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パリからいくヨーロッパ
ドイツ Berlin ベルリン

            18 Dec.2011 / 13 Mar.2012 経験談追加
10 Aug.2014 経験談追加
数値データ等は再調査しておりません。各自でご確認願います



交通 

Sバーン

ドイツのSバーン・Uバーンでは、抜き打ちの車内切符検査が行われる。そのメッカともいえるのが、ベルリンのSバーン。それもフリードリヒ・シュトラーセ駅からツォー駅までの間では、じつに頻繁に検査が行われる。5回乗れば、2回は出くわす計算。

切符を持っていない、つまりは薩摩守(さつまのかみ=無賃乗車)が発覚すると、600ユーロの罰金。そのことは、車内のポスターにもデカデカと書いてある。

それでも、キセルをしようとする人が、後を絶たない。検査のたびに、かならず誰かが捕まって、次の駅で降ろされている。旅行者もいれば、明らかに地元の子もいる。改札というものがないので、キセルし放題にも見えるが、そうは問屋が卸さないようだ。

ベルリン以外では、フランクフルト中央駅からフランクフルト空港駅までが、まあまあ注意といったところ。

(2009年 葦原のしこお 様)






(DB)ベルリン中央-ハノーファー-フランクフルト空港駅


(会社) = DB(ドイツ国鉄)

(クラス) = 2等

(出発駅) = ベルリン中央駅 Berlin Hauptbahnhof

(出発駅の様子) =
新しくできた駅なので、とても使いやすく設計されており、
何でも揃う一大ショッピングモールでもある。

コインロッカーも多数。
荷物を置いてベルリン観光も可能。

(乗り継ぎ駅) = ハノーファー Hannover 駅

(乗り継ぎ駅の様子) = 乗り継ぎ便は10分程度遅れた。

DBは到着のホームが時刻表に記載されているので、乗り継ぎ時にホームを探して右往左往しなくて良い。これは旅行者にとってはとてもありがたいこと。

(到着駅) = フランクフルト空港駅 Frankfurt am Main Flughaven Ferenbahnhof

(到着駅の様子) =
行きはスカイトレインで移動したが、帰りは表示に沿って移動するとバス移動に。
疑問を感じながらも、わざわざスカイトレインを探して移動することでもないので、無料バスに乗った。

DBが到着するターミナル1からターミナル2へ移動し、無事チェックインできた。

(車両) =
配列: 2-2
いくつか車両に乗ることができたが、新しい車両では次の到着駅名、走行速度、
到着までの時間等も表示されていた。

古い車両では、表示はなし。

(食事・飲み物) =
食堂車あり。コーヒーの車内販売あり。

(トラブル) = トラブルではないが、連結の前部と後部の車両で行き先が違うことがあった
(2014年5月上旬 京都のお好み焼き名人 様)



 

 

見どころ
 

イーストサイド・ギャラリー Eastside Gallery 
(アクセス方法) = Sバーン「オストパーンホーフ駅」からシュプレー川方向、左手に歩いてすぐ見えてくる。

(入場料) = 無料

(雰囲気や感想) = ほとんど取り壊されてしまった「ベルリンの壁」の一部。1キロほど残っていて、そこに悪さ書きが残されている。それを修復したもので、だから「ギャラリー」とエラそうな名前。

落書きは玉石混淆で、プロの画とおぼしきものもあれば、「はちゃ」と首をかしげてしまうような画もある。一応は、批判精神か芸術精神が発揮されたものと、 好意的に解釈。何かを描かずにはいられない熱い時代から、もう20年か、と感慨。なんとなく、京都御所の蛤御門前を通るときについ見てしまう鉄砲痕を思い 出した。

ベルリンの観光地はどこもそうだが、土曜日の昼前とはいえ、混み合うほどの賑わいではない。客足は絶えないくらいの程度、そうでないと、見るのに苦労する。

なにしろ、壁横の歩道は3人並んで歩くといっぱいになる。その横には、自動車が普通に走っているから、あまりに賑わっていたら、通行さえ困難になる。かえって、道路を渡って遠くから見たほうがラクだし、画の意図を理解しやすい。
中国人が大型観光バスでやって来ていたのが、なんとなく印象的。

(車椅子・高齢者対応) = 道路を隔てて見たほうが、楽に思う。

(子供向け?) = 子供でも楽しめそう

(所要時間) = 往復で1時間程度あれば十分。

(印象的だったもの) = ソ連のブレジネフと東独のホーネッカーの熱いキスは人気。なんとはないおかしみがある。

「日本地区への迂回路」という文字に富士山の画は、日本人の目にとまる画。でも、あとで調べてみると、描いたのは旧東ドイツの人。日本に来たことがあり、日本ファンらしい。

(飲食店&ショップ情報) = オストバーンホーフ駅からもっとも遠くなったところに、売店あり。絵はがきや土産品を売っているが、ウリはベルリンの壁の残骸。1欠片が7ユーロ。じつにいい商売。さすが経済大国。旧東ドイツ軍の軍帽も売っている。


(2011年10月下旬 葦原のしこお 様)

 

ベルリン国立歌劇場
「州立」と訳されていることもあるが、厳密には「国立」「州立」どちらも正解でないらしい)  Staatsoper unter den linden
 

(アクセス方法) = ウンター・デン・リンデンとフリードリヒ通りの交差点から、ウンタ・ーデン・リンデンを東に歩くと、5分程度で右手に見えてくる。最寄り駅は、フリードリヒ・シュトラーセ、地下鉄フランツェージッシェ駅など。100番バスでもいける。

(入場料) = 最高でも80euro。

(内部の雰囲気や感想) = 4日連続で観劇。

ロッシーニ「セビリアの理髪師」。2番目のカテゴリーで55euro。3階中央。
ドビュッシー「ペレアスとメリザンド」。3番目のカテゴリーで46euro。2階右。
ヴェルディ「ドン・カルロ」。最上のカテゴリーで80euro。平土間前。
ワーグナー「タンホンザー」。最上のカテゴリーで80euro。平土間前。
 

「ペレアスとメリザンド」は近くのベルリン・フィルの音楽監督サイモン・ラトルが指揮。それ以外は、大物指揮者も歌手もいないが、すべて及 第点以上。とりわけ、「タンホイザー」は圧倒的、「堪能した」の一言。ヒロインの歌声はド迫力だし、オーケストラも唸りをあげる。舞台にもこのオペラ座に してはお金をかけ、熱気が伝わってくる。「ワーグナーを見るなら、ここかミュンヘンか」と改めて思ったしだい。

「ドン・カルロ」のどうしようもない暗さもこの町には合っていて、終演後も救いのないメロディが頭の中でグルングルン回っているという感 じ。2幕のフィナーレ、異端審問による処刑シーンでは、すっぽんぽん、性器丸出しの男女が足首を縄で結ばれ天井から逆さに吊るされるという残虐にしてグロ テスクなシーンが。おそらくはバレエ団の若手が吊るされたのだろう。たとえ演出にしても「ここまでやるか」と思うのだが、そこがある意味苛烈な歴史を生き てきた西洋人なのだろうか。

