につながりやすい”症状”を持ったことがある人は、保険会社にとって 「保険金を払う確率が高い ⇒ 会社にとって損しそうな客」 です。 かなりの割合で保険申請されるわけで、保険会社にとっては出費です。 いやな言い方をすると、商売でいえば、保険会社の”負け” です。

保険会社も営利のためにやっていますから、ある程度の勝ちと負けの採算ラインを計算しています。できるだけリスクの高い人は、あらかじめお断りするか、その部分は払いませんよ、いいですね? となります。これを一般的に、免責(=保険会社がはらう責任を免れる) といいます。




◇ 社会人になると年々 既往症・持病が増えていく

大学生ぐらいならピンピンしていていいでしょう。 しかし、一般的に、社会に出て少したった頃から、だんだん色々な病気(やその傾向)を持つようになります。

医者にかかると 「持病」 「医者にかかった」という「診断の記録」が残ります。
ここが保険加入時および保険給付をうける(保険金をもらう)際に、問題となります。(医者にかかった記録は保険会社はすぐ入手できるので、隠せません。念のため)

いまの日本では、中年以降やシニアとなると、たいがい色々な投薬や治療通院を(軽度でも気休めでも) やっている方が多いです。それに繋がりそうな怪我や症状が海外旅行で出た場合、保険会社は 「旅行前に医者にかかっていた、 同じ症状が旅行前からあったんですね」 と さりげなく さぐってきます。結果によっては、保険がおりない(免責)判定がでたりします。



よって、保険選ぶ際には、 被保険者が抱えているものを洗い出し、旅行中のトラブルのリスクを考え、そのリスクに伴う出費や手間を考え、カバーしたい部分をカバーしてくれる商品を選びましょう。歯科、妊婦など、ごく一部でカバーしている特殊商品もあります。

商品を選ぶ際は、  「自分の体の状態(過去・現在)」 で入れるか、そして 「その現地での悪化をカバーしてくれるか」チェックしてください。


けして、保険は安いのがいいわけでもありません。また、各社商品や内容は微妙に異なります。各社新しい商品も出ています。できれば会社のHPで商品を確認し、店頭商品やWeb商品など比較検討してください。




 探すのが面倒な場合

東京海上 と AIU が 既往症・持病・治療中の疾病もカバーし、けっこうがんばっています。ただ出してくれる保険の限度や範囲はありますので、よく確認を。ただ、年齢によっては店頭あるいは書面申込みとなります。時間がかかるため、早めに手をつけましょう。





◇  応急治療・救援費用特約  

既往症や疾病も抱えているのに、 じゃぁ困りました、旅行にいくのにどうしましょう、という場合、  
最低限、 応急治療・救援費用特約  のついたものにしましょう。


日本興亜損保や 東京海上、AIUなど。治療中の疾病の、「現地での一部応急措置をカバー」とのこと。
(全社チェックはしていませんが)保険代金はやや高いものが目立ちますが、これで少しは安心かと思います。

補償される範囲、されない範囲はよく会社に確認してください。

◇ その他 普段はいっている保険で 海外もカバー。

あきらかな持病がある場合、そもそも入っている 健康保険、生命保険等もよく確認してください。
そちらで海外治療・海外発生費用がカバーされることがあります。


◇ 疾病死亡をはずした保険

安いものでは、疾病死亡をはずしてある保険があります。

治療中の方や、他の生命保険等でカバーしてある場合は、いっそここを納得して入ってしまうか。

いや疾病といっても色々あるだろう、遺族が困るし、という場合は、重視して疾病死亡も補償される保険を選びましょう。


◇  シニアへのヒアリング

旅行準備中、とくに この項目のチェックとクリアが厄介となりましょう(苦笑)

まず旅行にいくシニアに、 現在かかっている/過去にやった 医者・病気 を聞いておくことが大事です。(が、その過程でエンドレス長話につきあうことになります・・)

把握しておくべきは
のんでいる(のんでいた)薬、 いわれた症状名、 通院中・経過観察・治 療中・完治等の区別、 症状が起こっているか、最近症状がない期間、  なにもしなくても一応おさまるレベルか(膝痛みなど)、 薬は気休め・予防投薬 か、本当にのまないとあきらかな影響がある治療のための投薬か。

