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パリからいくヨーロッパ
Torino トリノ (イタリア)
 

        7 Jun.2015 経験談追加

 


 




アクセス






(FS)トリノ-ミラノC-ボローニャC

(会社) = トレニタリア (FS イタリア国鉄)

(クラス) = 2等

(出発駅) = トリノ・ポルタ・ヌォーヴァ Torino Porta Nuova 駅


(乗り継ぎ駅) = ミラノ中央 Milano Centrale 駅



(到着駅) = ボローニャ中央 Bologna Centrale 駅

(到着駅の様子) = ボローニャ中央駅には地下ホームが誕生していた。まるで東京駅を思わせ、深度も深い。高速列車は地下ホームを利用するようで、この列車もそうだった。

地下から出ると、地上で思わぬ所に出てしまい、居場所がわからず戸惑った。
ただ、ボローニャの駅舎自体は、あいかわらずこぢんまりとしたもの。
地上ホームも、昔のまま。 

(車両) = 配列: 2-2

車内には、液晶による案内表示がある。
行き先や停車駅、イタリア各地の気温などが図示されていて、日本の
新幹線の電光掲示板より便利。
また、トイレに近くには、液晶による簡単な時刻表があり、高速列車の運行がわかる。

2区間ともに、「フレッチャロッサ Frecciarossa」と呼ばれる高速列車。
トレニタリアの中では、最新型車両。
「エウロスター」という呼称は廃止され、「フレッチャロッサ(赤い矢)」になっているようだ。

トリノ-ミラノ間は、途中トリノの西郊ポルタ・スーザ Porta Suza 駅に停車するだけで、1時間少し。トリノ発ミラノ経由ローマ行きの列車は、途中ボローニャやフィレンツェに停まることなく、ミラノ-ローマ間をノンストップ走行するようだ。

ミラノ・ボローニャ間の列車も、この間をノンストップで1時間少々。

(食事・飲み物) =
車内販売は回ってこなかったが、係員が簡単なメニューを配っていた。
たとえば、コーヒー、ジュース、ビスケット、クロワッサンの朝食セットが4ユーロ、
チーズ、サンドイッチ、ドルチェ、水の食事セットが9ユーロ、
コーヒーの単品は、1.5ユーロ。

(座席) = 十分にくつろげる。各席に電源がある。

(トラブル) = 2区間とも、車掌の巡回がなかった。その前に乗った鈍行列車でも、検札は回ってこなかった。

(切符の入手方法と時期) = トレニタリアのwebから直接購入、自宅印刷。事前に座席指定できる。

(価格) = 2人で56ユーロ。事前割引

(2014年10月 葦原のしこお 様)
(FS)ミラノC-トリノ

(会社) = トレニタリア (FS イタリア国鉄)

(クラス) = 2等

(出発駅) = ミラノ中央 Milano Centrale 駅

(出発駅の様子) = トリノ行きのホームは、端っこ。スイス行きホームの近く。
自動販売機さえ乏しくなる。

(到着駅) = トリノ・ポルタ・ヌォーヴァ Torino Porta Nuova 駅

(到着駅の様子) = 両替所あり


(車両) = 配列: 2-2。古い車体。 

レジョナーレ・ヴェローチェ Regionale Veloce という快速列車。

特急がミラノ-トリノ間を1時間で結ぶのに対して、2時間ちょっとかかる。途中7駅ほど停車。その分だけ安い。ミラノやトリノ近郊では、通勤・通学客が 乗ってくるが、混み合うほどではない。トリノでは、まず西方のポルタ・スーザ Porta Susa 駅に停車後、終点へ。

(食事・飲み物) = 車内販売はなし。

(トラブル) = 携帯電話が、かけ放題。中国系の女性は、ミラノからトリノまでしゃべりっぱなし。

(切符の入手方法と時期) = 現地の窓口

(価格) = 12.2ユーロ



(2014年10月 葦原のしこお 様)

ボローニャからフィレンツェに遊びに行こうと、朝のこのこ駅に行き、切符をとろうとしたら、満席。前日にはあったのに。油断していた。しかたなく、次の日にまわしたが、前日のせいか、あるいは大晦日のせいか、8ユーロほど上がっていた。

(2009年12月/2010年1月 黒こげチーズケーキ 様)





 
  











見どころ




Teatro Regio-Torino テアトロ・レッジョ・トリノ
トリノ王立歌劇場  トリノ歌劇場


(アクセス方法) = 王宮のすぐそば。ランドマークであるマダーマ宮の向かい。

(雰囲気や感想) = トリノのオペラ座。日本では、「トリノ王立歌劇場」とも、「トリノ歌劇場」とも訳されている。近年、日本にもちょくちょく来るようになったオペラ座。