ただ、ちょっと残念だったのは、観客の質がややパリ的になってきたこと。調子に乗るのはいいが、余韻を楽しむ雰囲気が薄れた。かつてここ で音楽監督のバレンボイムが指揮をした「トリスタンとイゾルデ」を聞いたとき、オーケストラの演奏が終わっても、拍手がない。数秒の静寂があったのちち、 ドヨドヨと拍手がはじまった。たった数秒の静寂だが、無限に時を刻むかのような静寂であり、各自の頭の中にはまだ音楽が回っている。その滅多に得られない 数秒を求めて来たのに、今回はなし。

ヨーロッパで半端ながら多少オペラ座に足を運んだ感想だが、私見ではこのオペラ座がもっとも手頃。パリやウィーンの半分以下の値段で、パ リやウィーン以上の出し物が見られるケースも多い。しかも、チケットの入手はラク。すぐに売れ切れというケースは少ない。チケットはウェップで購入、1週 間後に日本に〒で到着。
 

加えて、毎日演目が変わるから、一つの町に腰を据えてという向きにはちょうどいい。ここがダメでも、コミッシェ・オーパーや旧西側のドイツ・オペラという選択もある。

もう一つ、終演後のこと。パリだと、あまり環境のよろしくないメトロを使うか、並んで待ってタクシーというのが相場。ガルニエ近辺のホテル は値が張り、パスチーユ近辺にはホテルが少ない。ベルリンの場合、このオペラ座から歩いて10分程度のところに大型ホテルがわりにある。ジャンダルメン広 場周辺のソフィテルやヒルトン、リージェント。ほかに、ウェスティンという選択肢もあるし、フリードリヒ通り沿いに北に上がると、ドリント、ジョリーホテ ル・ビバルディ、メリアなどが徒歩圏内に。治安も悪くない。

また、近くのジャンダルメン広場には夜遅くまでやっているレストランがいくつかあり、夜の飲食にも困らない。

(車椅子・高齢者対応) = 配慮なし。

(子供向け?) = 子供にはむかないかも

(所要時間) = だいたい19時前後にはじまり22時ごろに終わる計算になっているが、演目によっていろいろ。「ドン・カルロ」は19時半に開演、終わりは23時過ぎ。「タンホイザー」は、17時開演、2つの休憩で計1時間半程度とって、122桙キぎに終わった。

(飲食店&ショップ情報) = 地下が簡単な飲み食いのできるフロアになっている。シャンパン10euro。ゼクト5euro。赤白ワイン3.5euro。ビール3euro。ほかにフ ルーツポンチのようなもの。カナッペが5種類くらい1・5euroから。巨大プレッツェルもある。その日の公演の絵葉書なども売ってい
る。

(その他) = 日本人率は、パリのガルニエかそれ以上。1300人程度はいる会場に、つねに10人は見かけます。2日、3日連ちゃんという人もいる。若い女性単身というケースもある。

ベルリンの町中ではそう日本人を見ないというのに、ここは日本行きの空港ターミナルかとさえ思わないでもない。日を追って日本人率は増え、 「タンホイザー」では20人を超えていた。平土間では1列に1人はいたような気がする。1300人くらいしかはいらない会場だから、けっこう目立つ。

なかには、大きなカバンを抱えたセーター姿の学生風もいて、さすがに彼は浮いていた。パリではこれもアリだろうが、ベルリンではそこそこの格好は必要。

(2008年4月中旬 葦原のしこお 様)


 



ベルリナー・フィルハーモニカー Berliner Philharmoniker

(アクセス方法) = 「ポツダマー・プラッツ」から徒歩10分。

(入場料) = 42ユーロ。かなり安めの席。一番高いのは、90ユーロ程度。

(雰囲気や感想) = 世界最高峰といわれるベルリン・フィルの本拠地。外見は、ど派手な黄色で、権威も重みもないが、中にはいれば、そこはドイツ。荘重で落ち着きのある内装。 どこかで見た光景かと思ったら、そりゃそうで、東京・赤坂のサントリー・ホールの手本になったホール。

客席は、いわゆる葡萄畑方式(ヴィンヤード方式)というやつで、360度どこからでもステージがよく見えるようになってい る。1980年代、大阪・福島のシンフォニーホールが落成する以前なら、この光景を見ただけでも感動ものだったはずだが、さすがにいま、そんなことはな い。よくできたホールだとは思うが。

座ったのは、ステージの後ろ。指揮者の顔はよく見えるが、楽団員の背中を見ることになり、その手つきはあまり見えない。よく見えることだけはたしか。

ニコラウス・アーノンクール指揮でベルリン・フィルの演奏を聴く。曲目は、最初にベートーヴェンのハ長調ミサ、休憩のあとにベートーヴェンの交響曲第5番。日本で「運命」の名で高名な曲。

まさか、ベルリン・フィルを生で聴ける日が来るとは思わなかった。レコードやディスクでは子どものころから、カラヤン名曲 集といったレコード、ディスクを聞いたことがあったが、日本での生となると縁遠い。ベルリン・フィル来日ともなれば、いつも激しいチケット争奪戦が繰り広 げられていた。そのチケット入手難のオーケストラを生で聞けたこと自体に感慨。それも、80歳を超えアカデミックな老大家となったアーノンクールの指揮な ら、言うことはない。

ただ、感想はとりたててない 。「いいんじゃない」 と思うくらいで、感動も驚きもなし。要は、ディスクで聴くのと一緒。ある意味、完璧すぎると、思い入れの余地がなくなるということか。

聴衆も、思ったほど熱狂的ではない。近くのリンデン・オーパーやドイチュ・オーパーでのカーテンコールのほうが、もっと凄 まじく、かつ長い。客層もオペラとはやや異なり、ご婦人同士という割合が多くなっている。男1人率も高い。なんとなく帰りの電車やバスの時刻の心配をして いる女性もいて、そこは日本と同じ。カーテンコール途中で、けっこう出て行く。

隣席の中年女性もそう。不覚にも演奏途中、少し咳が出てしまったところ、彼女は、横からサッと喉飴を渡してくれた。幕間で 「もっとあるよ」はとすすめられ、さすがに断ったが、ドイツのおばちゃんの親切を感じた。まあ、世界じゅう、おばちゃんとは、みなおせっかいなくらい親切 な人たちかもしれないが、感謝。


ただ、喉飴はそうは効かない。そのおばちゃん、万全を期して喉飴をなめていたが、途中、咳こむことに。咳対策に特効薬はなし。

休憩時間のスペースは、かなり広い。ワインだのビールだのを楽しくやっている。価格は、そのへんのオペラ座と同じ程度。

最大の問題は、チケット争奪戦。Webのチケット発売開始後1時間ちょっとして参入したら、売り切れが迫っていた。とくにステージを前から眺める席は、売り切れ状態。高い値段の席から売れていく。あとは、ステージの後方席から探すしかない。

加えて、発売当日、英語のページが機能してくれない。しかたなくドイツ語のページを使うことになり、幼稚園以下のドイツ語で追っていくことになった。

チケットの売り切れを考えると、いちいち辞書をひく間もない。翌日、もう一度ページをのぞくと、ほんの数席だけ残っていた。本場ベルリンでこうだから、来日時のチケット入手難はしかたのないレベル。

