食前酒 皆でシャンパーニュを。気を利かせて「グラスですか?」と聞いてくれる。たくさんのボトルを搭載したワゴンがやって来た。「白とロゼがありますが。」皆一致して、ロゼを。淡いピンクが素敵。強くないので少なく注いで貰う。(のせいか、4人で50ユーロと割り切れない妙な会計だった。)
前後して、アミューズ・グールと思われる、小さなおつまみ。
文字通り指でつまめる一口サイズがが4種ほど。小さな中に、おいしさが凝縮していて、しかも4つがそれぞれ異なった歯ざわり、風合い、更に互いがけんかしない味に仕上がっている。これ、あなどれない。と言うか、これが実は一番、真剣勝負の皿かもしれない。重くては後に堪えるし、軽いだけでは印象が薄いし。ほのかに日本情緒なのも楽しい。
口を発砲酒が改めてくれ、後から思うと、この時点が一番鮮烈だった。
楽しみながら、メニューを見る。ムニュ(定食)にする事は決めてあったので、アントレとメインをそれぞれ選ぶ事に。アントレは、みんなフォア・グラ。メインは肉組3名と魚と。
飲み物は、いける口の友人が牛だから、赤ワインの小瓶の中からソムリエのお勧めを。リストの55ユーロのコート・デュ・ローヌをすすめてくる。小瓶ですか?牛の料理とは合うか?など尋ねる。実際は、これの小瓶つまりこの55ユーロは大瓶で半額位のがあるかとはっきり訊けばよかったんだけど。大間違い。これは小瓶の値段だった。でも、おいしかった。
前菜の前にほんの3口くらいのクリーミーな皿が。これがフォア・グラ? 嬉しいが、こういったちょっとした皿がだんだんお腹を占めて行くのがわかるから、怖い。やがて、フォアグラ。きれいにスライスされて、ペッパーや、バルサミコと合わせ口に。美味しい。
そうしてる間に、ワインもコルクを抜かれ、そのまま横たえ、空気に馴染ませる時間が10〜15分ほど。
メインの牛の皿は焼き具合を尋ねられる。が、仕上がって出てきた時に、誰がどの皿か再度尋ねられることなく、間違いなくサービスされて、さすがプロだと感心。
私はもう一つの皿も知りたかったので正直、魚とわからず、最初の単語からにんにくの事かと思い、野菜の皿と思い込んでオーダー。結局は何の魚やら。長い繊維を持った、味はスズキのような、旨味の強いおいしい白身。コンソメ仕立てで軽く煮た春キャベツの甘さが格別だった。
ほんの数口、ベリー系のシャーベットが饗され、口内がさっぱりする。合間に、撮影してくれ、良い記念写真ができて、嬉しい。(写真は当初遠慮をしていたが、他のテーブルで撮り始めたのをきっかけに、恐る恐る尋ねたら、撮ってくれた)
デザート、揃ってフォンダン・ショコラ。このあたり、酔いの最中で今一つ定かでないが、甘いおつまみやらが立て続け。
ショコラは、表面のかりっとした食感のおかげで、中身のまろやかさを飽かさず、最後まで食べさせてくれる。(私は3分の2でさすがにおしまいにした。)
コーヒーの前後に、ヌガーと柔らかい焼き菓子。
友人の1人がお菓子のバイキングだ、と。あれこれ口にしたくとも、もう限界。尋ねると、持ち帰りさせてくれるとのこと。麗々しくも金字きらめくLedoyen
の黒い小箱にお菓子を収め、いかが?という風に開けて見せて楽しませてくれた。
「私達、胃が小さくって・・。」 「いやいや、日本人はみなさんそうですよ。」 気まずくさせまいと配慮の行き届いたメートルのおかげで、最後まで幸せな時間だった。
73ユーロの定食。合計は不明。
(店内の様子・客層) = 2階中央に扉、南北両翼にやや細長い。男女2人の客が2組、6人家族が1組。中央に席は設けず、やや離れて南翼にビジネスランチとおぼしき6人の1組。計5組がゆったり。
(スタッフのようすや対応) = スーツの50代後半のムッシュ、いわゆるウェイターの装束の30代の男性4,5名スーツの女性2名、見習の様な10代の青年1名。席毎ではなく、北翼全体で役割分担が決まっているようだった。50代の男性がテーブルの間を柔軟に如才なく声掛けをし、取り仕切っていた。それ以外は、総じて慇懃。余計な言葉はなし。尋ねれば、丁寧に受け答え。女性の2人が料理の説明。
(日本語・英語対応) = 50代後半の男性が簡単な日本語をはなす。日本語メニューにはみなかった。
(予約方法) = 1月半前からロジのネット予約。直接レストランから返事を貰うまでに10日。他より若干時間が掛かった。
リコンファームを当日10時までに入れるよう指示を受ける。前日は復活祭の月曜で休業だった。留守電で、何時から再開かがわからず、当日9時30にようやく連絡でき、胸を撫で下ろした。
(10点満点で何点?) = 8点
(アクセス) = コンコルド広場からシャンゼリゼ通りを西進。凱旋門を正面に目指し、通りの左側を歩くと左にプチパレ。その手前、木立の中の黄色の建物。
(支払い方法) = VISAで支払い。
(その他) = 緊張を強いられるかと思いきや、窓辺のセキで、パリの中では珍しい見下ろす木立などや、鳥のさえずりも聞こえ、開放的な立地のおかげか、終始寛げた。店員のホスピタリティーもあると思う。
(2006年4月下旬 にゃん429様) |