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パリからいくヨーロッパ
ドイツ Wernigerode ヴェルニゲローデ

            updated on 3 Dec.2005

調査さぽーたー:Special thanks to Kamako sama!


 
 
 
 
 
 
 
Photo by kamako
メルヘン街道や北ドイツからはちょっと外れますが、ハノーファーから行ける。ハルツ山地にある、木組みの街並が大変美しく残されている、小さな街

同じハルツ地方のゴスラー(Goslar)は旧西ドイツにあり、そこそこ拓けた鉱山の街ですが、ヴェルニゲローデは旧東ドイツにありました。しかも西と東の間にあったブロッケン山(ブロッケン現象でお馴染ですね)には旧ソ連の軍事施設や秘密警察のレーダー基地等があり、戦後は一般の人は立入禁止になっていました。

「壁」が無くなってから、ようやく一般の人も、ゲーテの「ファウスト」にも登場したこの魔の山を楽しむことができるようになりました。

長い間観光地としてのスポットが当たらなかったのが幸いしてか、素朴で可愛らしい街並がそっくり残っています。ちょっと不便ですが、都会に疲れたらこういう所で時を止めるのもいいかもしれません。

http://www.wernigerode.de  ヴェルニゲローデのHP(ドイツ語)
http://www.wernigerode-tourismus.de ヴェルニゲローデ観光局のHP(ドイツ語)
http://www.harzinfo.de ハルツ山地のHP(ドイツ語)
 

 
アクセス:
ハノーファーから
RE(レギオナルエクスプレス)で1時間55分、18.6ユーロ。
旧市街:
駅から少し離れていて、駅前に出たらそのまま直進、何本もの道が交差するところに来たら右折、そのままずっと直進すると、市庁舎のある街の中心。

普通に歩いて15分ほどかかりますので、荷物があるときはタクシーを使って下さい。市庁舎付近は、許可された車以外は入れません。ホテルには駐車場がありますが、車で中心部へは行けません。

観光局:
市庁舎前から伸びるブライテ通り(Breitestr. ブライテシュトラッセ)沿いにあるニコライ広場(Nikolaiplatzニコライプラッツ)の近く。
見どころ
 

市庁舎(Rathausラートハウス):

街の中心にある。オモチャのようで可愛い。トンガリ屋根が2本突き出て、童話のお姫様がひょっこり顔を出しそうな、ホントに役所か?という建物。
小さいながらも地下にはしっかりとラーツケラーがあり、夕食に迷ったらここでどうぞ。昼間は広場に椅子やテーブルを出してカフェにもなります。


Photo by kamako
ヴェルニゲローデ城(Schloβ Wernigerode):

http://www.schloss-wernigerode.de  ヴェルニゲローデ城のHP
5〜10月  10:00〜18:00 無休
11月〜4月 10:00〜16:00(日曜は18:00) 月曜休館

内部見学は4.5ユーロ、庭と展望テラスは無料。

街を見下ろす小高い山の上にはヴェルニゲローデ城があり、12世紀の建築を元に、何度も改修を繰り返して、現在の形に。19世紀までは実際に伯爵が住んでいて、中は公開されています。

歩いても行けますが、市庁舎裏とブライテ通りの2箇所に、ミニ列車型バスの乗り場があり、山の上までガイド案内(ただしドイツ語)を聞きながら登って行くのが、らくちん。

市庁舎裏のミニ列車バスはビンメルバーン(Bimmmelbahnチンチン電車の意味)、ブライテ通りのはシュロスバーン(Schloβbahn)という、別の会社の物ですので、往復で利用する時は、帰りに注意して下さい。
http://www.wernigeroeder-bimmelbahn.de ビンメルバーンのHP(ドイツ語)
http://www.schlossbahn.de  シュロスバーンのHP(ドイツ語)
片道2.5ユーロ、往復4ユーロ。
 

 

Photo by kamako

SL ハルツ狭軌鉄道(Herzer Schmalspurbahnenハルツァー シュマールシュプールバーネン):
http://www.hsb-wr.de  ハルツ狭軌鉄道のHP(ドイツ語)

右のボタン、上から2つ目をクリックすると、時期・方面別に時刻表が出ます。
ブロッケン現象という怪奇現象(謎が解明されて現在は自然現象(^^;))が起こるため、魔女が住んでいるとされてきた伝説の山ブロッケン山。東西が統一されてからは、ここにSLを走らせて人気を呼んでいます。

DB(ドイツ国鉄)ヴェルニゲローデ駅の隣にSL駅があり、SLが山頂まで登って行きます。ヴェルニゲローデの標高は234メートル、山頂は1125メートルなので、何か大した高さじゃないような気がしますが、この地方の最高峰ということで、山頂が「晴れれば」眺めはいい。晴れる確率は非常に低く、いつも霧が立ち込めていて、視界は悪いです。(だからよけいに魔女だ妖怪だと言われるのでしょう)

所要が1時間40分ほど、片道14ユーロ、往復22ユーロ。

別方面からもSLが山頂へ来ますので、帰りは行き先を確認のこと。。時間帯によっては、途中で乗り換える場合もありますので、あらかじめ時刻表を確認しておいたほうがいい。

カフェ併設の車両もある。その時はお茶でも飲みながら景色を楽しんで下さい。暖房はありますが、途中冷えてきますので、カーディガンなどを1枚余計に持っていくなど。車内で小瓶に入ったリキュールを売りに来ます、お土産というよりは、寒さ対策のような気がします。

山頂には庭園や博物館・ハイキングコースなどがありますが、霧が立ち込めてしまうと3メートル先が危うくなるほどです。


 

街中で一番小さい家(Kleinste Hausクラインステ・ハウス)、傾いた家(Schiefes Haus シーフェス・ハウス)、一番古い家(Alteste Haus アルテステ・ハウス)など、木組みの可愛い家の中でも特に名所になっている場所があります。探しがてら街をぷらぷら散歩するのもいいものです。

ハルツ地方は4月の末〜5月にかけて、盛大に「ヴァルプルギスの夜(Walpurgis Nachtヴァルプルギス・ナハト 魔女の集会の夜の意味)」という魔女のお祭りが行われます。この日は街の人が魔女の扮装をして盛り上がるそうなので、GWに休みを取れる人は、この祭りを狙うのもいい。
 
 

 

名物:
街のシンボルはやはり魔女、日本人的にはあまりかわいくない、リアルな形相の魔女が街のあちこちに見られます。お土産にこのかわいくない魔女人形を買って、小さい子供に泣かれても責任は持てません。。。

人形以外の魔女グッズもたくさんあります。

街の西側、SLのWestentor駅近くにバウムクーヘンの工場&ショップ&カフェ。
http://www.harzer-baumkuchen-friedrich.de/ ハルツァーバウムクーヘンのHP(ドイツ語)
ドイツに行ってもバウムクーヘンはなかなかお目にかからないのですが、ここにはあります、是非どうぞ。


その他:
 

戦後から長い間東ドイツ(社会主義国家=旧ソ連の影響大)にあったせいか、「英語通じる度」は他の観光地に比べかなり低い。

ホテルや観光案内所では通じますが、統一時に学校を卒業してしまっていた年代では、若くても英語がわからなかったりします。道を聞いたり、買物をしたりする時に不便を感じるかもしれません。(今の若い年代は学校で英語を習っています)

ガイドブックの会話例などを参考にして、頑張ってみて下さい。

不便な分、街並の可愛らしさは格別です。


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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