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アクセス、市内交通など
(RENFE)サン・セバスティアン-マドリードC (会社) = RENFE (スペイン国鉄) (クラス) = 1等 (Preferente クラス) (出発駅) = サン・セバスティアン San Sebastian 駅 (出発駅の様子) = ちょっとした土産物も置いている売店、カフェあり。 ホームへのエレベーターあり。 長距離列車は専用入り口があり切符をチェックされる。AVEと違い荷物検査はなし。 (到着駅) = マドリード・チャマルティン Madrid Chamartin 駅 (到着駅の様子) = すぐタクシー乗り場に向かったのでチェックしていない。 (車両) = 1番前の車両。Preferenteクラス。 配列: 1-2。 2席の列は進行方向に向いた席と4人向かい合わせ席あり。(ネットで乗車券購入の際に席を選べる) (食事・飲み物) = 食事はついていない。出発後すぐと正午頃に車内販売のカートが来た。 サンドウィッチやドーナツ、マフィン等の軽食、おつまみ、アルコール類とコーヒーあり。 コーヒー2杯とサンドウィッチ1個(2切れ入り)、ドーナツ1個で10ユーロ。 (座席) =Preferente クラスなので座席も足元も広くゆったり。乗車口入ってすぐにスーツケース置き場あり。Tourista クラス(2等)車両より圧倒的に静かだったと思う。 車内のテレビで映画が2本上映されていた。(発車してすぐイヤホンが配られた) (トラブル) = 途中何度か停車し、到着が20分ほど遅れた。 (切符の入手方法と時期) = 3ヶ月前にオンラインで購入。 (価格) = キャンセル不可の割引運賃で48ユーロ(定価の半額以下だと思う) (2014年5月上旬 corazon latino 様) |
マドリッドの地下鉄で、同行者のショルダーバッグのファスナーにスリの手が! 阻止した。
マドリッドは、日中は東京と同じくらい。朝晩は、かなり涼しい。
(2008年6月ベレー帽のたぬき 様) |
(到着地&ターミナル) = マドリード・バラハス空港 ターミナル2 (到着空港の様子) = 飛行機を降りてからバゲージクレームまでは、これから搭乗する客と同じ場所を歩く。免税店やトイレも存在する。荷物はまあまあ早く出てきた。 (出発の空港) = マドリード バラハス空港 ターミナル2 (出発空港の様子) = 荷物検査場は複数窓口が開いていたのでさほど時間はかからず。 検査場を抜けるとカフェ、免税店、TOUS,LOEWE等ブランドの店有り。トイレも複数箇所あり。 機材が大きくないからか、搭乗ゲート付近のベンチで待っている乗客の手荷物を係員がチェックして大きなものは預けるように指導していた。 免税店で買ったもの以外は、基本的にひとり1個。ほとんど守られていないが、 キャリーバッグの形でなく、中型のボストンバッグくらいは見逃してもらえていた。 ( 2011年11月上旬 corazon latino 様) |
(到着地&ターミナル) = マドリード・バラハス空港 ターミナル2 (到着空港の様子) = 荷物も受け取った後、ターミナル1へ徒歩10分ほどで、移動する。案内所が一箇所と飲み物の自販機があるくらい。 (出発の空港) = マドリード・バラハス空港 ターミナル1 (出発空港の様子) = 出国手続後、左右通路が別れる。自分の乗る分は右手へ。搭乗口のあるところまで200mぐらい何もない。搭乗口付近は、免税店とカフェテリアの2軒のみ。カフェテリアは、倍の価格。 おいしくない、聞いていいたので、パンを持って行ってよかった。 自販機でエヴィアン(750ml、2.5ユーロ)を買った。 その他、スペインのミネラル水(500ml)が1.5ユーロ、コーラが(500ml)が2.6ユーロ (2010年11月上旬 サムライしんちゃん 様) |
(出発の空港) = マドリード バラハス空港 ターミナル4 (出発空港の様子) = 免税店はロエベ、カンペールなどあり。 セキュリティチェック後の免税店の場所から搭乗ゲートまで、15分。 ここから何番ゲートまで何分かかる、という所要時間表示があちこちにあるので、分かり易い。 (2010年9月上旬 いかgoro 様) |
(到着地&ターミナル) = マドリッド・バラハス空港 (到着空港の様子) = 意外なくらい大きな空港。なんやかんやとありそう。 (出発の空港) = マドリッド・バラハス空港 ターミナル2 (出発空港の様子) = ご当地土産、牛関係、フランメンコ関係、チュッパチャップス系など、あれこれ売っている。早めにチェックインしても、楽しめそう。 家族が、マドリッドの空港で扇子と牛のぬいぐるみを購入。扇子は、フラメンコ・ダンサーに触発されてのよう。 牛のぬいぐるみは、闘牛で倒されていく牛に同情してのよう。藤子不二雄「キテレツ大百科」に出てくるコロスケのような頭に短足を4つ。角は、ウルトラの父。球体を基調としたデザインはアジア的であり、愛嬌がある。殴るのにもいい。 ところが、帰りのロンドン・ヒースロー空港で、カバン奥深くから財布を取り出すとき、取り出したはいいものの、置き忘れるという悲劇。牛は浮かばれず。 (2010年6月下旬 葦原のしこお 様) |