(無理もないことですが)残念ながら、この質問を息子や娘がすると 「オーバー気味に」伝えてくるシニアが多いです。冷静にメモをとって、話を整理しておいてください。

この記録はあとで保険会社と交渉する際に大変役立ちます。「保険加入前」の日付とともに、きちんと記録を保管しておきましょう。

実際、現地で症状がでたり医者にいくと、本人やその配偶者はかなりナーバスになってしまいます。失礼ですが、話をおおげさに膨らませて語り、あれもこれもと思い出して結びつけてしまう おかん・おとん・おばちゃん は少なくありません。保険手続上、混乱混迷を招きます。(何度も経験済・・・)
    


 
◇ 保険の「判断」を知らない人に直接 保険会社に垂れ流しコンタクトさせない

けして虚偽申告を推奨する意図ではありませんが、保険手続きにおいては、保険会社の医療についての判断や基準と、民間の世間話のそれとは、かなり世界が違います。 

保険会社がほしい情報と おかんが語るそれはかみ合わず、  「よけいな類推」を保険会社にさせる危険性があります。

「通院・治療・投薬」だけをとっても、かなり意味合いが違います。
おかんトークで  「(法事のあと)膝が痛くていつもの病院にいってて」 「そこは月に(血圧の薬貰いに)何回かいってて」   「せんせに (無理をいってなんかとりあえずの) 薬もらってみた (けど のんでもあんまり変わらへんし、のまんでも最近いけてるけどなぁ トシやなぁ、ま、痛胃と 言えば痛いけど、痛くもないときもあるよ 日常は大丈夫よ」  とぼろぼろ言えば、 保険会社は通院・治療中の持病→免責 にもっていく場合があります。 (経験済)

旅行における症状や要因との冷静な報告、情報整理が必要です。


話を整理した上で、冷静に話せる親族がメモをみながら対応するといいでしょう。


現実にあったケースです。

あるシニア女性が、旅行数年前に、ちょっとした運動により、一過性のひざの傷みがでた。たいしたことがないけれど、一応、と ごくごく簡単な炎症どめや 痛み止めをもらった(投薬) 
→ その後も別件で通院の際に、 心配がすぎて医者にアピールし、気休めで同じ薬をもらったことがあった(おそらく医者も儲けられるせいか、とくに症状がないのにハイハイと投薬処方したきらいがある)。このときはほとんど飲まずに生活できていた。
→ 医者に、旅行前には、「長く歩いて足が痛くなったらいけない」といって再度処方してもらった。
→ 女性は、旅先で〜したらいけないから、のんでいると痛くないし、といって安心料がわり、かつツアー不安もあるので 旅行直前および旅行中もこの残っていた薬をのんでいた。正確には前の一過性の症状とは違うのに、症状を混同した。

結局この方は、海外ツアーで、慣れない靴で石畳や美術館を長くあるいたせい、とみられる ひざの症状がでました(よくあることですね)  現地で1日だけ痛みと発熱のため、通院されたわけです。

が、この女性、保険会社にうっかり 上記の昔のハナシや全然繋がっていない薬のハナシから、普段からずっと正座していたらひざがいたくて立ち上がれなくて、だの、よくある 「おかんトーク」で、関係ないものもあるものも、主観で、だぁだぁと 保険会社に電話でしゃべったものですから、 保険会社から簡単な調査が入り、「事前に発症・治療していた病気であるので、免責、保険がおりない」と判定がきました。

「保険会社は警察官と同じ」と思って、あきらかにそうではないのによけいな疑義を招く発言は控えましょう。

たとえば 保険会社に 「以前にお医者にかかられていたのですか?」と聞かれたら、 
「ええ、でもその際は軽傷で○○と判断され、完治しました。今回も旅行前の日常生活ではこの類の症状はでていませんでした。でてもこの年齢では 日常よくある程度で、たとえば正座をしたら足がいたいが、しばらくしたらおさまる、という誰にでもある程度でした。」  「通院投薬はありましたが、それ は高血圧のほうで、この症状とは無関係だと医者にいわれています」  「明確な症状名や 診断書はでていませんでした」 「この投薬はあくまで一過性で症 状をそのときおさえたもので、その発症と治療はおわっています」 など、旅行中の賞状とは明確に別だと話す必要があります。