チケットは、1週間で手元に届いた。

(車椅子・高齢者対応) = 階段はとにかく多いが、果たしてリフトがあったかどう
か、定かではない。

(子供向け?) = 子供にはむかないかも

(所要時間) = 2時間。20時〜22時。休憩1回。

(その他) = 客席以外の会場スペースがとにかく広い。日本のコンサートホールと同じようなもの、とタカをくくってはいったら、その大きさに戸惑った。いったい自分の席 にはどうすればたどり着けるのかと不安になった。そこはよくできた導線と表示でなんとかなったが、早めに行ったほうがいい。


(2011年10月下旬 葦原のしこお 様)






ドイッチェ・オーパー・ベルリン Deutsche Oper Berlin
(アクセス方法) =  Uバーン「ドイッチェ・オーパー」下車、地表に出てすぐ。地下の通路の壁には、ベートーヴェンやウェーバーら作曲家の名と、作曲家をイメージしたかのような抽象的な画がゾロゾロと並んでいる。オペラ座駅らしい演出。
ツォー駅まで2駅。地下鉄の治安に関しては、23時前後でもまずまず。

(内部の雰囲気や感想) =  日本では、「ベルリン・ドイツ・オペラ」の名で知られるオペラ座。前世紀にはよく来日していたが、近年、とんとやって来ない。情報誌からは、芳しくない噂が多い。ハズレかもしれないと思いながら、演目にひかれて、2夜連ちゃんとなった。

オペラハウスの外観も内装も、近代的。外観は、日本のコンサートホールにもありそうな、素っ気ないもの。いわゆる戦後ドイツ式。会場も馬蹄形式ではなく、 コンサートホールに近い。東京・初台のオペラハウスが手本とした設計で、見やすくはあるが、オペラ座に豪華さを求める人には不向きか。それでも、パリのバ スティーユよりは、なんとなく趣があるというのが、個人的感想。

観たものは、以下のとおり。
ヴェルディ「ドン・カルロ」 平土間前から9列目。91ユーロ
ワーグナー「タンホイザー」 平土間前から8列目。71ユーロ

「ドン・カルロ」は新演出のせいか、「タンホイザー」より高めの値段設定。高いだけのことはなく、ハズレ。「タンホイザー」は、ワーグナーはこうでなくっちゃという出来。

ともに指揮は音楽監督のラニクルス。それだけに、オーケストラは破綻がなく、手堅い。

「ドン・カルロ」、男性歌手はまずまずなのだが、女性陣が弱い。自らの美貌を呪う役が、ぽっちゃり系のおばちゃんだと、どうしても感情移入しにくい。

逆に、男性歌手の中でも、ポーザ公は、まあまあイケメンで、歌もまずまず。主人公も、一応イケメン。この2人が寄り添うように友情の歌を歌う姿は、その筋 の人たちからすれば、「萌え」の一言ではないだろうか。なぜ、日本のヤオイ系の人たちが、このオペラの萌え度に気づかないのか、不思議でたまらない。一部 の趣味世界にとどまらず、コマーシャルにも使えそうな名曲なのに。

「タンホイザー」は、ヒロインと淫蕩の女神ヴェヌスがじつは同一女性だったというもの。近年、タンホイザーのあり方に好意的な解釈が少なくないが、これそ う。タンホイザーの仲間の騎士たちは、戦争好きの野蛮人として扱われている。ゆえに、その歌声は暴力性に溢れ、どこか官能的でさえある。ラストでは、タン ホイザーはヒロインの膝元で眠っている。

圧倒的にすばらしいとまではいかないが、全体に工夫が多く、楽しませてくれる。冒頭のエロチックなシーンにもエロっぽい女性らが登場。舞台のせりあがりによる上下がたびたびあり、退屈しにくい。

個人的 な結論。たしかにカーテンコールはパリよりも盛り上がり、パリよりも数倍長い。観客はそれなりに楽しんでいるようだが、同じベルリンのシュターツ・オー パー(リンデン・オーパー)と比べると、一枚落ちるのではないか。数年まえ、リンデン・オーパーで同じ演目「ドン・カルロ」「タンホイザー」の連ちゃんを しただけに、そう感じてしまう。力量や熱さに差があるとしか言いようがない。

「ドン・カルロ」は18時開演、22時まえに終演。休憩1回。「タンホイザー」は18時30分開演、22時30分過ぎ終演。休憩2回。

チケットは、同オペラ座のWebから入手。印刷式も選択できたが、宅配を選択。1週間で自宅に届いた。

(子供向け?) = 子供にはむかないかも

(飲食店&ショップ情報) = グラスワインは5ユーロ以下。カンパリソーダもある。カナッペのような軽食もある。

(2011年10月下旬 葦原のしこお 様)



 
シラー劇場 Schillertheater
(アクセス方法) = Uバーン「エルンスト・ロイター・プラッツ」から徒歩3分程度。表通りには面していない。

(入場料) = 57ユーロ。平土間後方。中間クラスの カテゴリー

(内部の雰囲気や感想) = 旧東ベルリンのベルリン州立歌劇場(リンデン・オーパー)は、建物改装中。というわけで、ベルリン州立歌劇場の仮小屋として、旧西ベルリンのシラー劇場が使われている。

じつに狭く、アットホームな劇場。観客が900人程度らしい。2階席は少なく、3階席はない。日本でよくある「○○県民会館」より小さく、建物 内部もわりに簡素。ゴージャス感はない。

ベルクの 「ヴォツェック」 を見物。指揮は、リンデン・オーパーの音楽監督ダニエル・バレンボイム。同オペラ座が、かなり前に日本で公開したのと同じ演出。指揮者も同じ。

このオペラ、ディスクで聞いているだけでは、わけのわからない音楽というか、騒音にしか映らない。不協和音の連続で「こんなの、誰が聞くんだ」と思ってい たが、生で見ると、それなりに説得力があった。20世紀の暗黒の一面が生んだ、まがまがしくもシャープで、どこか清々しさも残る音楽といったところ。陰惨 な話で、音楽も陰鬱で、メロディを拒否しているが、終わったあとに不快感はない。これが、不思議。生で見ねば わからないものが、まだまだあるということ。

演出は、子供には見せられたものではない。暴力的かつ、卑猥である。ヒロインを手込めにするイジメ体質の大男の腰使いは、じつにリアル。

ヒロインのナディア・ミヒャエルの体がじつに柔らかく、手足がよく伸びることもあって、リアル感はさらに増す。裸にならなくても、男女の体液の臭いが伝わってきそう。そのヒロインの歌声が、じつにすばらしい。

というわけで、カーテンコールは盛り上がった。観客は歌手たちを何度も何度も呼び出しては、大喜び。とても小さな劇場とは思えない拍手音。

ナディア・ミヒャエルの手を地に着けてお辞儀をしている姿が、印象的。これだけ長いカーテンコールは、日本を思わせる。ただ、バレンボイムが悪のりして、 拍手を求めすぎるころから、拍手がちょっと萎む。この人、世界的に人気があるらしいが、どうもベルリンの聴衆からは嫌われ気味。カラヤンを思わせる尊大な 態度が、板についていないのか。

(車椅子・高齢者対応) = 車椅子の客もいた。

(子供向け?) = 子供にはむかないかも

(所要時間) = 19時30分〜21時すぎ。休憩なし。

(飲食店&ショップ情報) = こぢんまりとした会場にふさわしく、ワインやビールがこぢんまりと売られている。

(2011年10月下旬 葦原のしこお 様)

 