外観は地味で、図書館か何かにも見えるが、中は赤を基調として豪華。それも一風変わった席構成になっている。2階席は平土間を取り囲むようにわずかにつく られているだけで、平土間の構成率が圧倒的に高くなっている。1600人中、1300人以上は平土間だろう。ほとんど平土間のオペラハウスといってもい い。3階席はない。平土間にはかなりの傾斜がつけられていて、どこからでも見やすい。平土間前方端っこの席だったが、舞台全体を十分に見ることができた。 値段は58.2ユーロ。4段階中、3番目のカテゴリー。

当日は、ヴェルディの「オテロ」を見物。

指揮は、日本にもよく来るジャナンドレア・ノセダ。ノセダの指揮は熱く、合唱はすばらしい。でも、主役級がいまい ちという感じ。「オテロ」といえば、主役のオテロ、その妻デズモデナ、悪漢ヤーゴの3人による息詰まる心理劇の側面が強いが、彼らが弱いと、「ちょっとね え」となる。ヒロインのデズモデナはオレンジのワンピース風ドレスで、アメリカンな感じ。これじゃ、悲劇のヒロインっぽくない。ヤーゴは顔にペインティン グをして、いかにもワルを気取っている。有名なアリア・ヤーゴのクレド(信条)もワルぶって歌っている。でも、ヤーゴって奴は、ニコニコしながら、悪をこ そこそと仕込む奴ではなかったっけとなる。主役クラスがあまりに直球型であったため、悲劇を堪能はできなかったが、合唱はこれを補ってくれた。

それに加え、冒頭の色気シーンの挑発的なこと。オテロの戦勝を祝い、どこかから娼婦がやって来て、兵士たちと乱交になる。娼婦たちの衣装はスケスケ、片胸 を意図的にさらしている女性もいて、さながら堂々と楽しめるストリップショー。兵士たちと娼婦らのダンスは、きわどい腰使いで、飢えた男の激しい情事を匂 わせる。これだけ野獣的な官能シーンを見てしまうと、どうしてもヒロインが色あせて見えてしまうというのが、悲劇的なところ。

また、乱交シーンの前後には、オスマン帝国海軍の捕虜を暴行・虐待するシーンをさらりと、かつエグく演じている。このあたりのドギツい暴力シーンは、ヨーロッパのオペラではときおり見かけ、ヨーロッパ人の暴力に対する意識がなんとなくわかってくる。

ちなみに、着飾り度は高い。ミラノ・スカラ座よりも高めと思う。中高年率もまた非常に高く、よく見ていくと、着飾っているのは年配の客ばかり。

わずかにい る若年層は、さほど着飾ってはいないが、ラフな服装はなし。それにしても、大勢力となっている老年層の足が立たなくなり、オペラ座に行けなくなった日に、 新たに若者が客となるのだろうか。オペラ座の未来が心配にもなる。

(子供向け?) = 子供でも楽しめそう

(所要時間) = 20時開演。休憩1回をはさんで22時45分ごろに終わる。

(飲食店&ショップ情報) = 中階層に、華やかなロビーがあり、飲食を楽しめる。バール方式で、まずはチケットを買い求めてから、飲食コーナーで注文。カンパリ・ソーダが 5.5ユーロ。小腹を満たす食い物もある。

(その他) = チケットは、イタリア版ぴあのようなchartaというところから予約。同オペラ座のWebから入れる。

バーコードの付いた領収書を印刷、当日、チ ケットボックスでチケットを受け取ることになる。チケット入りの封筒は、ポイッと投げ出すように渡されるが、これはイタリア式で、悪気はない。チケット ボックスは、オペラ座の隣にある。チケットを入れた封筒に購入者の名が手書きで書いてある。

チケットの一般予約開始は、シーズンのはじまる9月の終わりになってからで、「オテロ」の初日の2週間前。というわけで、一般予約開始の時点ですでに、 多くの席が埋まっている。要は、会員にいい席を回してしまっているということ。多くの会員がいて、席を早くから買ってくれているからこのオペラ座の経営は 成り立っているのだろうが、飛び入り客には、やや敷居が高いオペラ座でもある。

つまりは、ヴェネチアやドレスデン、パリ・ガルニエのような観光客目当ての オペラハウスとは逆をいっているということ まあ、ちょこちょこと席が残っていて助かったが。

10年くらい前、同様の手法で同オペラ座のチケットを予約したのだが、当日、「その席はない。会場入口で相談してくれ」と言われる。会場 入口でも、「おかしいな、チケットがない」と言われ、半ばタライ回し状態。そのうち、同オペラ座の支配人クラスがやって来て、紙切れに席番号を書いてくれ た。この紙切れで入場、座ることができた。

なぜ、こんな事態になったかは、前日のチケットを私がキャンセルしたからだと思う。「この日本人はトリノに来な い。ならばこの席を欲しい人にあげよう」とでも思ったのだろう。このオペラ座の内輪に厚いあり方が、なんとなくわかってくるような。

(2014年10月 葦原のしこお 様)










行ってきました!