街の一般的な店では英語が通じなかった。数字すら理解してもらえない。ごくごく簡単なスペイン語だけだが、覚えていってよかった。
マドリッドの空港から一人でタクシーに乗ったら、別の一人客と相乗りに。他の場所でも、タクシー乗り場を観察していると、一人客同士を相乗りにしているタクシーが多かったので、スペインでは常識なのか。
(2007年11月 estrella@うさ 様) |
(RENFE)バルセロナ-マドリッド: (会社) = スペイン国鉄(RENFE) AVE (クラス) = 2等 (出発駅) = バルセロナ・サンツ Barcelona Sants駅 (出発駅の様子) = 売店、カフェ、トイレ有り。AVEは専用ホームへの入り口があり 入場前に荷物検査要。検査場をすぎた場所にAVE乗客専用待合スペース、 カフェ有り。ホームに下りる前に検札されるので、一旦乗車してしまえば検札はやってこない (到着地&ターミナル) = MADRID PUERTA DE ATOCHA駅 (到着駅の様子) = 空港の様な広い駅。構内の移動に動く舗道あり。 (機体) = TOURISTA CLASS (2等車) カフェ車両有り。スーツケース置き場、トイレ有り 席の配置は 2-2。先頭のみ4人がけ向かい合わせ 他は全席進行方向向き (機内食・飲み物) = TOURISTAクラスは無し。 (PREFERENTE、 CLASS席だと食事、新聞サービス有り) (座席) = 日本の新幹線普通席と同じくらい。音楽・ビデオサービス有り(イヤホンが配られる) (トラブル) = RENFEのサイトでカード決済がどうしてもエラーになって購入できなかった。(数年前までは普通に購入できていたカード) (切符の入手方法と時期) = バルセロナのペンションに依頼。窓口販売の早割り運賃で購入 (価格) = 71ユーロ(ちなみにRENFEのサイトの早割りだと46ユーロ) 定価は108ユーロ ( 2011年5月上旬 corazon latino 様) |
西欧でもっとも治安の悪い都市と聞いていて、ビクビクしながら入国。ところがどっこい、治安状態は行動した範囲では、普通に感じた。24時でも安全といえば安全。 おそらく東京の新宿・歌舞伎町よりまし。 タクシーの運転手もまとも。タクシーの取りやすさに至っては、日本の大都市レベルに近かった。ガイドブックの言いつけを守り、おかしな場所にもいかず、シェスタの時間には昼寝をしていたからかもしれないが、けっこう楽しめる町。 パリ市内でのタクシー車内のラジオで、「オカザキィー」「ヨシヒト・オオクボゥー」「オカダァー」と連発。 サッカーのワールド杯決勝トーナメント1回 戦、日本対パラグアイの中継のよう。これだけ、異国で日本人の名が連呼されるのは、聞いたことがない。しかも、略歴まで紹介していた。 (2010年6月下旬 葦原のしこお 様) |
(RENFE) マドリッド-ビルバオ: (会社)RENFE (列車の種類)ALVIA (クラス) = 1等 preferente (出発の空港) = マドリッド・チャマルティン駅(スペイン) (出発空港の様子) = チャマルティン駅は、地下鉄チャマルティン駅からやや歩く。 通勤客のいる時間帯でないと地下鉄駅からは、探しにくいと思う。 カフェ数軒あり。中に入っていく区切られた店ではなく広い通路部分にオープンになっているタイプ。7時半には営業。書店、トイレあり。 AVEとALVIAの1等所持者は専用ラウンジSala Club(サラ・クルブ。英語だとクラブルーム)利用可能。常時二人で受付。切符を見せないと入れない。 ここのサラ・クルブは、バルセロナ・サンツ駅と比較して規模が小さい。バルセロナでは温かい飲み物のほか、菓子類がかなりあったがマドリッド・チャマルティンでは、菓子類はビスケットのみ。 大きな冷蔵庫があって、冷たいソフトドリンクが充実している。オレンジ、桃、りんごなどの果物ジュース、水、チョコレートなどの甘い飲み物など。 ジュースはトロピカーナだった。とてもおいしかった。 マドリッドは、アトーチャが表駅なのだとつくづく思った。 チェックインと手荷物エックス線検査は、いままで経験した他駅より簡単に感じた。 上階ではなくて、下に降りてから、ホームで行う。駅スタッフは風にさらされて寒そうだった。切符にスタンプはなく、かわりに切符の下半分をびりっと破る。本人確認なし。(オンライン切符購入時に、パスポート番号は提出済み) サラ・クルブの場所を探すには、はじめからスペイン語で尋ねたところ、スムーズだった。お客様相談のスタッフは指やペンなどのジェスチャーで説明し、その後質問したスタッフとセキュリティスタッフは、にこやかに歩いて案内した。