ドイツ技術博物館 Deutsches Technikmuseum Berlin

(アクセス方法) = Uバーン「グライスドライエック」駅下車。当時、駅及び周辺は工事中。駅に案内表示もなければ、それらしき人通りもない。下車後、目印になるのは運河。運河に沿って右に歩けば、見えてくる。屋上からやや飛び出し気味の輸送機が目印。徒歩5分。

(入場料) = 6ユーロ。ベルリン・ウェルカムカードなら4ユーロ。

(雰囲気や感想) = その名のとおり、産業技術の膨大な遺品を展示した博物館。ミュンヘンのドイツ博物館の向こうをはった、大がかりなもの。

展示の目玉は、鉄道、船、航空機の3点。ほかに印刷や化学、通信技術、バイオとおぼしき陳列もあるが、素通りするだけ。目をひくのは、やはり大がかりな産業技術製品となる。

そのコレクション数は多く、ミュンヘンのドイツ博物館ほど膨大ではないにせよ、東京・上野の科学博物館や呉市の大和ミュージアムが、子どもに思える。ドイツ人の産業技術の継承に対する熱い思いすら、ほの見えてくる。

鉄道コーナーでは、古い蒸気機関車から電動車両までが時代順に並べられている。鉄道オタクなら、けっこう喜びそうなコレクション。さすがにICEの陳列まではなかったが、1980年代初頭の車両も展示。

おそらくは高速を狙った車両で、前面は緩い流線型になっているが、どう見てもスピードに限界がありそうな造型。同時期の日本の新幹線100系あたりの造型 と比べると、いかに日本の高速鉄道技術が一歩先をいっていたかがわかる。逆にいえば、よくぞこれがICEにまで進化したというもの。

船と航空機と、一つの大きな建物の中に共存している。1階には船、上層階には飛行機が並べられたり、吊るされたりしている。吹き抜け構造になっているから、上から下、下から上と立体的に構造を眺めることができる。

飛行機は、第1次世界大戦、第2次世界大戦、朝鮮戦争に登場した戦闘機、爆撃機、偵察機、輸送機などが主流。ミュンヘンのドイツ博物館がドイツ製、完全に 修復されたものにこだわっているのに対して、こちらはそうでもない。イギリスのロールスロイス社 製のエンジンもあれば、ソ連の「戦車殺し」といわれたイリューシン攻撃機の文字通り残骸もある。プロペラが激しく折れ曲がっていて、戦闘の凄まじさが伝 わってくる。

「ほほう」と唸ったのは、ドイツのジェット戦闘機ハインケルHe162「ザラマンダー」と、無尾翼機。当時、ジェットエンジンを機体にどう取り付けていい か、試行錯誤していたことがよくわかる。「ザラマンダー」戦闘機の場合、ちっこい機体の上にでかいジェットエンジンが取り付けられている。エンジンを背 負った姿は、ランドセルをしょった小学生のようで、かわいらしくもある。「これって、ホントに飛んだの?」 と思ってしまう。

無尾翼機も同じく、ホントに飛べたかわかったものではない。ブーメラン型の機体で、車輪は中央線上に1輪しかない どうやって滑走したのかも疑問。よくこんな狭いところに人がはいれるものと、これまた不思議になる。ナチス・ドイツの末期、科学者はやりたい放題に奇想を 膨らませたようで、人間、考えれば珍品を生み出せるという、いい実例。

また、日本のドイツ軍事ファンに人気の夜間戦闘機ハインケルHe219「ウーフー」や、ムソリーニ奪還作戦に使われた短距離離発着機フィーゼラー Fi156「シュトルヒ」もある。一部の機体は表面を切り取り、内部構造が覗ける状態になっている。屋上には、ベルリン大空輸作戦に使われた輸送機が飾ら れていて、この博物館のシンポルになっている。ベルリンの守り神に対する当然の敬意か。

(車椅子・高齢者対応) = リフトが入口にない。これだけで、問題。

(子供向け?) = 子供でも楽しめそう

(所要時間) = ざっと見て2時間。真面目に見れば1日がかり。

(飲食店&ショップ情報) = 入口の横にカフェあり。食事もできるようで、盛況。

(2011年10月下旬  葦原のしこお 様)

 
絵画ギャラリー・美術工芸館
(アクセス方法) = バス:200番でPhilharmony下車 徒歩数分

(入場料) = 美術館共通パス3日券で 30ユーロ

(内部の雰囲気や感想) = 旧西ベルリンの美術館複合施設。博物館島と比較すると建物は新しく、訪問者もそれほど多くなく、ゆったりとして雰囲気がいい。

(車椅子・高齢者対応) = バリアフリー度は高い建物

(子供向け?) = 子供でも楽しめそう

(所要時間) = 3, 4時間

(印象的だったもの) = 絵画ギャラリーは大変ハイレベル。品数はルーヴルなどと比較すると少ないが、質は十分。フェルメールも2枚ある。充実しているのはフランドル・オランダ絵画とクラナッハ・デューラー・ボッティチェリ。

(飲食店&ショップ情報) = カフェテリアにはフード類も結構充実。飲食事情、休憩事情は博物館島よりもかなり上。さらにすぐ近くがポツダム広場なので、飲食事情の選択肢は広い。

(その他) = パリの美術館でたとえるならば、ピカソ美術館より大きく、オルセーより小さい規模。しかしそのコレクションは必見。

(2007年5月 aikyo.V 様)


 
 

レストラン
 
 


 オッテンタル Ottenthal 

ミシュランで1つフォーク程度。夕食。22時ごろ入店。

オーストリア料理の店、とあるが、基本的にはドイツ料理の店。たしかにウィンナシュニッツェルもある。

前菜 いろいろ盛り合わせたサラダ 7ユーロ    レバー団子を浮かべた牛肉風味のコンソメスープ 7ユーロ。
スープは、柔らかい味。サラダは、けっこうな量。

主菜 ターフェルシュピッツ 19ユーロ、鱈の焼いたもの 21.5ユーロ
ターフェルシュピッツは、牛肉の煮込み。一応、オーストリア料理だが、これまで食ったターフェルシュピッツとどことなく違う。あまり下味をつけず、肉も柔らかくなるまでは煮込んでいない。これをソースに絡めて食べるが、ソースというよりはディップ。

ソースは4種。大皿の半分にデカデカとソースというかディップが盛りつけられている。一つはホウレンソウ、一つは刻み野菜を酢とバターでまとめたようなもの。これが、一番うまいが、だんだんと、くどくもなる。

あとはザウアークラフトをまとめたようなものと、バターを主体にしたもの。肉の量 が多いだけに、いろいろなソースで楽しんで、ということだろう。

肉の上には、煮込んだ根菜がゴロゴロ転がっている。どことなく田舎っぽさを残しながら、一つの皿という空間をうまくまとめあげている。さすがに量が多く、5分の1程度残した。周囲を見ると、現地の体格のいい女性脚にも量は多めのようで、残した皿を男性家族に譲っていた。

鱈の焼いたものは、2つのソースで食べるが、よくわからない味。ほかに、法蓮草のソテーとリゾットがつく。リゾットも法蓮草も、ディップ代わりのようなもの。全体的に悪くはないが、日本の魚料理と比べると気の毒。魚料理に関しては、日本でしょ、と思ってしまう。

