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母づれ  母連れの旅
接待報告5


21 Aug. 2012  / 29 Jun.2013 経験談追加

 
 
 

総括
ツアーも便利に使う。バスツアー、専用車なども活用。
ご不満があっても、 必殺技 ”他人のせい”にできるのは・・・・ツアーならでは。






ツアーに付いていけない場合もある 

母とツアー参加

・怪我
旅行2週間ほど前に庭で転んだ。痛みもなくなり普通に歩けるようになったので、
念のため、 組み立て式の杖を購入してスーツケースに入れ参加した。

乗り継ぎ空港で多少足に違和感を感じていた。ヴェネツィアに到着した時には広場が冠水していて足場も悪く、私が支えなければ歩けなくなっていた。よって、市内観光は集合場所を聞いて、ツアーから離れて、2人で別行動を取った。

翌日以降、一時良好になったものの、夕方の早足観光を無理してついていったため、まるっきり歩けなくなった。

団体行動をとるべきだと親の権威で主張したとしても、彼らの世代は迷惑をかけないように自分を抑えがちなので、子は客観的に判断して説得しなければならない。私の最大の反省点だ。

・現地での車椅子手配

ツアー参加者の年齢層が高めだったせいもあり、 朝食レストランにも行けない母に、
車椅子を貸してもらえないかホテルに聞いてみては、というアドバイスをもらった。

添乗員付きだったが、そのときは気が回らず、自分でホテルに聞きに行ったものの、
車椅子という単語が分からなくて絵を描いていった。後でみると車輪は2輪・・・ それでは静止できんやろと突っ込みたくなったが、ホテルマンは笑わずに対応してくれた。素晴らしい。

連泊のホテルでは市街地に行く時も貸してもらえないか、添乗員に交渉してもらったが不可だった。

車椅子を貸してくれるホテルでも、トイレや浴室でそれらが利用できるかは別モノ。
本誌ホテルアンケートでの質問事項にわざわざ設定されているのを、初めて納得した次第。


空港では、全て車椅子と補助の手配を添乗員にお願いした。サラエヴォの空港では手配が出来なかったといわれたが、空港職員が気づいてくれて介助してくれてm本当に助かった。

帰国後の関西空港では多少歩けるようになっていた。交通機関最寄りのベンチまで車椅子も押して、助けてもらった。

この旅行時に二人のスーツケースの内1つを新しく買い替えていた。動きがスムーズだったのと、バーが上に引っ張り出せる4輪タイプだったので、自分の手荷物の持ち手を通して利用し、母には歩く補助にもなったようだ。

掲示板での荷物の質問に答えている方がいたが、手荷物の重さを任せられるところもあるのでスーツケースやキャリーは重宝だと思う。


・本人への影響
歩けなくなって本人の意気もかなり消沈した。ツアーの食事への参加意欲もかなり減退。また、場所的に食事参加が難しい場合もあった。

個人でレストランに行ったりもしたがカップ麺も持って行っていたので、部屋でのんびりも出来たようだ。全食事付きでも、今後も持っていこうと思う。


(2009年11月 ばぐ yonda 様)

 





ツアーで。

再びツアーで。

移動距離があまり長くなく、二人の行っていない目的地がちりばめてあるコース。かつ個人で行くにはもしも足がと考えると、荷物などが手に負えない・・・ということで 添乗員付きポーターサービス付きのツアーにしましょう、と母が選んだ。

前回ツアーで足を痛めた経験があり、あまり過信できないが、病院で打ってもらう注射のおかげでほとんど問題なかった。

・準備
パリ以外は基本連れまわしなので、パリのみ、準備した。
本人も2度目のところ等は ぶらぶらしているところ…などと割り切っていた。

階段が本当に難しいので、バスを徹底的に下調べしていった。ホテルと市街地をつなぐバスのルートマップに、RATPのPlan Intaractifでチェックして、それぞれの乗り換え停留所に系統番号、行先名等を書き込んだ。