みなとても感じがよかった。 (到着駅) = ビルバオ・アバンド駅(スペイン) (到着駅の様子) = とてもきれいで、想像よりもずいぶん大きな駅。 大きなステンドグラスが、晴れると光があたり綺麗。あとでトラムにのり外側から 見ても、美しかった。 エレベーター、エスカレーター完備。綺麗な案内所もある。 カフェなど店舗いくつか、トイレあり。セキュリティのスタッフ多め。 (車体) = ALVIA 等級はAVEと違って1等と2等のみ。特等はない。 1等利用。席の配置は2-1列。 (機内食・飲み物) = 一度のみ。 朝食 ビスケット スクランブルエッグ、温野菜(機内のようにあたためてある) パン(全粒粉か白いものの選択制)、クロワッサン ジャム(オレンジ、いちご)またはトマトの選択制 バター、オリーブオイル ヨーグルト、木イチゴのケーキ オレンジジュース、コーヒー、ミネラルウォーター メニューには、飲み物の選択が、アルコール含めたくさん掲載されているが 実際もってくるワゴンに搭載された飲み物は限られている。 乗客が少ないので、コーヒーとオレンジ・トマトジュースしか載せず、ほか飲み物は注文を受けてから 別車両へ取りに行く。 他の乗客のコーラ一缶ですら取りに行き、戻りが遅かったのを見て、 アルコールがほしいとは頼みにくく、あきらめた。 温かいコーヒーとオレンジジュース、水は何度も注ぎにきた。 RENFEでは1等の2等の座席すわり心地は大差なく、 差があるのは食事や飲み物サービス、大きな駅でのラウンジ利用。マドリッド・チャマルティン駅ではラウンジが小さかったしマドリッド・ビルバオ間 ALVIAは、1等乗客が少なく飲み物サービスが乏しく、食事も一回だけだったのでこれなら、2等でよかったかも。2等なら格安の早割が、 18ユーロで出ていた。 (バルセロナ・コルドバ間AVEなら、同じくらいの乗車時間で、食事は二回出たし 飲み物サービスが充実していた) ぞんざいなサービスというわけではない。感じのよいスタッフが二人組で働く。しかし、急いだ感がぬぐえなかった。スタッフがベテラン風で慣れていたからかもしれないし、1等客が少ないから仕方ない。乗車中サービスはしょせんおまけだ。こんなものだろう。 マドリッド・コルドバ間のサービスがとても楽しかったので、 期待したのだが、あちらがラッキーで珍しかったんだと思う。 (座席) = 席の配置は2-1列。シート広さはAVEと同じくらい。 イヤホンを最初に配る。 やや古い車両。 頭上にテレビあり。ミステリ作品を放映。イヤホンをつけていなかったので詳細は不明だが ハリウッドが出てきた。舞台は米国。 (切符の入手方法と時期) = RENFEのWebから。乗車1か月前に購入。VISAカード決済。 発券は、セルフ印刷。PDFファイルを印刷したものが切符になる。刻印不要。 (価格) = 1等割引き価格 41.8ユーロ。 参考定価69.7ユーロ (2008年10月 tarte_framboise 様) |
見どころ
(アクセス方法) = 地下鉄「ベヘンタス」駅を出てすぐ (入場料) = 1人約44euroのチケットを「ロカリディド・ガリシア(Localidades Galicia)」社のウェップから。日本語ページあり。決済サイトのみ、スペイン語となる。 実際のチケットを見ると、およそ32euro。3割程度の上乗せとなっている。 席は、日陰・日向席という中間席。1階9列目。途中からは完全に日陰となる。よく見える。チケットは現地引換えか、マドリッド市内のホテルに配達かを選べる。 (雰囲気や感想) = 闘牛見物。 19時から21時まで、正味2時間、休憩なし。最初にラッパの音とともに、闘牛士やその下っ端、馬やらラバ隊やらが入場。昔の西部劇を思わせるような独特の哀愁を帯びたせつなくも緊張感のある響には引き寄せられるものがあり、期待は高まる。 が、あとは価値観の問題。闘牛はガイドブックにあるとおり、闘牛士、馬、下っ端らで構成されるチームが3組、それぞれ2回、牛と闘う。 最初に下っ端が牛を怒らせ、牛の強さを強調、つづいてピカドールと呼ばれる、馬に乗った槍武者が牛に槍を刺す。このあと、パンデリリエーロと呼ばれる人た ちが、牛に銛を刺し、ついに真打ちの闘牛士登場、牛の突進をかわしたのち、仕留める。これをどう見るか。私には、集団による牛苛めにしか見えない。 闘牛は、人と牛の1対1のタイマン勝負と思っていたら、大間違いだった。体重差からすれば、人間が何人か出てきても仕方ないが、牛が勝つことはありえない構造。しかも馬まで人間の加勢。同行の配偶者は、しまいには「牛、頑張れ」と応援していたよう。 ついでにいえば、本来は槍武者が牛に槍を突き刺したところで、終わっている。槍が深くまで突き刺さらないように、寸止めの仕掛けがしてあるので、牛は手傷は負うものの、死なないようになっている。 ただし、牛が馬に闘争を仕掛けてくる場面は迫力がある。倒れる馬もいる。銛打ちの場面も決死のシーンであり、うまく決めればヤンヤの喝采となるが、この日は最後の闘牛士がダメダメ。 