ヴァッハウ渓谷 ダルシュタイン
(アクセス方法) = ウィーンのミキ・トラベルから日帰りコース(120ユーロ)があるが、
個人ででかけるのも楽しい。
詳細はオーストリア政府環境局公式サイトにデータあり。電車、船、途中下船など。ただし、ドナウ川の船下りは4月から10月初旬まで。
ルートはウィーン西駅|メルク(電車)、メルク?ダルシュタイン(船)、ダルシュタイン〜クレムス〜フランツ・ヨーゼフ駅(電車)の組合せ。
オーストリア政府観光局公式サイトから時刻表など入手できる。
ウィーン西駅〜メルク (12.5ユーロ)
Wien West駅 8:34発 ザルツブルグ行き Imperial Amadeus号乗車。真中より前方に乗ると乗り換えが楽。
St. Poulen駅 9:18着 (乗り換え) 同じホームにローカル線が停車。
St. poulen駅 9:24発 Amstetten行き
Melk駅 9:47着
切符は西駅で「ナッハ メルク ビッテ ( to Melk, please)」と購入。
またWaccaukombiticketがある。 「ヴァッハウ・コンビ・チケット、ビッテ」という。
ウィーン西駅〜メルク=(船)=クレムス〜ウィーン・フランツ・ヨーゼフ駅+メルク修道院観光チケットで39.5ユーロ。ダルシュタイン〜クレムスの電車は別途要。Gleis
11(11番線)に電車がとまっており、コンパートメント方式。女性専用コンパートメントもあった。
Melk駅からドナウ下りの船乗り場へ
駅前出口(1ヶ所)の前方にメルク修道院がみえた。それをみながら、目の前の道をまっすぐに降りる。道は左手に教会がみえるあたりから自然と左へまがり、50メートルほどで右手にホテル・レストラン、正面にレストラン。そこで二又の右側へ。大きな国道とその渡った先にNibelungen橋。Nibelungen橋側へわたり、橋をみて右側へ200mほど歩くとガソリン・スタンド。左におれるとドナウ川下りの乗船場所。
利用した船会社はDDSG Blue Danube Schiffahrt。 キップは乗船場所で購入できます。 「ナッハ、ダルシュタイン、ビッテ」という。料金は16.5ユーロ。
Brandner Schiffahrt社 運航 8:25、13:50発があった。
メルク〜ダルシュタイン
船は午前中2本。11:00発に乗船した。船の中はレストランとなっており、軽い食事、ケーキをとれる。晴れていればデッキにでて食事をとらなくてもいいけれど、内部はダイニングになっているので、何か食べなくてはならない雰囲気。当日は小雨で、ダルシュタインで食事をとる予定だったのでケーキとお茶にした。1時間ほどの間に、2ヶ所小さな船着場に寄る。本当に小さい。日本の案内書ではいろいろ見どころが記載されていますが、船が到着する時間に船着場に人がいなければ、そして、下船する予定の人がいなければスルーされてしまいそう。
ダルシュタインはロマンティックな街という案内があるので下船、乗船の両方があった。到着のアナウンスで下船する人は出口にあらかじめ集まるようにといわれた。
船のトイレはきれい。下船前に必ずすませておくこと。
ダルシュタインからウィーンへ
ダルシュタイン旧市街はずれから駅までは3分。大きな道路があるが、左の地下道をくぐれば、ダルシュタインの観光案内所。そこを通りすぎて回り込むと、無人駅のダルシュタイン駅。帰りの切符はクレムス以降の電車で購入できる。
クレムス行きは1時間に1本しかない。時間に余裕をもったほうがいい。ホーム(背中側はドナウ、目の前が山、左手側がトンネル)にたって待っていると、左手側のトンネル方向から1両だけの列車がやってくる。これがクレムス行き。乗車扉は手動で開けて乗る。日本と同じようにぼーっと扉があくのを待っていると電車はいってしまう。
クレムス〜ウィーン・フランツ・ヨーゼフ (12.9ユーロ) 10分ほどでクレムスに到着。ここはかなり大きい駅。ウィーン行きの電車が同じホームに待っているので、それに乗り、1時間ほどで到着。車内では車掌がやってくるので「フォン ダルシュタイン ナッハ ウィー
ン、ビッテ (from Dourstein to Wien, please)」といえば切符を売ってくれる。