祝日があったため、祝日のルートでも同じように調べた。

バス停周りの地図を旧RATPの保持している分と、本誌からプリントアウトしたもの、
現RATPで確認したものを携帯。
実際の移動前にタクシーも含めて選択肢を説明して本人の状況で選んでもらったが、
郊外のホテルだったのでタクシーはちょっと…という思いと、意外と地元のバス停待ち気分を楽しんでいたようだ。

どこに行きたい?と聞いても 「どこでも見たいから、どこでもいい」などと答えるが、
意外とぽろぽろと行きたいところなどはあるものだ。

前々回のパリの時には帰りの飛行機の中で、「ヴァンドーム広場に行きたかった」と言われたことがあった。 本人が話の折々にちょっと言った店や場所などを旅の話にからめて、行きたさ加減を計って、計画を立てた。


・転倒、怪我
道を歩いていて車に寄って行ってしまう。接触しないように肩を押したら、3拍ほどおいてから転んだ。その日は早々に切り上げて痛み止めなども持っていたので対応したが、足がもろくなっている度合いは想像では測れない。

事故の方が怖いが、注意の仕方も子が考えるべきだった、と今更ながらに痛感。
反省しても後の祭り。


・休憩場所
行きたい場所などの周りのカフェやサロン・ド・テを 足がしんどくなったりした場合に休んでもらうために、チェックしておいた。

・アドバイス役
お世話されてる感ばかりでもなんなので、自分が買おうかと迷っていた店では店員とともに母へもかなり意見を求めた。 買った後、「来てもらって、本当に良かった。私の好みも、生活の仕方も、よくわかってくれているから頼りになる」と感謝した。

本当にそうなのだが、ちゃんと言葉にして伝えておくことは重要だと思う。おんぶに抱っこだとしんどく感じるタイプの人には特に。でないと次の旅行に二の足を踏んでしまう。


・薬のチェック
帰国の飛行機で薬を飲もうとしたら、痛み止めをスーツケースに入れてしまっていたことが判明。転んで痛むところがあったため焦ったが、以前母が処方された 痛み止めを私自身の持病用に所持していたのでそれを服用。大切な薬だからときちっとしまったものの、入れる先を勘違いしたらしい。

行きは時間もかけて準備するが、帰りは意外とチェックも甘い。子が注意を払うことも必要。

(2010年11月 ばぐ yonda 様)

 






添乗員付ツアーが前提 
うちゃぎ@Lapin 様
鉄則:  (基本的に母はだれかと連れだった方が好きなのと、身体が丈夫な方ではないので、荷物を自力だけで運べないということもあって、添乗員付ツアーが前提。

母や私自身はツアー参加者と適度な距離をおいて行動ができ、苦にならないタイプ。

ツアー選びは、行きたいところが入ったパンフレットをできるだけ多く集め、長所短所を書いた付箋を貼って渡しておく。(こういうことは私が得意なので楽しんでやってます)

パンフを見て自分の行きたいところ、行程、食事、ホテルなどを検討してもらい、候補をあげてもらう。「ツアーを自分で検討する」ということで、母自身にとって納得いく旅になっていると思う。検討しただけあって、旅程もくわしくなる。

さらに旅行中、行ったところをすぐにおさらいできるように簡単なダイジェスト版のガイドブックも持っていく。
これはかなり効果的。印象に残りやすい。私が風呂に入っていたり、移動の途中での時間つぶしにもなる。
 
 

くぅぬぉぉぉ!!と思った点、困らされた点: やはり年が年なので、体力的につらい時はわがままが出る。
身内なので言いやすいということもあるし。

寒さにはかなり強いが、暑さにはとても弱く、暑くてばてると「もう歩きたくない!」という事態になったことも
あるが、ちょっと落ち着くと、やはり好奇心の強い母なので「やっぱりちょっと行ってみようか」ということになる。

なので、最近は私自身、ちょっと疲れそうだなと思ったら、休憩を入れたり、添乗員に事情を話して、先にみなさんといってもらい、私たちはゆっくり後からついて行くようにしたり。それ以外に困らされたりしたことはない。
 