これまた私の勘違い。闘牛士のひと刺しで牛は一気に絶命するものと思っていたが、そうではない。闘牛士はさっと剣を離し、牛の絶命するのをしばらく待つ。ところが、剣の刺し方が浅いと、牛はまだ生きている。ここで大ブーイング。 ブーイングを背中に受けながら、闘牛士はもう一度、牛に剣を刺すことになる。ここでまたもや失敗する者もいる。 最後には、息も絶え絶えながら、まだ絶命しない牛の眉間に、下っ端が何かを突き刺し、ようやく絶命に至るシーンも。 なんだか素人がウナギを捌いたはいいが、うまく庖丁がはいらず、何度も庖丁を入れたため、ウナギが生きたままズタズタにされる光景に近かった。 要は、闘牛士が恐怖心とどう闘うか、の話。私見では、いったん闘牛士が牛の心臓部目掛け剣を刺したなら、牛が反発する勢いで自然に剣は深く体内に入り込む ようになっているはず。その牛の反発に闘牛士がたまらぬ恐怖を感じると、入りが浅いうちに剣を離すことになり、牛に気の毒なことになる。かつての名人も、 歳をとると恐怖を感じてしまうということか。 今回、上手に決めたのは一人だけ。彼が牛を操ると、「オーレ」の大合唱となるが、多くはブーイングの中、牛が倒れていく。 牛の中には、気のよさそうな牛、つまりは闘争心の薄い牛もいる。そんな牛が訳もわからず、倒されていく姿は、哀れである。ただ、生き物が無残に絶命していく姿は滅多に見られるものではないから、その意味では何かの経験にはなる。こんなに簡単に絶命するものかと思った。 闘牛場は、2万数千人収容とあり、両国国技館よりふたまわりデカい。横浜アリーナよりも、一回りは大きい。ただ、この日はスカスカの入り。6分の1以下、 せいぜい3千人程度しかはいっていない。このあたり、日本の大相撲、プロレス、演歌世界などの芸能の衰退とだぶって映る。スペインでも伝統芸能は衰退、観 光客頼みということか。 おもしろいのは、観客のヤジ合戦。隣に座った60過ぎのオヤジも、よくヤジを飛ばす。通にはそれぞれの美学があるのか、観客同士が「お前のヤジは間違って いる」「お前は闘牛をわかっていない」といったような? 罵り合いをしている。まるで、1980年代から90年代にかけての、日本のプロレス会場の光景。 東京の蔵前国技館や後楽園ホールを思い出し、タイムスリップしたかのよう。 それにしても、ヤジをとばす好事家も高齢化の道をたどっているようで、ここにも闘牛産業の斜陽化を見てしまわないでもない。 まったく闘牛には関心のない小学生程度の子もいて、彼は携帯したパソコンでアニメに夢中。たしかに、子どもにはそのほうがいいかもしれない。 (車椅子・高齢者対応) = 階段は急。リフトはなさそう。 (子供向け?) = わからない (所要時間) = 2時間 (飲食店&ショップ情報) = ビール売りがやって来る。よく見れば氷入りのよう。 (2010年6月下旬 葦原のしこお 様) |
(アクセス方法) = 地下鉄「オペラ」駅を出てすぐ。 (入場料) = 約52ユーロ。カテゴリーE。上ら5ランク目の席。まだ下もある。「ギャラリー・シート」とある6階。中央に近いから、それなりによく見える。 (雰囲気や感想) = 地下鉄出口側はオペラ座の裏手になっていて、貧弱な印象。王宮側に回り、正面から見ると威厳が出てくる。 館内は、きわめてオーソドックスな馬蹄形オペラハウス。豪華なうえ、外見からは想像できないくらいの容積がある。6階両サイドには、スクリーンも用意されていて、よく見えない人用になっている。日本のドーム球場のよう。 コルンゴルト作曲「死の都」を見物。 コルンゴルトの同曲は日本ではまず上演されないが、海外ではけっこう上演されている。オカルトめいた部分はあるものの、旋律は美しく、ワーグナー、リヒャ ルト・シュトラウスの末裔といった感じ。なぜ、日本で上演されないのかが不思議。どことなく頽廃的で破滅感のある旋律に、ヨーロッパの没落がだぶるような 感じで、ヨーロッパでは人気なのかと勝手に解釈。日本も、あと百年くらいして調子が悪くなると、こんな曲を好きになるのかもしれない。歌手もオーケストラ も手堅く、この曲をモノにしているという感じ。 元ネタは『死都ブリュージュ』という小説。日本では福永武彦がこれに触発され短編『廃市』を描き、大林宣彦が映画化。大林の映画がどこかすがすがしく活力があるのに、このオペラはどんよりとして怪奇的でもある。 幕間には、みなけっこう飲んでいる。ビールもワインも3ユーロと、ヨーロッパのオペラ座にしては破格に安い。チーズやハムをのせたパンが人気。日本人には、あれだけでゲップといったところ。 6月下旬、マドリッドはかなり暑いのだが、ジャケットにネクタイ姿が多い。妙に、赤を使った服装をよく見かける。 チケットは、オペラ座とリンクしているサイト「ジェネラル・チケット・コム」から予約。英語ページがあるが、決済はスペイン語オンリー。当日、オペラ座の 入口付近にある機械に、予約時に使ったクレジットカードを差し込み、取り出すと、自動的にチケットが出てくる仕組み。予約時に、自分用の暗証番号を設定さ せられたが、これは結局使わなかった。 入場時に、チケットをカードリーダーにあてて、バーコードを読み込むようになっている。不正入場を機械で防止しているのだろうか。 (子供向け?) = 子供にはむかないかも (所要時間) = 20時開演。休憩30分程度をはさみ、23時まえに終演。 (2010年6月下旬 葦原のしこお 様) |