ワインは、ドイツのリースリングが28.5ユーロ。ビールが3.2ユーロ。

垢抜けた料理とはいわないが、味には誠実さが伝わってくる。ドイツにしてはしょっぱさがほどほどなのも、好感。

(店内の様子・客層) = 22時で、ほぼ満席。皆、楽しそうに飲み食いしていta
。デザートでも食べて、最後の佳境を楽しんでいるといったところ。家族連れもいれば、熟年カップルも。熟年が似合いそうな店ではある。

若いイタリア人カップルもいて、こちらはいちゃいちゃ。コカコーラを楽しそうに飲んでいた。彼らは、かならずデザートを食べる。
 
(スタッフのようすや対応) = ドイツの平均レベルよりは、上か。何事にもやや間があくのは我慢するしかない。メニューを持ってくるのにもやや時間がかかるが、最後にはなんとかなる。

入れ替わり立ちかわり客が顔をのぞかせるのだが、忙しいのか、応対するスタッフがいない時間帯も。席に座ったものの、しびれを切らせて、帰った客もいた。このあたり、ときどき見るドイツ的光景。

とはいえ、いったん注文を聞くような段階になれば、スタッフは誠実ではある。

(日本語・英語対応) = 英語メニューあり。店員は英語可。

(予約方法) = 直営Webから。 「ブックアテーブル」というサイトに飛べるようになっている。ここで予約。全部ドイツ語で、英語はなし。適当にやったら、なんとかなった。人気店のようで、混み合っていたから、予約したほうがいい。

(10点満点で何点?) = 7点

(アクセス) = ツォー駅からカント通りにはいり、カント通り沿いにある。カント通りはクーダムの目抜き通りから1本上の大通りだが、夜はこちらがにぎやか。飲食店も多い。

(支払い方法) = VISA

(2011年10月下旬 葦原のしこお 様)




ツホルスキー
ネットで見て。ドイツ料理が食べたくて。

日本語メニューがあるということだが、日本語はメチャクチャだった。

店員には、英語でメニューの番号を伝えて注文をした。

前菜に、サラダ(2人でシェア)、主菜は、家族はウィンナーとアイスバインの盛り合わせ、私はタルタルステーキ。

飲み物は、ラドラー(スプライトとビールを割ったもの)、ビール。

味は、とてもおいしい。ウィンナーと書いてあるが正確には皮に包まれていないウィンナーの中身、という感じ。
タルタルステーキは、自分で生玉子とソースや胡椒を、好みで混ぜ合わせる。とてもおいしい。

2人でチップ込み、45ユーロ。とても手軽な料金。

(店内の様子・客層) = 現地の家族連れやカップルが多かった。

(スタッフのようすや対応) = 女性店員が2名。こわもて気味な人たちだが英語もできるし目配りもあったし、サービスは良かった。

(日本語・英語対応) = 英語可。ドイツ語の簡単な注文方法で通した。

(予約方法) = とびこみ

(10点満点で何点?) = 8点

(アクセス) = Sバーン Oranienburger Str.から徒歩約5分

(支払い方法) = クレジットカード可

(2012年1月上旬 プリモサヴァラン 様)


メサ Mesa 
グランド・ハイアット内にあるスペイン料理屋。といいつつも、ベルリン名物カリーブルストまで出すから、ドイツ料理屋でもある。スペイン料理をドイツ風にちょいアレンジしてみました、といったところか。

皿の出し方は、スペインの居酒屋風といおうか、日本の居酒屋風といおうか。タパスのサイズだから、日本の居酒屋で出る皿と同じ程度の量。これを小皿に取り分けて食うようになっているから、日本の居酒屋気分。

適当に、6品注文。

サラダ 6ユーロ。
二十日大根の茹でたもの 6ユーロ。
鱈の焼いたものにバターライス添え 9ユーロ。
ショートパスタにチーズをからめたもの 7ユーロ。
牛肉とピーマンを巻いたものにイモ添え 7ユーロ。
カリーブルスト 5ユーロ。

次から次と出てきて、6皿がテーブルにのると、もう日本の居酒屋風景。味も、日本のバタくさい居酒屋レベル。特筆すべきものはない。量に辟易せずに食えるのはありがたいが、ちょっと異国に来た気がしなくなる。

ビールは4ユーロ。ドイツの白ワインが、39ユーロ。ワインリストは厚いが、値段はやや高め。20ユーロ台で思っていたものの、そうはうまくいかなかっ た。ハズさないはずのドイツの白にしては、ややハズレ。水が7ユーロだから、このへんはホテル内レストランのタカビーなところ。

別段、何の不満もないが、気になったのは口コミサイト トリップアドバイサーでの高評価。ポツダム地区で第2位、ベルリン全体でも高いランクにある。投票数もそれなりにあったから、トリップアドバイサーがどれだけ信用・活用できるか、その試しに利用してみた。

結果、ホメすぎの一言。そんなたいした店ではない。この程度の店は、ベルリンにかなりあるはず。小皿スタイルがウケたとしか思えない。

(店内の様子・客層) = スペインのバルのようなガヤガヤしたところかと思ったら、そうでもない。ホテル内レストランだけあって、それなりの落ち着きがある。すでに22時を過ぎていたせいもあるか。

(スタッフのようすや対応) = ドイツにしては、愛想のいいほうではなかろうか。翌日の昼前に店の前を通ったら、店の中が見えた。スタッフが会議中。ちゃんとした店と受け取った。

(日本語・英語対応) = 英語メニューあり。スタッフも英語が得意。

(予約方法) = 直営サイトから。ただ、当日はさして客がいないせいもあって、名前の確認もせず、通された。

(10点満点で何点?) = 7点。

(アクセス) = グランド・ハイアットの中、1階のもっとも隅っこ。アルカーデン側。最寄りの駅は、ポツダマー・プラッツ。

(支払い方法) = VISA

(その他) = ポツダム地区でコンサートが終わってからの食事処としてはいいかもしれない。ポツダム地区に投宿していたらの話だが。

店名は、スペイン語で「机」を意味するらしい。

(2011年10月下旬 葦原のしこお 様)





ハジール・ウィルマーズドルフ店 Hasir


トルコ料理屋。ベルリンにはトルコ人が多く、トルコ料理がわりに繁盛していると聞く。ヨーロッパで、一度くらいトルコ料理を食べてみてもバチは当たらない だろうということで。なにしろ、日本でも食ったことがないし、トルコにも行ったことがない。ガイドブックに紹介されている有名店ということで、選択。

夕食に。オペラがはねたあとだったので、23時ごろの入店。一応、午前2時まで開けているらしいのだが、この日は日曜ということもあって、客はわずか。そ れも、もう帰り支度。というわけで、すぐに客は私たち2人のみになった。座り心地が悪いといおうか、なんだか心細くもあった。

前菜  トルコ前菜の盛り合わせ 9.5ユーロ       トマトスープ  3.5ユーロ       野菜サラダ盛り合わせ 5.5ユーロ

主菜  シシケパブの盛り合わせ 13.5ユーロ。   羊肉の焼いたもの  13.5ユーロ。

料理そのものは食べやすく、何の抵抗もなくいける。トマトソースとヨーグルトソースが多用され、このあたりがトルコ風なのだろうか。野菜サラダには、スパ イシーなものが混じっている。前菜の盛り合わせには、コロッケといおうか春巻きといおうか、いわゆる揚げ物が2品。これにミートボールと野菜か何か。脂が 多いのですぐに腹がふくれはじめるうえ、どの料理もドイツ式といおうか、うんざりするほど量は多い。