成功のポイント: 母は買い物好き。特に高いものが好きとか、ブランド物というわけではないが、あれこれと土地のものを買ったりするのが大好き。買い物時は横について、サポート役に徹する。

親しくしている方々へのおみやげリストを行きの飛行機で書いてもらい、お買い物スポットに行ったら、それを思い出しつつフォローする。そうしないと、あの時にあれを買っておけばよかった、と後悔しその後、旅の間中、くよくよしてしまう。

私はこの先も、海外旅行は行こうと思えば行けると思うので、自身の買い物はあまりしない。

自由行動の日に予定していたことも、母自身の体力や天気、行きたいところ、買い物などを聞いて検討。 「こんな風にしようか」と母に提案して決める。あまりこちらが一方的に意見を押し付けたりしないようにしている。

食事は、パンが好きなので朝食に関しては特に問題はないが、夕食ではたまに中華や和食をとるようにしている。やはり、欧州の料理ばかりだと胃がつらい。

旅の後半、最終日近くにゆっくりと話をする時間をもうける。旅の今までの印象を確認したり、こういうことがしたい、ここにいきたい、ということをゆっくりと聞くようにして、後悔のない旅にしてもらうようにする。

海外旅行はかなり非日常的なことなので、緊張したり、妙にハイテンションになって意外に疲れているもの。
ちょっといい感じのティールームや大自然を目の前にしたカフェテラス、夜の落ち着いたホテルのバー、
居心地のよいホテルのソファなどで、ゆっくりと語り合う時間をつくると、気分がほぐれて逆によい印象として残る。

母は趣味でエッセーのサークルに参加している。エッセーを書くための材料として、旅行中にもらった各観光地のパンフレットやチケット、ホテルのブローシュアなどはこまめにとっておいて、最後にまとめて渡す。
旅行後に写真を簡単に整理し、観光地ごとに袋に入れて渡すとエッセーの時に役立つのと母自身でアルバムに整理する時の助けにもなり、行った想い出が鮮明になる。

整理して渡してしまうと、それで終わってしまうようなので、アルバムにまとめるのは母にしてもらう。
 

ハハウケのよいホテル : ツアーなのでホテルを特定できない場合が多いが、過去の旅行時の経験で、母はホテルがかわいらしいこじんまりとしたプチホテルっぽいところが好き。できれば、ツアーの行程内にそういったホテルが入っているものをセレクトしていくことにしている。

オオバコの(客室数の多い)アメリカンタイプのホテルはいまいちみたいで、印象が薄くなるようだ。
 

持ち物: 持病があるので薬の数は半端ではない。とはいいつつも、ハイテンションになっているので、朝食後は薬を飲むのを忘れようとしたり、寝る前に翌日の薬の仕分けをしないといけない。そのあたりは私が忘れずに気にかけて、うながしてあげることも。

日本茶が好きな母なので、日本茶の素、粉末のお茶。

母は旅行慣れはしているようなので、持っていったほうがよいものをいうよりは、私が持っていくので持っていかなくていいものをあらかじめ注意しているくらいです。シャンプーリンスはどちらが持つとか、おやつは、梅干は、とか。
 

留守宅: あまり食事のしたくが苦手な父と、車で小一時間の距離に住んでいる料理の苦手な姉が残るので、非常にさびしい日々を送っている模様です。母に言わせると「たまにはいいわよ」10日間の途中で母が2回ほど電話すると、父が心細そうに電話に出るそうで。
 
 

母は足がよたよたしているのと、ちょっと耳が遠いのをのぞくと、わりと愛想もよくて店員や現地の方にじゃけんにされることもなく、英語もわりと読めるので、公共の場で標示も見ることがかなりの割合でき、上がることもそこまでないようです。

洋服や装飾品をみて、試着させていただいて、でも気に入らなかったときは、オーバーアクションな
「う〜〜〜ん!?」という表情と 「ごめんなさい、残念だけどさようなら」というジェスチャーがムスメからみても非常にうまい。ああいう、感じでいかないといけませんね、私もと思う年の功なのでした。
 
 