Museo del Prado プラド美術館 プラト美術館
(アクセス方法) = 地下鉄 バンコ・デ・エスパーニャ駅から徒歩10分 (入場料) = 8ユーロ (内部の雰囲気や感想) = 大きいことは大きいのだが、ルーヴル美術館ほどのことはない。ヨーロッパでその国を代表する美術館、博物館の中では、むしろ小さめでは。 ただ、収蔵品の傑作率は高い。すべてが傑作とはいわない。半分が傑作だったともいわないが、割りにスカの少ないコレクションのように思う。 ゴヤの収蔵品が多いが、たしかに生で見ると迫力がある。一連の「黒い絵」シリーズが並んでいると、照明のせいもあって、その間だけ独特の空間になっている。ここは本当にサバトの場か、悪魔招来の場かと思ってしまうくらい、異常精神の磁場となっている。 意外だったのは、ボッシュの「快楽の園」、ブリューゲルの「死の勝利」に、感慨がなかったこと。画集で見ていたほうがずっと快楽や戦慄を得られた。要は、画としてわりに小さい。ルーヴル美術館のダヴィッドの絵がデカいがゆえに迫力と異彩を放っているのと比べ、その逆。 その昔、プラド内、ボッシュの「快楽の園」がある間にこそ、この世を解く鍵、冥界への入口があるのだと勝手な想像をしていたが、若さゆえの妄想であったと知った。 残念なのは、「快楽の園」をきちんと祭壇画として展示していないこと。表表紙があり、その裏にも画が書かれているのだが、展示は祭壇画をか なり開いた状態。つまり、表表紙の画を真正面から見ることはできない。特別扱いするほどの画ではないということなのだろう。仏・コルマールのウンターリン デン美術館にあるグリューネバルトのイーゼンハイムの祭壇画が得ている扱いとは、大違い。 入場券売り場には、つねに100mくらいの列ができていて、20分くらい待った。入口では、鞄を金属探知機にかける。インターネットの入場券も売られているようで、別の入口がある。ここは、スカスカ。 (車椅子・高齢者対応) = リフトもあるだろうが、階段移動が多い。 (子供向け?) = 子供でも楽しめそう (所要時間) = ざっと見て2時間。あとは好みで。 (飲食店&ショップ情報) = カフェも売店も大変な賑わい。 (2010年6月下旬 葦原のしこお 様) |
プラド美術館のグッズ。ボッシュの絵からとったキャラクターの文房具がとてもかわいい。 (2011年6月/7月 どすたーる400 様) |
肖像画のオンパレードで、食傷気味だった。 (2008年10月 tarte_framboise 様) 入場に時間がかかった。10時半頃行って約30分並んだ。11時頃着いた同行者は1時間並んだそう。 (2007年11月 estrella@うさ 様) |
レストラン
メゾン・リンコン・デ・ラ・カバ Meson Rincon de la Cava マヨール広場の横というか下にある、有名な居酒屋通りの1店。いわゆるバルの一つ。 周辺でもっとも賑わっていそうだからと入店。夜23時前後。 コロッケの盛り合わせ12ユーロを頼み、あとはビール4.5ユーロ、サングリア2.5ユーロなどを適当に。コロッケは、率直に言ってあまり美味しくはない。量だけはあり、ミニサイズのものが20近くある。ゲップ状態。他のメニューも安くはなく、20ユーロ前後。 小さなオルガンでの演奏がときどきあり、隣に座っていたオヤジが歌い始める。うまいのだが、カラオケバー機能付きということ?演奏曲目にはどこかで日本で 聞いたことのあるようなないような曲もあった。配偶者によれば、坂本九という歌手の「上を向いてなんちゃら」という曲らしい。 通り沿いの居酒屋をはしごするのが一つの人気イベントらしいが、1軒で終わりにした。好みの問題であろうが、あまり美味しくなく、落ち着きも悪い。「居酒 屋」という訳のせいか、つい日本の居酒屋と比べてしまう。すると、日本の居酒屋がいかにメニューが豊富で酒も多いか、思い出してしまう。 日本のチェーン系居酒屋が、この30年でいかに進化したか、そんなことを異国で感慨深く思ってしまった。居酒屋と思わねば、もっと楽しめるのかもしれないが。 (店内の様子・客層) = 店の外のテラス席は賑わっているが、中はそれほどでもない。夜11時過ぎているというのに、子ども連れの観光客もドヨドヨと入店。 (スタッフのようすや対応) = ごく普通。 (日本語・英語対応) = 英語メニューあり。英語も通じる。 (10点満点で何点?) = 6点。1週間くらい滞在して、だらけた時間ができれば、もっと楽しめると思う。短期間にあれもこれもというせっかちな観光客には、合わないような。 (アクセス) = マヨール広場の下。マヨール広場自体にもバルが多く、夜遅くまで営業している。 (支払い方法) = VISA (2010年6月下旬 葦原のしこお 様) |