主菜にも、サラダがつく。そんなわけですべてを平らげることはできず、付け合わせの大量の芋は残すことになった。昼を抜いて備えたつもりだったが、あえなく討ち死にといっところ。

ただ、これが本物のトルコ料理かというと、トルコ料理を食ったことがない私にはわからない。けっこうドイツ人向けにアレンジされている気がする。まあ、剛球ワンパターン一直線気味のドイツ料理に飽きたときにいいかも。

ビールは2.8ユーロ。ドイツの白ワインが29ユーロ。トルコワインを頼もうとしたところ、給仕が「甘いぞ」と脅す。すごすごドイツワインにした。

(店内の様子・客層) = ベルリン在住のトルコ人が多いよう。トルコを思わせる調度はさほどなく、ドイツの堅実なレストランを思わせる。

(スタッフのようすや対応) = トップの給仕以外は、すべてトルコ人のよう。彼らはドイツ語を解するかもしれないが、英語はわからないよう。すべて、トップの給仕が英語で面倒をみてくれた。

(日本語・英語対応) = トルコ語、ドイツ語、英語が表記されたメニュー。

(予約方法) = 予約はしていったが、ガラガラの入り。予約の確認も何もなし。「ブックアテーブル」というオンラインから。英語ページあり。

(10点満点で何点?) = 7点

(アクセス) = 地下鉄 「アウグスブルカー・シュトラーセ」を出たらすぐ。交差点の一角に位置している。

(支払い方法) = VISA

(2011年10月下旬 葦原のしこお 様)






Facil ファシール

ポツダム地区のデザイン系ホテル「ザ・マンダラ」内にある仏料理レストラン。ホテルの5階。デザイン系ホテル内にあるせいか、スマート、かつこじゃれた内 装のレストラン。料理もこじゃれていて、このところのベルリンのイケイケ感が伝わってくる。古いドイツのレストランとは完全に一線を画する。東京の西地区 にあっても、おかしくはない。

味はかなりのレベル。ミシュラン1つ星。

昼食に。12時ちょい過ぎ、一番乗り。ランチメニューは、1皿からでもオーケーという設定。このところのベルリンの高級店では、昼食にはこうした手法が目立つ。前菜・主菜・デザートの3皿で39ユーロ。これが一番お得感があり、こちらに。

びっくりしたのは、まずおしぼりが出てきたこと。それも、熱めのやつ。欧州で初の体験。日本でもフレンチでおしぼりはめったに登場しないが、なんとなく嬉しいサービス。進取の意気を感じる。

最初につきだしが、あれこれ登場。まずは、グリッシーニのようなスティックと、薄っぺらいパイ。パイは、カレー風味。なかなかイケる。
つづいて、小さなスープ。じゃがいものクリームスープに刻みピーマンを浮かべ、下にはトリュフ。横にはパン状のスティック。軽い感じで、ドイツ的な重さがいっさいない。美味としか言いようがない。

このあと、パン。パンは2種。パター、塩以外、2種のペースト状のものが供される。ディップというのだろうか、緑色と茶色、緑色は香草系、茶色は肉系。ベ ルリンのべつのレストランでもこの類に似たものが出てきたから、ドイツ人が好きそうというか、アイデアというか。でも、味はピンとこない。

もう一つ小皿。鱈か何かの小さな切り身に、小さな人参、カボチャのピューレ。さあ、よだれの用意をしておきなさい、ということか。

このあとに前菜。以降は、いくつかかから選べる。選択肢はわりに多い。私が、鰻の燻製。同行者の選択は、スープ。

鰻の燻製の下には、緑色の野菜ソース。取り巻くように、キャベツをサフラン風味にあえたものと二十日大根がタワー状に立ち並んでいる。黄色いキャベツの タワー、赤紫色の二十日大根のタワーに、緑のソースと、じつに色使いの美しい皿。鰻の燻製は燻し方が凄いのか、食べ終えたのちも、まだ口の中には煙がただ よっているよう。うまい、まずいを超えた個性のある皿。挑戦心を 感じる。
スープは、ターメリックとジャガイモのポタージュのようなもの。これは茶色で、アート臭さゼロ。味は日本人に理解しにくい代物。

主菜には、私が子羊、同行者が猪を選択。

子羊は厚いものが、2枚。茶色の薄味のソースで食う。皿の中央から向いにかけて、カブ、ズッキーニ、葉っぱものが並べられ、下には黄色いサフランソース。これまた、アート系の皿。サクサク食える。

猪には濃厚なソースがかかっている。濃厚なソースは、えぐみのある野禽系の食うためには一番だろう。根性を出して食え、という皿だが、アートもはいってい る。横には蕪やジャガイモがあり、白いソースがかかっている。そこに緑の葉っぱと黄色い何かをちらし、茶色い肉とコントラストを演出している。

そして、デザート。私は、コテコテの甘さを恐れて、チーズの盛り合わせを所望。まあ、これは普通としか言いようがない。同行者は、チョコ系のもの。真ん中 に白い座布団のようなものがあり、その上でチョコのホイップがアートしている。座布団の中身もチョコ。これに、バニラアイス。

最後にコーヒー 3.5ユーロ。カシス風味のソルベがつく。甘さほどほどで、これならデザートにチーズではなく、甘いものを選んだほうがよかったかと、ちょい後悔。

ワインは、仏のモレ・サン・ドニ2006が 73ユーロ。作り手はダヴィッド・デュヴァン。日本ではなかなか見かけないが、良心的な作り手。品のいいワインリストだと思う。シャンパン1杯12ユーロ。炭酸水がボトルで 8ユーロ。強めの炭酸がここちいい。

全体として突き抜けた何かは感じないが、意欲的なレストランだと思う。昼なら、値段もそこそこ。酒を飲めばそれなりにかかってしまうが、いい時間を過ごさせてもらった。


(店内の様子・客層) = ホテルの5階にあるが、5階にあるという感じがしない。5階部分の一部を庭園風にして、そこに一戸建てのように設計されているから。庭園には木立があり、 ビルの外壁が見えないように工夫されている。庭園そのものは、日本風を感じる。天井からは外の光もはいり、気分的には庭園レストラン。ほぼ満席状態。ドイ ツ人のお金持ちか。

(スタッフのようすや対応) = よく気がつき、こなれた感じ。ドイツの大衆店レベルとは、目配りが違い、ドイツにいる気がしなくなる。落ち着きがあるところだけは、ドイツ的。

(日本語・英語対応) = 英語メニューあり。英語はペラペラ。

(予約方法) = DCカードに予約を委託。数日で返答。手数料なし。

(10点満点で何点?) = 8.5点

(アクセス) = 「ポツダマー・プラッツ」が近い。

(支払い方法) = VISA

(2011年10月下旬 葦原のしこお 様)

 

Lutter & Wegner  ルッター・ウント・ウェグナ

旧東ベルリン・ジャンダルメン広場の近くにあるレストラン。ETAホフマンゆかりの建物内にある。この界隈では、「アイグナー」と並ぶ人気店のよう。中級の名店だと思う。
近くでオペラがはねたあと、22時すぎに夕食に。土曜日の夜ということで、大混雑の様子だったが、厨房を通って、べつの部屋に入れてくれた。ここも、大繁盛状態。