いやだと思ったことはないです。

興味のない場所や買い物に付き合わされても、それなりに私自身も楽しんで付き合っているし、
興味のないことに付き合っていると、私がどーしてもいきたいところや買いたいものっていうのはないので、
まあ、距離をおいて冷静に判断できるので、かえってうまい具合にことが運ぶような気がします。

うちの母娘は海外旅行ではかならず添乗員付きツアーです。

これだとスーツケースなどを運ぶ手間や公共交通機関の時間を気にしないでいいとか、トイレをいちいち気にしないで(かならずツアーだとトイ レ休憩はいれてくれる) いいとか、他にもいろんな方が一緒なので、いろんな話が聞ける、観光案内もガイドさんが詳しくしていただける、などなどでいい面 もあります。

母娘旅行も個人で行かれる方が多いようですが、ふたりきりで慣れない公共交通機関を使い、荷物も抱えて自分より20歳以上は年上の母をアテンドするのはかなり大変だ。互いの甘えなども出てくると思うし。

母が旅行中に田舎町に観光で立ち寄り、「こんな静かな村でゆっくり過ごしたいわ」
といっていた時には、個人旅行でくるといいのだけれど、と思うこともあります。

しかし、母自身が自分のからだが丈夫ではないことを自覚しているので、自力での移動や観光は不安を示します。

ツアー中に自由行動がある日などは、ゆっくり母の行きたいところ、見たいところを聞きつつ、のんびり
しています。

母も私も、いわゆる美術館や観光名所などにどうしても行きたいとは思わない性格だから、そういった意味で気があっているのかもしれません。あれもこれもと行くよりは、のんびりと町を体験しつつ
歩いたり、カフェで2時間くらい過ごしたり。公共にバスにも乗ったりしつつ、散歩を楽しんでいます。

娘世代の方々も、妙に はりきったりせずに、ゆるやかな非日常を楽しむ余裕で旅行をされるといいと思います。

そうすれば、母も楽しんで、余裕のある娘をみて、さらに楽しんでもらえると思いますよ。

小さいころから親子4人で行く国内旅行で、家族の旅行スタイルがなんとなく確立しているからなのか、 お互いの距離感がうまく保てているのかも。
 

 




個人旅行の利点も検討すべき 
 

母 60代後半。
 

・計画
母連れなので、当初から、添乗員付きツアーと決めていた。「アルプスの少女ハイジ」の影響か、スイスには、漠然とした憧れはあった模様。
スイスのみを廻るツアーを検討しながら、希望を少しずつ聞きだした。すると、「スイスは山ばかりでしょ、飽きそう、ドイツ人男性って素敵よね(根 拠不明)、やっぱりパリ?欧州の都市の名前なんてパリしか知らないし。有名な所なんでしょ。最初で最後の欧州だから、いろいろ行きたいわ。」と言う。
 

そこで、各旅行代理店が数多く販売している、「ドイツロマンティック街道、スイスアルプス、パリ」という、王道ツアーに決めた。その中で、飛行機、ホテル、食事、移動を詳細に見て、ANAハローツアーの「ANA’S」シリーズを選んだ。

最大16名、移動のバス車内は空席50%以上確保、全日空指定、復路直行便、ホテル確定、どの日も18時頃には宿に到着、現地7泊のうち後半4泊は2連泊ずつという点が気に入った。
 

・荷物
中型スーツケースを母に貸した。出発前にすでに母の荷物で一杯になるだろうと予想し、自分はリモワ特大サイズをレンタル。土産用に3分の2を空けておいた。

案の定、母のスーツケースは満杯になった。「下着は洗濯すればいいのだから。」と言っておいても、やはり、宿泊日数分 揃えておかないと不安らしい。
 

・服装
母はカジュアルな服しか持っていない。が、レストラン等で、少しはエレガントに見えるよう、事前に一緒に衣装合わせをした。大ぶりのアクセサリーでアクセントをつけるようアドバイス。

