注意:ロマネスクとは英語表記。日本語で「ローマ風の」の意味ですが
本来フランス語では 「romanes」(ロマンヌ)といいます。
ヨーロッパで「教会」と聞くと、まずすぐに頭に浮かぶのは、とんがった「ゴシック様式」、
たとえばパリのノートルダム大聖堂や、ミラノの大聖堂でしょうか?
でも、ヨーロッパには(主にフランス、イタリア、スペインなど) その一つ前の時代(10〜12世紀)の
「ロマネスク様式」の教会や修道院が、それも世界遺産クラスが、たくさんあります。
例
ヴェズレー(Vezelay) サント・マドレーヌバジリカ聖堂やhttp://catholique-sens-auxerre.cef.fr/vezelay/index0.htm
http://catholique-sens-auxerre.cef.fr/vezelay
フォントネー(Fontenay) の修道院
http://www.abbayedefontenay.com/
違いを、きわめて間単に比較すれば
「ゴシック様式」 「ロマネスク様式」 背が高い
ステンドグラスが綺麗
彫刻などが繊細
都市部に多い背が低い
窓は小さい
入口正面や内部の柱に彫刻が多いが地味
田舎に多い
かなり前、スペイン・ツアーに参加して、フリータイムを利用して、個人でセゴビアに行きました。
お目当てのローマ水道橋やアルカサルへバスを降りて向かう途中、左側にある
低く、地味でドッシリした、でも妙にひきつけられる教会が目に入りました。
あいにく鍵がかかっていて、中には入れませんでしたが、ガイドブックを見ると、この教会は
「ロマネスク様式」のサン・ミリャン教会ということでした。これが私の最初のロマネスクとの出会いです。
それ以来、「ロマネスク様式」って、派手じゃないけど、建物も低いけど、でも安定感はあるし、
バランスいいし、で、地味好み?!の私の興味を引くことになりました。そのうえ、
そのとき撮った写真が、某デパートでの旅行写真コンクールで結構イイ賞を戴いたのも、
拍車をかけることになりました。
ぱっと見は地味ですが、入口正面の彫刻や、内部の柱頭(柱の上のほう)の彫刻や、
壁画など、一つ一つをジックリ見ると、これがヘタウマなんですね、これが。
高い技術力で、聖書の物語の場面や季節の労働などが、限られたスペースを利用して
上手に彫りこまれています。今に通ずるデザイン性にあふれている。
聖書の物語を予習して見ると、面白さが増すのは間違いなし、です。
中世はキリスト教の教えと、日常の生活が密接に結びついていたことがよくわかります。
また、ゴシックの教会は、どこを見ても私には同じように見えるのですが、
ロマネスクはそれぞれの教会や地方によって、趣が違うのでおもしろいんです。
ただ、フランス国内のロマネスクを調べていくうちに、
「どーも有名なロマネスク教会・修道院は田舎の方にばかりあるようだ、、、」
ということが判明。しかし、ツアーもあまり出てなく、あってもすごく高い!ので、これは自分で行くしかない、
でも、英語は得意じゃないし、好きじゃなかったのでこれ以上の進歩は望めんだろう、
その上田舎だから、タクシーのおじさんにも英語は通じんだろー、などと考えた結果、
不便なく旅行するには、これはフランス語の習得しかない!!! と奮起して、
ボケ防止もかねて?!勉強を始めました。
悪戦苦闘の末、どうにかカタコトでの初歩的(ホントに初歩的)な意思疎通は可能になり、
一度の仏旅行にできるだけ一箇所はロマネスク教会・修道院を訪ね歩くのが、今の私の旅のスタイルとなっています。
また、多くの有名なロマネスク教会は、スペインの巡礼地サンチアゴ・デ・コンポステラへの昔の
巡礼路沿いに点在しています。
ゆくゆくは、ピレネーを越え、スペインの北部を旅するのも今後の楽しみです。
そのうちホントにボケないうちに(笑)、スペイン語もはじめなきゃね。
情報を得るにあたって、役に立った本などご紹介
○ヨーロッパ古寺巡礼 饗庭孝男 新潮社
○フランス・ロマネスク 饗庭孝男 山川出版社
この2冊では、ロマネスクの歴史的背景、特徴、地域毎の有名な教会・修道院などが紹介されています。○ フランス四季暦 秋から冬へ 饗庭孝男 共に東京書籍
この本はロマネスクだけでなく、パリやフランスの地方のことが、飾らない文章で○フランス中世美術の旅 黒江光彦 新潮選書
魅力的に書かれています。パリの地下鉄のことや、地方のタクシーや宿の話など、
ロマネスクに興味のない人にも楽しめると思います。私は、この「四季暦」は今でも、
旅行に行く前に必ず一度目をとおします
これは、著者が田舎の教会を訪れたときの旅程が書かれています。
資料的には古いけれど、大まかな目安として、参考にしています。
ロマネスク教会・修道院についての参考になるURL
http://www2.ocn.ne.jp/~charlie/
http://www.toride.com/~iida/kazuhiro/romanesque.html
共に写真が沢山あり、綺麗です。http://www3.justnet.ne.jp/~franz/jacque.htm
これは音楽付きなので、お家以外で接続する場合はご注意を!