前菜・スープは10ユーロ以下。主菜は20ユーロ前後。私の前菜は、牛肉と野菜のコンソメスープ7・5ユーロ。胃にやさしい味。家族の前菜は、ルッコラのサラダ8ユーロ。量はほどほど。

私の主菜は、牛肉を蒸し焼きにしたザウアーブラウテン18ユーロ。蒸し焼きというが、シチューのような感じ。つけあわせに、ゆでキャベツのミジン切りを2種類の味付けでたっぷり。これに、イモ。少ししょっぱいが、「喰った」という気になる野趣のある味。

家族の主菜は、牛肉をゆでたターフェルシュピッツ17ユーロ。千切りのラディッシュがじつに効いた味。

ワインリストはぶあついが、給仕があまりに忙しそうなので、忘れずすぐに出てきそうなザクセンの白ワイン32ユーロ。ビール4ユーロ。水6.5ユーロ。コーヒー3ユーロ。

(店内の様子・客層) = 年代がかった内装。古典的だが、どこかに庶民っぽさを残している。観光客から現地の人たちまでで大賑わい。場所柄、観劇、コンサート帰りの客や、グループ客も多い。「ハッピー・バスデー・ツー・ユー」を歌い出すグループも。

(スタッフのようすや対応) = スタッフはあまりに忙しく、てんてこ舞い状態。しかたなく、ときどきワインが手酌状態。それを目ざとく見つけては、注いでくれるが。

(日本語・英語対応) = 英語メニューを出してくれた。

(10点満点で何点?) = 8点。

(アクセス) = ジャンダルメン広場の西側シャルロッテン通りの西沿いに飲食店が並んでいるが、その中の一軒。最寄りの駅は、地下鉄フランツェージッシェ駅。徒歩3分程度。

(支払い方法) = VISA

(その他) = 夜、遅くまでやっているということで便利なレストラン。過去3回訪れたことがあるが、そこそこのレベルの温かい料理を夜遅くに食べさせてくれる。心まで温かくしてくられるレストラン。

(2008年4月中旬 葦原のしこお 様)


 
 
Aigner Gendarmenmarkt アイグナー・ジャンダルメンマルクト
近くでオペラがはねたあと、23時まえ、そろそろラストオーダーという雰囲気だったが、入れてくれた。ベルリン旧東側・ミッテ地区・名店の多いジャンダルメンマルクト界隈の中にあって、準高級大衆的名店の一つだと思う。ソフィテルの下にある。

前菜・サラダ・スープ類は7ユーロ前後。頼んだのは、牛肉と野菜のブツ切りのスープ7ユーロ。和む味で、なんとなくドイツに来たことを実感。サラダ7・5ユーロはふつう。

主菜は、20ユーロ前後。頼んだのは豚のローストにソーセージとたっぷりのザウワークラフト添え20ユーロ。量はあるものの、意外にはい る。塩分はまあまあきついものの、それが食欲をそそりもする。クリスピーチキンにたっぷりのジャガイモサラダが13ユーロ。ここの名物の牛肉料理を頼もう と思ったが、すでにオーダー打ち止めで急遽選択。日本の居酒屋の3倍の量。味はまずまず。

ワインはドイツの白ワイン1リットルボトルが24ユーロと安い。もちろん、上のレベルもある。ビール3.5ユーロ。食後のコーヒー2.5ユーロ。

この店は8年ぶり3回目だが、この界隈でまた行きたいと思わせてくれるレストラン。ジャンダルメンマルクト界隈にあって、前菜・主菜で一人30ユーロ内、そこそこに落ち着いて喰えるレストランとしては、同じ並びのルター・ウント・ヴェグナーと双璧か。

(店内の様子・客層) = 老若男女いろいろ。観光客も少なくないよう。いつも、けっこう混んでいる。

(スタッフのようすや対応) = スタッフはキビキビと動く。ドイツの中では気がきくほう。以前、20世紀末、この店でクレジットカードの請求書に署名をして立ち去ったはいいが、肝心のク レジットカードを忘れて出てしまうというお粗末をしでかかした。カードを手にした給仕が走って追いかけてくれたので、助かった。

(日本語・英語対応) = 英語メニューがすぐに登場。

(10点満点で何点?) = 7点

(アクセス) = ジャンダルメン広場の西側の通り・シャルロッテン通りの西側に並ぶ飲食店の一角。フランス大聖堂の裏側あたり。ソフィテルの下。地下鉄ならフランツェ-ジッシェ・シュトラーセ駅から5分以内。

(支払い方法) = VISA

(その他) = オペラのあとに行くレストランの有力候補の一つ。

(支払い方法) = VISA

(2008年4月中旬 葦原のしこお 様)


 
 
Ganymed ガニメド
23時過ぎ。リンデン・オーパーでオペラがはねたあと、夕食に。フリードリヒ・シュトラーセ駅にほど近いシュプレー川北岸には飲食店が10軒近く 連なっている。当初、目指したのはビールの美味しそうな「ベルリナー・リパブリック」。ここは満席状態。ガヤガヤしていて、給仕も来客に気づかない。しか たなく、隣の「ブレヒト」という店を訪れたら、ラストオーダーと言われたうえ、やる気にかける。退散ののち、何人か客のはいっていく姿を目撃した、このレ ストランに。

ブラッセリーを名乗っているように、フランス料理の店だが、かなりドイツ風にアレンジしている。前菜10ユーロから、主菜は20ユーロからだから、そんなに安くはない。

私の主菜はサラダだが、たっぷりの葉野菜の下にはバターやクリームを使った根菜などがはいっている。けっこう腹にくる。

家族の主菜はカレースープ。濃厚なクリームスープにカレー粉を少しくわえたとおぼしき代物。グリーンの色調がかすかにあり、東南アジアのカ レーを思わせるところもある。量は多く、味は濃い。ベルリンではカレーブルストが名物のせいかカレー粉を使った料理が出てくることがあるが、カレー使いで は日本の勝ちだろうと思わずにはいられない。全部平らげると、けっこう胃腸の負担になる。

私の主菜は、豚肉をゆでてそこに白いソースをかけたもの。オリーブとたくさんのイモが出てくるが、オリーブがアクセントに。それなりに納 得の味。家内の主菜は、ラム肉の煮込みのようなもの。玉ねぎや赤ピーマンのみじん切りが下に。ザザ虫型をしたダンプリングがつき、ある意味、目を遊ばせて くれる。ガツンと来る味。でも、ややしつこい。量は多いほう。

主菜、前菜には日替わりメニューが何品かあり、ワインも日替わりのお勧めが。ジョセフ・ロティのマルサネ2001が43ユーロ。ビールが3ユーロ。

あとで調べてみると、日本のガイドブックにはフランス料理の店と紹介されている。ドイツ色の強いフランス料理であり、飛び抜けた何かはないが、まずまずのレストラン。とくに夜遅くになって、ガツンと食べたい人にはいいかも。