母は、だんだんとその気になり、靴を新調した。「お洒落は足元から」とのこと。しかし、何しろ「旅の要」の靴なので、日本にいる内に慣らしておくよう、何度もうるさいほど言った。
 
 

・飛行機
長時間のフライトに備え、エア枕、耳栓、スリッパをプレゼント。機内ではそれらを楽しそうに使っていた。

飛行機は往復とも、パーソナルモニターが付いていたが、母は映画好きではないので、日本のTVのバラエティ番組を見せておいた。が、操作方法がわからないので、1番組終わると、「はいっ、次」と いちいち声を掛けてきた。

食べ物の好き嫌いはないので、機内食はそれなりに満足していたようだが、「キムチは出ないのか」と言った。全日空欧州路線では無理…。
 

・食事
ツアーなので、食事の手配の心配はなかった。食べ物の好き嫌いはない母なので、その点でも安心していた。「欧州に行って、和食なんて食べなくても。本場のパンを食べなきゃ、でしょ?」

しかし、ツアーも中盤にさしかかった時、「ほら、白米を食べていないから、手の指先が白くなってきた。栄養がまわっていない」と言いだした。終盤のパリのスクリーブの朝食で、和食があったのはホッとした。母はご飯をお代わりしていた。

・トイレ
添乗員が案内はしてくれたが、母が急に行きたくなった時を考え、街歩きの際も、トイレの場所は確認しておいた。カフェに飛び込む可能性も考え、小銭も用意。幸い、今回は慌てることはなかった。

・言葉
語学はまったくダメな母だが、フランス語、ドイツ語、英語の挨拶だけは日本から教えておいた。といっても、現地ではとっさに出てこないと思ったので、自分に続いて同じことを言えと、念を押した。よく実行してくれたと思う。レストランや店でも良い対応を受けることができた。
 

・イベント
「母連れおすすめ演出 絵葉書タイム」を実行。スイス、ユングフラウヨッホ展望台のポストから、日本の親戚、友人に出すことに。事前に日本で、母が送りたい人を聞きだし、自分が宛名シールを作成気分を出して横文字で、マダムやらムシューやらと書き、それを持参。

現地では、ホテルで絵葉書、切手を多めに調達。夜の暇な時間に書かせようかと思っていたが、日中の観光疲れて、夜はその気力がなかったようだ。

だが、年のせいか、朝5時頃から起き出すので、早朝せっせと文を書いていた。「この村は標高何メートル?」という母の声に起こされた。山に登って、後はポストに投函するだけ、という面倒でない状態にまでしておいたのは良かったと思う。
 

・土産
母もその友人も、ブランド品には興味が無い。日本語が通じるからいいだろうと、土産物選びに「パリ三越」に連れて行ったが、「日本でもデパートでは買い物しないのだから、ここでは買うものが無い」と言われた。

では、どんなものが欲しいのか、と聞くと、「でかでかとParisとかエッフェル塔なんかが描いてあるTシャツや小物類」と言う。

どうしよう、と悩みながら歩いていたら、オペラ大通りに「Paris souvenir」という、間口の狭い土産物屋を発見。母が望むものが揃っていた。そこでさんざん買い物し、母は非常に満足していた。翌日も行きたいと言 うので連れていくと、店員の女性に満面の笑みで応対してもらった。
 

・観光
パリのナイトツアーを手配したが、母のことを考え、ホテル送迎付き、日本語を話すガイド、と選んでいったら、たかがバンで市内をグルグルと廻るだけなのに、かなり高額のツアーになってしまった。しかし、マイバス社やシティ・ラマ社の指定する集合場所まで行くのにも大変そうだったので、それは良しとした。でも、後から考えればタクシー利用でもよかったかな、と思った。
 

・反省
添乗員付きツアー利用だったので、自分は「お母さん、ラクで楽しかったでしょ」との気持ちだったが、帰国後 感想を聞いてみると、「初めての場所で楽しかったけど…。もう欧州はいいかな。ソウルがやっぱり好き。」と言った。

