France のロマネスク式教会
les Eglises Romanes
written by nyanchi sama
            
updated on 22 July  2001


 

   注意:ロマネスクとは英語表記。日本語で「ローマ風の」の意味ですが
       本来フランス語では 「romanes」(ロマンヌ)といいます。
 

 

ヨーロッパで「教会」と聞くと、まずすぐに頭に浮かぶのは、とんがった「ゴシック様式」、
たとえばパリのノートルダム大聖堂や、ミラノの大聖堂でしょうか? 
 
でも、ヨーロッパには(主にフランス、イタリア、スペインなど) その一つ前の時代(10〜12世紀)の
「ロマネスク様式」の教会や修道院が、それも世界遺産クラスが、たくさんあります。
 
 


 
ヴェズレー(Vezelay) サント・マドレーヌバジリカ聖堂や

http://catholique-sens-auxerre.cef.fr/vezelay/index0.htm
http://catholique-sens-auxerre.cef.fr/vezelay
 
フォントネー(Fontenay) の修道院
http://www.abbayedefontenay.com/
 
 

違いを、きわめて間単に比較すれば
 

「ゴシック様式」     「ロマネスク様式」 
背が高い  
ステンドグラスが綺麗      
彫刻などが繊細    
都市部に多い
背が低い
窓は小さい
入口正面や内部の柱に彫刻が多いが地味
田舎に多い

           
           
                
  
かなり前、スペイン・ツアーに参加して、フリータイムを利用して、個人でセゴビアに行きました。
お目当てのローマ水道橋やアルカサルへバスを降りて向かう途中、左側にある
低く、地味でドッシリした、でも妙にひきつけられる教会が目に入りました。
 
あいにく鍵がかかっていて、中には入れませんでしたが、ガイドブックを見ると、この教会は
「ロマネスク様式」のサン・ミリャン教会ということでした。これが私の最初のロマネスクとの出会いです。

 
それ以来、「ロマネスク様式」って、派手じゃないけど、建物も低いけど、でも安定感はあるし、
バランスいいし、で、地味好み?!の私の興味を引くことになりました。そのうえ、
そのとき撮った写真が、某デパートでの旅行写真コンクールで結構イイ賞を戴いたのも、
拍車をかけることになりました。
 
 

ぱっと見は地味ですが、入口正面の彫刻や、内部の柱頭(柱の上のほう)の彫刻や、
壁画など、一つ一つをジックリ見ると、これがヘタウマなんですね、これが。
高い技術力で、聖書の物語の場面や季節の労働などが、限られたスペースを利用して
上手に彫りこまれています。今に通ずるデザイン性にあふれている。
聖書の物語を予習して見ると、面白さが増すのは間違いなし、です。
中世はキリスト教の教えと、日常の生活が密接に結びついていたことがよくわかります。

 
また、ゴシックの教会は、どこを見ても私には同じように見えるのですが、
ロマネスクはそれぞれの教会や地方によって、趣が違うのでおもしろいんです。

 
ただ、フランス国内のロマネスクを調べていくうちに、
「どーも有名なロマネスク教会・修道院は田舎の方にばかりあるようだ、、、」
ということが判明。しかし、ツアーもあまり出てなく、あってもすごく高い!ので、これは自分で行くしかない、
でも、英語は得意じゃないし、好きじゃなかったのでこれ以上の進歩は望めんだろう、
その上田舎だから、タクシーのおじさんにも英語は通じんだろー、などと考えた結果、
不便なく旅行するには、これはフランス語の習得しかない!!! と奮起して、
ボケ防止もかねて?!勉強を始めました。

 

悪戦苦闘の末、どうにかカタコトでの初歩的(ホントに初歩的)な意思疎通は可能になり、
一度の仏旅行にできるだけ一箇所はロマネスク教会・修道院を訪ね歩くのが、今の私の旅のスタイルとなっています。

 
また、多くの有名なロマネスク教会は、スペインの巡礼地サンチアゴ・デ・コンポステラへの昔の
巡礼路沿いに点在しています。
 
ゆくゆくは、ピレネーを越え、スペインの北部を旅するのも今後の楽しみです。
そのうちホントにボケないうちに(笑)、スペイン語もはじめなきゃね。
 
 

情報を得るにあたって、役に立った本などご紹介

○ヨーロッパ古寺巡礼  饗庭孝男   新潮社
○フランス・ロマネスク  饗庭孝男   山川出版社
 

この2冊では、ロマネスクの歴史的背景、特徴、地域毎の有名な教会・修道院などが紹介されています。
 
○ フランス四季暦 秋から冬へ  饗庭孝男  共に東京書籍
 
この本はロマネスクだけでなく、パリやフランスの地方のことが、飾らない文章で
魅力的に書かれています。パリの地下鉄のことや、地方のタクシーや宿の話など、
ロマネスクに興味のない人にも楽しめると思います。私は、この「四季暦」は今でも、
旅行に行く前に必ず一度目をとおします
 
○フランス中世美術の旅  黒江光彦   新潮選書
 
これは、著者が田舎の教会を訪れたときの旅程が書かれています。
資料的には古いけれど、大まかな目安として、参考にしています。


 
 
ロマネスク教会・修道院についての参考になるURL
http://www2.ocn.ne.jp/~charlie/
http://www.toride.com/~iida/kazuhiro/romanesque.html
共に写真が沢山あり、綺麗です。

http://www3.justnet.ne.jp/~franz/jacque.htm
これは音楽付きなので、お家以外で接続する場合はご注意を!