(店内の様子・客層) = ブラッセリーというより、パリの中級ビストロといったところ。遅くまで飲んでいる現地の若者もいる。観光客も多いよう。

(スタッフのようすや対応) = 英語は話せる。ワインを忘れず注ぐくらいの目配りはある。

(日本語・英語対応) = 何も言わなくても、英語メニューが出てきた。

(予約方法) = 飛び込み。

(10点満点で何点?) = 7点

(アクセス) = フリードリヒ・シュトラーセ駅からフリードリヒ通りを北上。シュプレー川にかかる橋を渡って、すぐ左へ。シュプレー川北岸に何軒か飲食店が軒を連ね。そのうちの一つ。

(支払い方法) = VISA

(支払い方法) = VISA(2008年4月中旬 葦原のしこお 様)


 
Fischers Fritz フィッシャーズ・フリッツ 

ジャンダルメン広場の近くにある高級ホテル・ザ・リージェントの1階にあるレストラン。ミシュラン1つ星。

昼食。東京のフランス料理レストランがミシュランの星をとりまくっていたが、最近思うのは、「本当はどうなの、フランス以外の国のフランス料理」。ドイツではどうなのか、怖いもの見たさに入店。入口でメニュー表を見て「うわっ、高いな」と言っていたところに、見つけた給仕がにこやかに「どうぞ」と言ってきたから、はいらないわけにはいかない。

入口のメニューは75ユーロの定食が最安だったが、「ビジネスランチ」のメニューも給仕が持って来てくれた。これは、安い。前菜、主菜、デ ザートのうち2品で28ユーロ。全部なら36ユーロ。1皿だけでもいいとある。それも、前菜、主菜、デザートは、それぞれ6種類くらいから選べる。レスト ラン名に「漁師」がついているだけに、魚の皿が多い。お味見といったところだろう。このビジネスランチを選択。

薄いせんべいのような付きだし。チーズ味。このあと、小さなパンプキンのムースが出てくる。上にはサイコロの形をした鴨肉。その上に、ゆ でたイカを薄く切ったもの。肉・魚・野菜の3つが一体となって、繊細な味わいの調和を奏でるという感じ。「ベルリン、じつは凄いんじゃないの」と思った瞬 間であり、この先、期待感が高まる。

私の前菜は、鰻の燻製。鰻の燻製と野菜を重ね、その上に緑のムースがのっている。燻製は細長い長方形に切られ、横には香草をゼリー状に固 めたようなもの。緑が映え、見た目に美しい皿。味も繊細かつ、シャープ。都会の最先端をいっているような味。お試しコースなのか、量が日本のレストランよ りも少ないくらいで、もっと食べたい私にはそれが残念。それくらい、味わい深い。「ドイツ人、じつは繊細で、センスもいいんだな」と見直した瞬間。

家族の前菜は鶏肉だが、鶏肉はあとかたもない。白いムース状の下には、タマネギの酢漬け。その下には、タマネギの皮を揚げたもの。じつは 白いムース状のものの正体が鶏肉で、鶏肉をミキサーか何かで細かく砕き、クリームと香草で味付けしたもの。これと2種類のタマネギをからめて食べる。独創 的というか奇想といおうか、舌と鼻から脳天にビシンと何かが来るような味と香り。どこかに室内楽的な調和を感じる。
 

私の主菜は、タラのポワレのようなもの。あとで、給仕がグリーンのソースをかけてくれた。付け合わせに、牛の頬肉と野菜のミジン切りを緑の 葉で巻いたもの。これまた、魚を中心にしながらも、そこに肉と野菜も幸福なマリアージュを遂げた格好。魚の味が引き立ち、しみじみと美味しい。重さ、しつ こさというものがほとんどなく、上等の和食と共通するような何かさえも感じる。「参りました」といったところ。

家族の主菜は、カレイのポワレ。深い皿で供され、下に緑のムース。上からはサフランソースを給仕がかける。シンプルだが、見た目も美しく、美味。

このあと、デザート前の一皿。プリンのような食べ物の上にラズベリーがのり、ジンジャーがかかっている。その上にシャンパンを使った泡状のもの。「いいねえ」という感じ。

私のデザートは、半液体のチョコ。これは飲み物として出てくる。マンゴーのソルベの下にはチョコクッキー。不思議な味がしたのは、バナナの 周りに薄くパンを巻いて揚げたもの。私はバナナを好きではないが、バナナとは思えない、新種の何かを食べているような気がした。ある意味、この日、一番の絶品。

家族のデザートは、チョコケーキ。バニラアイスの下にはチョコクッキー。美味しかったらしい。

食後にコーヒーを勧められ、家族はエスプレッソ5・5ユーロ。カプチーノ7ユーロもあると言われ、私はこれに。このカプチーノの泡がじつにきめ細かく、美味い。それほどカプチーノを飲んできたわけではないが、いままで飲んできたカプチーノの中でもっとも美味しいと感じた。コーヒーにまで繊細な神経が行き届いているレストランなのか、それとも、食後のコーヒーを実質以上に美味しく感じさせるほど、それまでの料理が美味しかったということか。

ワインリストは、中央テーブルに置かれた大きな箱の中。そこから、おもむろに取り出してもって来てくれる。給仕の表情にも「凄いだろ」と出 ている。ワインリストは、ぶあつい。フランスワインもドイツワインもあれこれある。ついに日本では幻のワインとなったジョルジュ・ルーミエのシャンボー ル・ミュジニー2005が115ユーロ。高いといえば高いが、いまの市場価格からすれば相対的に安いと思う。リースリング1杯が11ユーロ。ちなみに、 シャンパン・ルイ・ロデレールが1杯18ユーロ。これは高い。水が9・5ユーロでこれも、それなりに高い。やはり高級レストランと諦めるしかない値段。

夜は、前菜・主菜・デザートをアラカルトで頼んで約100ユーロといったところ。けっこう値は張るが、それでも訪れてみたくなるレストラ ン。ビジネスランチでこれだけ美味いのだから、まともな皿はいったいどんな格好で出てくるか想像すると、せっせと稼ぎお金を貯めたのち、行ってみたくな る。労働意欲も起きる。

今回のテーマ「本当はどうなんだろう。ドイツのフランス料理店」の答えは、高レベルにあるんじゃないか一言。(1軒だけではねえ)ただ、 フランスにはない、どこかにべつの価値観も加わったレベルの高いフランス料理店ともいえる。どちらかというと、日本で見かけるいくぶん日本化したハイレベ ルのフランス料理店に近い何かを感じる。どこか共通の繊細さがある。

(店内の様子・客層) = 天井が高く、豪華、荘重。平日の昼ということもあり、客はほんの数組。中高年のお金持ち夫婦か。

(スタッフのようすや対応) = 給仕も愛想よく、テキパキと動く。サービスをどちらかというと苦手とし愛想のないドイツの普通のレストランからすれば、ここは異国状態。

(日本語・英語対応) = 英語OK。英語のメニューも。

(予約方法) = 飛び込みで。夜なら予約が必要でしょう。

(10点満点で何点?) = 9点

(アクセス) = ジャンダルメン広場の西側の通り・シャルロッテン通りの西側に面し、ザ・リージェント・ホテルの1階。ホテルの玄関からはいり、左の奥まったところ。

最寄りの地下鉄駅は、フランツェージッシェ・シュトラーセ駅。徒歩3分程度。

(支払い方法) = VISA(2008年4月中旬 葦原のしこお 様)


 
 
 
 
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