カーサ・マテイアス Casa Matias 夕食に。22時ごろ、また誰も来ていない。予約なしと伝えたが、さっさと通してくれた。 つきだしに、チョリソーの切ったの。1本を3つに切ったのが1人分。脂っこいが、旨い。ビールのお伴という感じ。よかったのはここまで。あとは疑問符が多くなる。 前菜には、私は 獅子唐の盛り合わせ12ユーロ。メニューにはグリーンペッパーのなんちゃらかんちゃらとあり、何かと思ったら、焼いたししとうであった。塩味のシンプルな料理。もっと喰えそう。 配偶者は、アスパラガスの水煮のようなもの 19ユーロ。大きな皿一面に、太いアスパラガスが7つくらい浮かんでいる。なんだか、甲イカの群れが皿一面に浮かんでいるようで、珍妙である。味は、水煮程度の味。 主菜は、私がメルルーサの白ワインソース22ユーロ。身が皿一杯に浮かんでいる。やや塩味が薄く、生臭さも残る。飽きのきやすい味。 家族の皿は、牛肉のロースト20ユーロ。これまた塩味が薄く、高血圧予防にはいいかもしれないが、物足りない。付け合わせのマッシュポテトの塩がきつく、これと一緒に食べると調和する。悪くはないが、全体的に価格と見合っていないような料理であるのが残念。 ワインは、ナヴァーラの赤がボトルで16ユーロ。赤ワインが欲しいというと、さっさと持ってきてくれた。これは、良心価格。ビール2.7ユーロ。水2.5 ユーロ。コーヒー2ユーロ。シードルを1杯頼んだが、つけ忘れている。シードルは大ぶりのグラスに、4分の1ほど注いでくれる。 ミシュランガイドに2つフォーク程度で紹介されていて、ホテルの近くだったため、安全策で選んだレストラン。ガリシア料理の店とある。安全ではあったが、冒険はなかった。 夜24時頃に歩いてホテルに帰ったが、これまた安全。 (店内の様子・客層) = およそ80席くらいと、まあまあ広い。客席もゆったりしている。内装には木が生かされ、シックでこじゃれた感じ。 (スタッフのようすや対応) = ごく普通。勤勉性を感じる。もっと働きたいのだが、この日は客の入りが悪く、手持ち無沙汰だという感じ。 (日本語・英語対応) = 英語メニューあり。それなりに英語が通じる。 (予約方法) = 予約せず。 (10点満点で何点?) = 6点 (アクセス) = スペイン広場の近く。スペイン広場とは通りを隔て、プリンセサ通りからほんの少し脇にはいったところ。 (支払い方法) = VISA (2010年6月下旬 葦原のしこお 様) |
チャンベリ地区 セルヒ・アローラ・ガストロ Sergi Arola Gastro 2010年の時点で、ミシュラン2つ星。マドリッド屈指の高級レストランだと思う。なにしろ、お昼の安めのランチというものがない。昼夜共通メニューで、 「ベーシック」といわれるコースは100ユーロほど。「エクスプレス」といういわれる最安のコースが、これより5ユーロくらい安いだけ。 昼食。14時すぎから。「ベーシック」というコースを所望。3種類のスナック、前菜、魚、肉、デザートから構成される。スナック以外は選べるようになっている。 着席するや、次から次へと、お通しが出てくる。まずは、トマトとスイカの果汁でつくったサラッとしたアイスシャーベット。シャリシャリの氷粒を口内で砕 き、酸味を楽しんでいると、涼やかな気分に。暑いマドリッドにの昼に、ようやく涼がとれたような。ラム酒のゼリーがはいっていて、これが酸と調和してい る。じつのところ、この日一番の絶品。凄いレストランではないかと期待は高まる。 続いて、バナナチップス。1人4〜5枚はある。ポン酢とオレンジのソースをつけて食べると美味。ジャンクっぽいが、創作料理の域に達している。 今度は、ポテトフライ。芋を小さな円柱に仕立て、6本くらい黒い長方形の台の上に並べてある。芋の上にはマヨネーズソース。見た目に美しく、これまたジャンクとはほど遠くなっている。でもジャンク好きにもウケそう。 同時に、オリーブがドンと山盛り。3種のオリーブがあるそう。3種のバンがつき、バター、強いオリーブオイル、弱いオリーブオイル、粒塩、パプリカが添えられる。 この時点で、すでにカバ1杯を飲み終わり、ワインを飲み始めている。 ここからが、ようやく3種のスナック。まずは、小さなソフトクリームアイス。アイスには小麦とコリアンダーか何かの味がする。 続いて、牡蠣のムース。牡蠣の貝殻の上に真珠のような光沢のある球体が一つ。これがムースの正体。どうやって細工したのか、この光沢が綺麗の一言。下には、海草が敷きつめられている。これにシャンパンのムースをかけて食べる。磯臭さがなく、牡蠣嫌いの私でも、喰える味。 スナックの最後は、サンドイッチ一切れ。揚げた小海老がはさんである。これに、レモンジャムをつけて食うと、調和する。ちょっとだけ、カルビーのかっぱえびせんの味も。 