目抜き通り Via Romaの裏通りに泊、夜は22時ごろでも危険は感じなかった。
駅からは、22時を過ぎたら歩いてホテルまで行かないほうが良い、と地元イタリア人の忠告あり。
(2014年12月下旬  toramiketama 様 様)
ポルタ・ヌオヴァ駅の東側、道を隔ててすぐに泊。列車から下りて10分内にたどり着けた。

周囲は、危険とは言わないが、雰囲気はよくない。駅側に1歩近づくごとに、悪化していく。要は、物乞いと路上生活者が多い。

駅前のカルロ・フェリーチェ広場周辺、高級ホテルの近く、人通りの多い雑踏、オペラ座にも。ミラノ、パリよりも、トリノの街全体で、いる比率は高いと思 う。横断歩道前で信号が赤の時に寄ってこられると、間が悪い。危険というわけではなく、すぐに諦めてくれるが、くたびれる。

一方、人通りの少ない道にはまずいないので、こちらを歩いたほうが楽。

だが、安全な街との印象もある。トリノの人たちは、宵っぱり。0時を過ぎても、公園のベンチに並んで座って、夜の風情を楽しむ人達もいる。深夜1時近くにホテルに戻ったが、駅前近くを避ければ安全で、人通りもある。遅くまで営業のカフェもある。
(2014年10月 葦原のしこお 様)






レストラン

Osteria Degli Ottoni オステリア・デクリ・オットーニ

(所在地) = トリノ ポルタ・ヌオヴァ駅周辺

(経験談・感想) = やや郷土色のあるイタリア料理屋。深夜23時すぎの入店。メニューには、アンチパスタ、パスタ、肉・魚料理は、それぞれ4種類しかない。ほかに、黒板メニューがあるが、黒板メニューはイタリア語のみ。
付き出しに、ハム、ミニピザ、味付けパン。

パスタ系が10〜13ユーロ。肉料理が15ユーロ前後。パスタや肉料理の中に、ピエモンテの名産・ネッビオーロ・ワインが使われていることも。
肉の煮込みは、ネッピオーロワインを使ったもの。全体に、塩っ気が薄く、脂の量も抑えている。テーブルに塩がなかったので、やや欲求不満になってしまった。量はさほどでなく、パスタと肉料理程度なら、なんとか食い切れる。

料理が出るタイミングは、わりに早い。

ワインは、ハウスワインがカラフェで用意されている。頼むと、ネッビオーロかバルベーラか種名をきかれる。ネッビオーロの1リットルカラフが13ユーロ。 これは、安い。いかに、ワインがこのレストランで食中に溶け込んでいるかがわかる。もちろん値段相応の味で、ピエモンテの王様バローロを彷彿させるものは ない。ビールは4ユーロ。コーヒーは2ユーロ。水はテーブルウォーターを頼んだが、ガス入りもできるという。頼んだら、マシンで炭酸を瓶に注入していた。 最近の日本の居酒屋にも導入されているマシンと似たようなやつ。コペルト2.5ユーロ。

(店内の様子・客層) = 鰻の寝床タイプであり、間口は狭いが、奥行きがある。ほとんどが地元民であり、大勢のグループ客もいる。老若男女ばらばら。

(スタッフのようすや対応) = 日本人の目からすればちょっと雑で、仲間内の雑談も多いが、気さくである。

(日本語・英語対応) = 英語メニューがある。

(予約方法) = 日本のカード会社から。23時の入店を確実にするため、あえて予約にした。

(10点満点で何点?) = 7点

(アクセス) = ポルタ・ヌオヴァ駅の北東。駅前通りのヴィットリオ・エマニュエレ2世通りの1本北にある通りから、ちょっと路地にはいったところ。

周辺にはレストランが多く、近くの公園が目印。

(支払い方法) = VISA

(その他) = 一応、25時(深夜1時)まで営業をうたっている店。実際には私らが出て行った24時半ごろに店じまいをしていたが。
多くの客は、24時前後に帰っていく。トリノで夜遅い食事を確保するにはいい。

(2014年10月 葦原のしこお 様)



 

 
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