ウィーン近くになると、ハイリゲンシュタット(U4の終点)とスピッテラウ(Spittelau U4の途中駅)に停車します。 地下鉄を利用する場合はここで乗りかえると楽かもしれません。
(入場料) =
電車代 25.4ユーロ(12.5+12.9)
船 16.5ユーロ
(内部の雰囲気や感想) =
ダルシュタイン
下船した場所で、小さなレストランがあり、その右側に洞窟みたいな階段。そこをのぼってゆくとダルシュタイン旧市街のメイン・ストリート。 左側へ向かえばシュロース・ホテルが、右側へゆくと市庁舎、レストラン、みやげ物屋。メイン・ストリートの端から端までは200mあるかどうか。
シュロース・ホテル(ルレ・エ・シャトー会員)のレストランからのドナウ川の眺めは最高とのことででかけた。ただし、小雨がふったり、やんだりでバルコニーで昼食をとることができませんでした。 コースでも35ユーロですが、先ほどケーキセットを食べてしまったので、単品のオーダーができることを確認してウィンナー・シュニッツェルとコーヒーを。 アミューズと野菜サラダはオーダーしていなかったのですがテーブルに並べられた。
アミューズは店側のサービスということでこれはいいとして、野菜サラダはウィンナー・シュニッツェルに含まれているのかが不明。 (支払いのときサラダが加算されていましたが、どうでもいい金額でした。)
レストランの中だけではもったいないと思ったので、コーヒーだけバルコニーで飲めるようにしてもらいました。その頃にはすっかり雨もあがっていました。
ケーリンガー城址
ダルシュタインの市庁舎のあたりから最寄の駅まで5分とあり、城門をでたところで左側へ進む道があります。 そこがドナウ川からも良く見える廃墟となった城址ですが、そこへ登ることができます。 ただし、行程の1/3は舗装された住宅街の坂道、1/3が砂利道、自然の道でやや急な道、そして残り1/3が心臓がばくばくするような自然にまかせたような道で構成されており30分かかります。その道をあがりきると廃墟下にでますが、廃墟はあまり手を加えておらず、よじのぼるようにあがります。日本のように、人工的な柵、危険とかいう看板などはありません。苦労した甲斐があったと思えるほど眺めは最高す。
下山はあがってきたときとはうってかわったように楽で10分ほど。ひざが悪い人はゆっくりと負担をかけないようにおりたほうがいい。靴はアンクル・ブーツ、ゴム底2センチでしっかり足首が固定されていたので比較的楽でした。 簡単な山歩きさえ慣れていない人は足元はしっかりとしたものを履かないと危険だ。
(車椅子・高齢者対応) = ドナウ川クルーズの船に乗るのはOKだが、トイレが狭い階段をおりたところにあるので乗船前にすませる必要がある。
ダルシュタインでは、下船して、右手方向に新市街に通じる道があるのでそこを迂回して旧市街にはいることができる。キーリンガー城址は頂上に近いところまでゆけるが、廃墟へはあがれないと思う。
だが、途中の風景などみどころ一杯なので、十分楽しめる。ただし、電車とホームとの段差をどのようにクリアするかが問題。オーストリアはハンディ・キャップ、老人など弱い立場の人にやさしいというスタンスなので、隣接しているインフォメーション・センターに相談すればOKではないか。
(子供向け?) = 子供でも楽しめそう
(所要時間) = 3時間あれば十分かも。
(印象的だったもの) = 途中、途中にみえるドナウ川と小高い山が美しかった。 道ばたに日本ではみかけない花がポイントをつけるように咲いていた。さわりたかったが、ダニにかまれたくなかったのでがまんした。 十字軍の頃からある城なんだとここでまた歴史を実感。
シュロス・ホテルのテラスからの眺めはすばらしかった。宿泊者専用のロビーにははいることができなかったが、もと貴族のお城だったんだと実感できる内装だった。ショコラ色の皮革、鋲止めの背の高いソファ、狩の獲物の剥製、白い壁などアンティークもので一杯だった。
(飲食店&ショップ情報) = シュロース・ホテルのウィンナー・シュニッテェルはとってもさっぱりとしておいしかった。
(その他) = イタリア、スペインなどラテン系の団体が多い。非常にもりあがっている。 みていておもしろい。
(2006年5月中旬 造船なでしこ様)
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