ここから、前菜。私は手長海老とそのソーセージ。手長海老の身を積み重ね、その横にソーセージ。下にはホウレンソウ。緑のエスニックなソースをときどきか けながら、食べる。ソーセージ、意外にエビの味がしない。おもしろいことを考えるんだねえと創意に感嘆するが、舌がついてきていない。どこかもどかしく、 いい塩加減の味であるというのが素朴な感想。 配偶者の皿は、牛肉の頬肉に小さな野菜のソテーを混ぜたもの。これにグレービーソースをかけて食べるのだが、横に置かれたグレービーソースはランプの火で温めつづけられている。なんだか旅館の夕食のようだが、じつに美味。野菜が美味く、直球勝負でガツンとくる皿。 魚料理は、私がブラックバスの切り身。下にはタマネギなどの野菜のムースがあり、周囲にはココナッツミルクのソースが。どこかにクミンも混じっていて、しだいに東南アジア系のカレー風味になってくる。カレー風の味と魚がうまくからまり、美味。 配偶者の魚料理は、ロブスター。殻付きのロブスターには身がたっぷり。これに魚介のパエリアが添えてある。バエリアの色は茶に近く、濃厚な味。パリエアと いうよりは、魚介の焼き飯。アイスクリームがつき、周辺に魚卵がまぶしてある。全体納得の味なのだが、作り手にどういう意図があったか謎の皿でもある。 肉料理は、私が牛肉のステーキ。厚手のミニステーキが3切れ。これに、球体のボンボンのようなものが3つつく。ボンボンの表面は飴細工がしてあり、割ると、ブラックオリーブと魚介のエキスの味がする。これとステーキを同時に食べると、それなりに野趣がある。 家族は、フォアグラ。これに野菜のローストを加え、長方形にする。上にはパセリがちらしてあり、遠くから見ればお好み焼きにしか見えない。この日、もっともへんてこな料理。 デザートは、私がベリー系の盛り合わせに飴細工。アイスもはいっている。甘さがさほどでなく、むしろ酸味がかなり前面に出ていて、甘いもの嫌いの私には、じつに好ましい味。 家族のデザートは、チョコとアイス。アイスはカレー風味。東洋風の深い皿にはいっていて、全体的に妙な味らしい。 ワインリストは分厚い。一応敬意を表して地元のワインにしようとしたが、あまりに種類が多く、スペイン・ワインの読解力が私にはほとんどない。持て余し て、他国をめくったところ、ブルゴーニュのアンリ・ベロミノのモレサンドニ・リュー・ド・ベラシー2004が95ユーロ。つい、こちらにした。 このあとグラスワイン赤が頼んだが、じつに美味かった。スペイン・ワインの底力を知ったしだい。1杯12ユーロ。盛りがよく、つい2杯飲む。食前酒のカバが9ユーロ。 食後のコーヒーが5ユーロ、ホワイトティーが6ユーロ。水が4ユーロ程度。 食後のコーヒーには小菓子がつき、マカロンにチョコ。このチョコが大理石なような色をしていて、じつに美しい。レストランを出たのは17時まえ、一応夕刻だが、まだまだ昼下がりのよう。 創作料理が自慢の店だが、圧倒するほどの革新性はない。企画倒れと思わせる皿もある。おそらく、日本やフランスにもこのクラスはある。 けれども、全体を通してみれば、優雅な気分にさせてくれるし、ところどころでは感嘆もさせてくれ満足度は高い。料理に対する取り組みにここちよいものを感じさせてくれる、清々しいレストランだと思う。 勘定が終わったあと、レシートとともに2枚のシートを渡される。シートを開くと、そこにはそれぞれが本日食べたメニューが印刷されてある。記念にということだろうが、心憎いサービス。料理のどこかにも、そんな心憎い気配りがあった気がする。 (店内の様子・客層) = 通りから少し階段を上がったところにある。地下にはパーも用意されていて、トイレも地下。黒を基調とした店内はモダンにして重厚感がある。 全般に素晴らしいのだが、残念だったのは、この昼、客が私ら1組だけだったということ。他の客を観察する楽しみがないうえ、異国人ということもあって、ちょっとだけ居心地が悪い。スペインの不景気を街中では感じなかったが、唯一感じた瞬間。 私らだけだから、向こうはなんでもどうぞ状態。入店するや、厨房に通され、ここで食べてもいいよ、と言われる。たしかに、テーブルが用意されていて、いわ ゆるシェフズ・キッチン。言語能力に大問題のあるうえヘタレな私どもは恐縮し、普通のテーブルへ。どこでもどうぞと言われる。 (スタッフのようすや対応) = 親切。丁寧。英語で料理についてあれこれ丁寧に説明してくれる。こちらが少しでも反応すると、効力感があったのか、さらに熱がはいる。 (日本語・英語対応) = 英語メニューあり。当たり前だが、英語での応対も、こちらよりうまい。 (予約方法) = まずは直営サイトから。このあと、電話なりインターネットなりで、リコンファームが欲しいと言われる。メールでリコンファームののち、確約の返信が来た。 先方のメールには、暑いマドリッドで恐縮だが、男性はジャケット着用、女性のノースリーブは勘弁とあった。一応ドレスコードがあるらしく、これは守った。 (10点満点で何点?) = 8点 (アクセス) = 最寄りは、地下鉄「ルーベン・ダリオ」駅だが、プリンセサ通りのホテルからタクシーで。約4ユーロ。帰りもタクシーをとってくれた。レストランは高級住宅街とおぼしきところにあり、タクシーが着くや、レストランから人が現れ、案内してくれた。 (支払い方法) = VISA (2010年6月下旬 葦原のしこお 様) |