長時間のフライト、現地での移動、食事、トイレ等で、態度には見せなかったが、気遣いは かなりしていたようだ。

もともと、あまり興味はないけど、娘が好きな所みたいだから…程度の気持ちだった母を、自分の嗜好で連れて行き、「親孝行したぞ!」という自己満足に浸っていただけか、と反省

では、まあ、今回限りということで、と、出来上がった写真、執筆した紀行文を渡した。すると、数日後、「また行きたくなった」と言いだした。

は? ソウルじゃないの? 「ほら、水の都ってとこ?」 ああ、ヴェネツィアですか 「あそこいいわよ、ってよく聞くし。あと地中海クルーズっていうのも素敵かなと思って。お母さん、船好きだし」 ・・初耳。

それは、軽く流しておいたが、当初自分は、母連れならツアーと、なんの疑いもなく信じきっていた。


しかし、初めての母連れ欧州旅行を終えてみて、母連れなら個人旅行だな、と考えを変えてきている。母が現地で体感した 気苦労は、自由のきく個人旅行なら軽減できるのではないか。

例えば、オプショナルツアーの発着の多い1都市に滞在しあちこちを観光しつつ、ホテルライフも満喫し、なんにもしない日も設定する…。旅慣れた人なら、当たり前に思いつくことかもしれないが、自分は、今回はそこまでの考えには至らなかった。

ツアーなら楽だろう楽だろう、という呪縛から逃れられなかったのかもしれない。
 

(2010年7月  肩昆布 様)






最後の欧州・・のはずが? よくばり旅程の母には、クルーズで迎撃  


母と二度目のヨーロッパ旅行。

前回、最初で最後だからと言われてロンドン、パリを全力でサポートしたのに、

「 まだイタリアに行ってないし、スペインも。

もう70才だから、急いでいかないと、行けなくなる

・・・・等と脅迫された。

残念なことに、この年代になると、一年ごとに衰えが加速するようだ。足が弱まり、特に階段の上り下りには苦労するようになった。今回は杖を持って行くことにした。

前回、パリやロンドンという都会でも、意外にバリアフリーができていなかったのを教訓にした。

普段は杖を使っていないため、母自身は杖をつくほど衰えてはいないと言うが、「海外は何があるか分からないから、用心のために持って行って。ケガでもしたら次はないからね」と、無理矢理持たせた。

行き先の希望は、

「ローマをメインに、イタリア各所と、ついでにスペインも」 とのこと。


個人旅行は無理なので、ツアーを検討する。が、ツアーは盛りだくさんで長時間のバス移動など意外に強行軍なので、断念。クルーズにする。

クルーズコースはバルセロナ発着、フィレンツェ、ローマ、ナポリ、パルマ・デ・マヨルカ島(スペイン)。



うまくいったポイント

クルーズの最大の利点は、母連れで気疲れする原因となる「食事」と「移動」の心配が無くなるということ。

・食事

クルーズでは船内での食事が料金に含まれる。しかもツアーと違ってお仕着せではなく、選択肢がある。

食事は特に夕食時、安全な地域で、ホテルの近くで、母の口にあってと沢山の条件の中から探すのは本当に気疲れする。これだけ苦労しても母の気に入らないときは本当にガッカリするが、クルーズでは、気に入らなければ、すぐ食べ直しができる。

実際、一度 中華料理で失敗して、フレンチへ行き直したことがあった。口に合わないとは行っても、少しは食べた後なのでフルコース食べるのは無理だったが、主菜とデザートだけ頼んでも全く問題なかった。


・移動がらく

次の寄港地まで、寝ている間に行ってくれる。ただしメインの観光地まで距離があることも。

今までの旅行では、次の都市への移動の際になれない駅や空港で、ただでさえ焦るのに、母の安全や体調に気を配りながら切符を買ったり乗り 換えたりするのは、すごく大変だった。ツアーの集合場所やナイトスポットへの行き帰りも、同様だった。