また海外で、ツアーの運動不足と毎食の暴飲暴食でか、高血圧で倒れた男性がいました。 日本に居る際はたいしたことがなく、ただ「その傾向がある」ぐらい で 軽い高血圧対策の薬をもらっていたことを説明しました。後日、日本で保険会社から  治療中疾患ではなかったか、と簡単な追加調査がありました。
病院の領収証や薬の記録などを提出し、「そのときは、重大な症状はなく、また投薬も本格的なものではなかった」 ことを説明するはめになりました。保険はおりましたが、
もちろん、保険会社は健康保険履歴から通院、服薬の情報をもっているらしいので、虚偽はいけません。が、 投薬といっても、簡単な予防のため、気休め、  軽度の症状への一過性のもの、れっきとした?病気の治療のため、などのレベルで  この回の症状が「治療中のものか」判断がわかれます。 

保険会社は、世間話で病気のハナシをきいてくれるお兄さんお姉さんではないので、感情的にオーバーにいわずに、淡々と整理して 状況を伝えることが大事でしょう。





 
 

カンヌで。体中に、原因不明の湿疹。食べ物に中ったのかどうかもはっきりわからず、不安だったので、診察を受けようと思い、加入していた保険会社の日本語デスクに相談した。

その際 、「日本でも発疹は、いままで出たことありますか?」 と聞かれ、外的刺激でかぶれたり、刺激物を食べてぶつぶつが出たことも、ごくごくたまにあったので、
「はい」と素直に答えたら、「日本で以前、症状が出たもの(既往症)に関しては保険はおりません」と言われた。

結局、自腹で診察を受けることになるので、病院に行くのはやめた。

幸い、発疹は二日ほどで消えたが、「持病」的な症状には保険は下りないこともある、
ということを学んだ。加入の際は、そのへんもしっかり確認することが大切だ。

(まるのうちTKO 様)
持病のせいで旅行保険にインターネットで加入できなかった。 また、オプションをつけたかったが会社によって商品が違っていた。
(2005年9月 のんたろう 様)
母の保険手配。
1年ほど前に大病して入院し、現在も通院中なので、加入できる保険をいろいろ探した。結局AIUに。
(2008年1月 四国産らぶらどーる 様)

既往症




クレジットカード付帯保険を補うつもりで、損保ジャパン off! のカップルプラン(新婚旅行)に。

ただ、相方が既往症で薬の処方を受けているので、申し込めるかどうか分からなかった。20年ほど 前に煩った腸の病気で、普段は問題ないが、空腹になると痛む時がある。かかりつけの医者から薬のみを処方してもらっている、という程度だ。

安くなくてもいいので、カウンターでカップルプランというタイプがあるのかどうか、メールで尋ねた。

担当者から、「差し支えなければ症状をお聞かせください」と連絡があり、症状を伝えたところ、「既往症については保険は下りませんが、その程度でしたらネットからご加入いただいても問題ありません」と返事。

2人分、ヨーロッパ周遊10日間で5,830円。

死亡補償等最低で、飛行機遅延の補償をつけた。入院一時金はかけず。バラ掛けだともっと安いのがあるのかもしれないが、旅行代理店で勧められた保険は一人7000円が最低だったので、安く抑えられたと思った。


既往症のある方でも、症状によってはネットの安い保険にも入れるようなので、相談するといい。

(2006年2月 torachan0303 様)
入りにくいケース


入院歴があり、海外旅行保険に入りにくかった。Web申し込みは全滅。

東京海上の保険にすんなり入れたが、JTBの海外旅行保険を申し込もうと思って行ったら、同社で旅行を申し込んでいないから請け負えない、と言われた。

パスポートで入国できる最長の3ヶ月滞在で予定を組んでいたところ、帰国が3ヶ月と1日目になってしまうため、 4ヶ月間の保険に入らざるを得なかった。
(2005年12月/2006年1月/2006年2月 迷えるひよこ 様)

 
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