コラール・デ・ラ・モレリア Corral de la Moretria
フラメンコ・ショーを見せるレストラン、いわゆる「タブラオ」。ミシュランにも2つフォーク程度で紹介されている。 ショーの料金が34ユーロ。食事が4ユーロから。内容は前菜、主菜、デザートからそれぞれ選べて、これに赤のリオハ・ワインと水がつく。ワインは2人で1本出されたが、それ以上出るかどうかは不明。 53ユーロの定食に。前菜は焼き野菜の盛り合わせ。いろいろと野菜があり、塩加減がいい。オリーブオイルの風味もなかなか。 主菜は牛のステーキ。この日、闘牛を見物したため、牛の供養という意味。じつに堅い肉。堅い肉を好んで食べているつもりだが、けっこう咀嚼 に時間がかかった。少しずつ切って、モグモグ。これまた塩味がきいて納得。これにマッシュポテトがつく。ややしつこい油。デザートはレモンのソルベを深い グラスに入れたもの。日本人には砂糖の入れすぎとしか思えない。 配偶者は43ユーロの定食。前菜はジャガイモのスープ。その場で注いでくれる。まずまずの味。主菜はバエリアと書いてあったが、実際はパ
エリアは脇役、サイドディッシュとなっている。鶏肉のローストが主役だが、蜂蜜か何かで甘い味付け。調和せず。デザートはチョコケーキ。ほかに、生ビール
3.5ユーロ。暑い国だから、食事の初めには欲しくなる。喉が渇いているから、グビクビ飲める。
フラメンコはもともと配偶者の希望で、私はしかたなく予約したといったところ。最初のころは、女性の踊り。まずまずの踊りなのだが、予想の範囲を出ず、よくある観光ディナーショーの域を出ないなと思っていた。 それが変わるのは、男性ダンサーの登場から。これは圧倒的。迫力があり、色気があり、ズシンズシンと響いてくる。平成版「ジャイアント・ロ
ボ」に「素晴らしきフィッカラルド」という変態悪漢が登場、独特の指パッチンをやる。あのネタは、ここにあったのかと思ったしだい。堪能し、90分の
ショーを短く思えるほど。
ショーは22時から23時30分まで。このあと入れ替え制で新たに始めるよう。当然、つきあわねば思ったが、肝心の配偶者がおねむ状態。しかたなく、ホテルへ引き上げた。ちょい後ろ髪をひかれる思い。
教訓。欲張って、1日に闘牛、フラメンコの両方を見る計画を立ててしまった。闘牛の終わりが21時、それからタクシーで駆けつけ、食事は21時30分ごろから。当然、ショーの間も食事することになる。会場は暗くなるから、料理の色が見えにくい。 食事の開始は20時だから、ここから始めれば、食事も終え、酒ももっと飲め、リラックスした感じで楽しめたはず。闘牛にフラストレーションがたまっていただけに、そんな反省。多くの人が早めに来店していたようで、私は最後のほうの客だった。それにしても、酒を飲み食事をしながらのショーがこんなに楽しいものとは思わなかった。いまのオペラハウスが抹殺してしまった光景が生きている。
(店内の様子・客層) = 店内の一番奥の部分が、ショーの舞台。10人も出れば、いっぱいいっぱいの状態。客席は隣との間をつめ、一人あたりのスペースは狭い。この日は満席。観光客風が多く、和服の日本人やアジア系も散見。 (スタッフのようすや対応) = テキパキとこなし、できるだけ見落としのないよう注意を払っているという感じ。 (日本語・英語対応) = 日本語メニューあり。最初が英語、つづいてスペイン語、そのあと。 (予約方法) = レストランのサイトから直接。英語サイトがあり、これは簡単でいいやと思っていたら、さにあらず。あとでメールが送られ、クレジットカード情報を送ってく れ、そうでないと予約が成立しないとある。後日、FAXで送信。このあと、ふたたびメールが送られ、予約番号が告げられる。当日は、万一のために予約番号 を告げてくれとある。印刷したものを持参したら、その紙によって処理された模様。 (10点満点で何点?) = 7点。高いといえば高いが、それなりの価値のあるショー。 (アクセス) = 公園の横だが、不慣れな人が歩いていくにはやや難あり。ここは、タクシーが無難。 (支払い方法) = VISA (その他) = ショーが終わったあと、出されて、タクシーを探すことに。よくガイドブックには安全のためタクシーは店に呼んでもらうことと書いてあるが、この店にそんな 雰囲気はない。客は三々五々、表の通りに歩いていく。少し歩きながらタクシーを待っていると、ポツポツと空車のタクシーが来る。このあたり、日本の大都市 とそう変わらない。周辺の気配にも不穏なものはなく、意外にマドリッド便利と感じた瞬間。 (2010年6月下旬 葦原のしこお 様) |