・遅くまで遊んでも、部屋にすぐに戻れる。

・ツアーの集合場所まではるばる移動しなくてすむ。ただし船会社主催の日本語ツアーは、(私の乗船したコースおよび時期には)なかった。

・荷ほどき、梱包が一度ですむ。

今までは、ホテル移動ごとのパッキングの時も忘れ物はないかと か、増えていく土産をどうやって持って行くかなど悩んだが、クルーズなら悩むのも一度で済む。


・バリエーションに富んだ服装ができる。

船中の服装は、カジュアルからドレスアップまで本人の好きにできる。ファッショナブルな母なので、おしゃれが十分にできて、楽しめた様子。洋服だけでなくアクササリーもネックレスやイヤリングなど多数持参したので、荷ほどきが一度ですむというのはありがたかった。

ただし、陸上よりは安全らしいが、高価な宝飾類を持って行くのは避けた方が無難だと思う。一応セイフティーボックスは部屋にあるが。

・船中は完全バリアフリー。

バリアフリーでしかも医務室が完備されているとなると、母連れには非常に心強 い。治療費も、陸上の医者よりも格段に安いとのこと。またもし万一医務室で手に負えない場合はヘリコプター輸送や最寄りの港まで寄ってくれる場合もあると のこと。ただしそうなると費用は相当かかるので、海外旅行傷害保険加入は必須。

・旅費

1週間程度のクルーズだと、安い時期で一人1泊100ドルぐらいから。これで三食と移動費用も含むとなると激安だと思う。ただし、我々は、現地までの飛行機代は別。


テクニック

母娘だからこそ、四六時中一緒というのは避けた方がいい。どこかで互いに自由 時間が必要。友達同士の旅行なら、デパートの中でお互いに自由にショッピングして2時間後に集合ね、ということもできるが、母の場合は繁華街などでは絶対 に独りにできない。その点、船の中だったらレストランだろうがショップだろうが、その他どこでも一人にできる。

今回も、船室で昼寝したり絵葉書を書いたりと一人でゆっくりしてくれたし、母 一人でバーでジャズを聞いたり、船内劇場でショーを見たりもしていた。バーでは飲み物を注文しなくても、座るだけでも可。ショーは無料・有料。ただし、そ の船内の場所までは、私が送り迎えをした。船内は、全ての階が同じような造りなので、部屋を間違えやすい。また、洋上では携帯は通じない。船内に、部屋や 各所に通じる船内電話は置いてある。

私 はその間スパでのんびりしていた。母は温泉が好きではないので使える技。そうでない場合は一緒に付いてくると思う。そうして英気を養って、ストレスを解消 したので、観光地では添乗員、ゴルゴ、カメラマン、通訳等に徹することができた。母の方も、娘の不機嫌な顔を見なくて済むことになった。


トイレ

旅行のたびにトイレのことが気になっていた母は、今回思い切って薬の助けを借りた。近所の病院の外科で、トイレが遠くなる薬を処方してもらった。朝飲む「昼用」と夜飲む「夜用」の2種類。

一ヶ月前から服用してみたところ、副作用もなくよく効いた様子。これまではバスなどに乗るとプレッシャーからか、1時間もしないうちにそわそわしていたが、今回は3時間ほどは気にならなかったようだ。夜もぐっすり寝られたようで、処方してもらって正解だった。


年配であることを周囲にわかるようにする

親の足腰が弱くなったら、無理に元気そうに見せない。母は「えーかっこしー」というのか見栄をはる方なので、足が痛くて階段が下りられなくても、人目があると無理をして降りたりしていた。余計に、膝が腫れたり悪くなったりしていた。

今回は、そうならないために、杖を持たせて旅行した。無理は禁物、ということを自覚させることが一番の目的だった。が、同時に、周囲の人や船内スタッフから「ハンディがある人」への自然で合理的な扱い受けて、とてもスムーズにいった。

現地ツアーで団体行動をするとき、歩くのが遅い母を連れて、ほかの参加者と一 緒に移動するのはとても大変だ。今までは、迷惑をかけないようにと、周囲に気を遣っていた。今回は、スタッフがそれを見越して他の参加者よりも早めに行か せてくれたり、バスでは前方に座席を取ってくれた。周囲の人を待たせたり、もたもたして邪魔をすることが減り、互いに助かる。

些細なことだが、レストランなどで案内されるとき、杖をついているとスタッフ もこちらの歩調に合わせてゆっくり歩いてくれた。これが意外に楽だった。テーブルセッティングされた狭い通路を、母に足早に歩かせるのは難しい。もしつま ずいたらとか、人にぶつかったら、と心配する。今回はそれをしなくて済んだ。

繁華街など混雑している場所を歩く際は、向かってくる人や追い越していく人に ぶつけられないか、とても気になる。普通なら何でもないことでも、足腰が弱っているとすぐに転んだりよろけて怪我をする。杖をついていると、通行人も自然 によけてくれた。娘の方も、それまでは周囲に気を配るためウィンドショッピングなど「よそ見」ができなかったのが、よそ見できる余裕ができた。


ビジュアルでの予習

前回に引き続き、オードリー・ヘップバーンファンの母に『ローマの休日』の DVDを観せておいた。トレビの泉やスペイン階段、コロッセオなどで、“なりきりポーズ”で写真を撮った。建物や遺跡の素晴らしさよりも、「ここが あの 場所なのね」という感激の方が、強かったようだ。


母ウケのよい船室

一人で部屋でくつろいでもらう(=その時間こっちは自由行動する)ためには、船室は、バルコニー付きに限る。

本を読んだり、お茶をするにはバルコニーが必須。ルームサービスは、今回乗った船では、夜中だけ有料(1回約4ドル)、通常は無料。

窓のないインサイドの船室だと、閉塞感があるし、明かりを付けっぱなしにしなくてはならない。長時間、その中にいると時間の感覚がなくなる欠点がある。

母は、バルコニーに長時間座って、「イルカが見えた」など、とても喜んでいた。

できれば、やはりバスタブが必要。母はシャワーだけでいいといって今回はバスタブなしの部屋だったが、立ったままで身体を洗ったりするのは足腰が弱っていると不安 定で、危険だった。

できるだけエレベータの近くの部屋がよい。全長500mの船内で、端から端まで移動となると相当の距離を歩くことになる。
 
コースは、どこにも寄港しない一日中洋上が2日付くコースにし、正解だった。毎日寄港地観光では身体が持たなかったし、船の中ではただホテルで休むのと 違って、あちらこちらで生演奏を聴いたり、店をのぞいたりできる。屋内だけでなくデッキに出れば外の空気も吸える。

 


困らされた点

予想外だったのはあまりの暑さ(フィレンツェ、ローマ36度)で、母の体力が急激に奪われたこと。
5分も日盛りを歩くと、ぐったりしていた。観光名所から次の名所までは、ほとんどタクシー移動。仕方がないのだが、10分ぐらい歩けば行きたい店に行き着くのに、何度か断念した。


くぅぬぉぉぉ!!と思った点

そもそも自分が見たいと言うから連れて行ったのに、「もう遺跡とか教会とかいいから(見飽きた)、アメリカとか都会に行きたい」と 言われたとき。


失敗談・後日談

現地でいろいろと優遇されて「魔法の杖」などと読んで愛用していた杖だ が、普段持ちなれていなかったせいか、しょっちゅう置き忘れた。そしてとうとう、バルセロナでの最後のホテルのレストランで、紛失。こぢんまりとしてそこ そこよいホテルで宿泊客も少なく、朝食時だったので特定の人しか入っていないはずなのに、なくなったというのは不思議だった。

杖は病院であつらえたものなので飾り気もなく、高級感などみじんも感じられないものだったが。

ホテルのスタッフは気の毒がって懸命に探してくれたが、結局出てこなかった。

あと一日どうしようかと思ったが、デパートでパラソルを買って、杖替わりにしてしのいだ。結構かわいかったので、母は日本でもそのパラソルを愛用している。


ヨーロッパで杖の効用が身にしみて分かった母は日本でも使う気になっていたが、結局は元の木阿弥。今でもちょっと危なっかしい足取りで歩いている。

 

(2011年8月  茶々丸のシッポ 様)
 









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