トンネルの長さは3キロ強。
途中で国境があり、道路標識の表示がイタリア語に変わる。
長いトンネルをくぐると、遠めに雪を頂いたアルプスの山々が見えるが、曇り空。路肩に雪も残っていて寒い。
トンネルは1,000m越えの標高で天候によっては雪も降るのだろう。
ピエモンテの平地へ向けてどんどんと下る。
タンドトンネルから下ったところにクネオというイタリアの町があり、そこからは平野が広がる。
このあたりからアルバやアスティまでは一本道ではなく、国道やバイパスなどで地名を探しつつ、進む。
アルバには以前(1999年の紀行文参照)、来たことがあるので、町や道がわかりやすい。
アルバを通過して、今夜の宿のあるサント・ステファノ・ベルボへ。
暗くなる前に町に到着し、宿への看板も見つけて順調に17時ごろ宿へ。
かなり急でうねった山道とナビゲートが必要な道を通ったので、今日はオットが一日中、運転を担当。
かなり疲労のご様子。。。
しかし、ワイン畑に囲まれた丘の上のホテルに到着し、居心地の良いお部屋にとおされると、ほっと一息。
ピエモンテ地方 Santo Stefano Belbo(サント・ステファノ・ベルボ)
(ホテルの名前) = Relais San Maurizio
http://www.relaissanmaurizio.it/
(宿泊時期) = 2004年11月中旬
(泊数) = 2泊
(部屋のカテゴリ) = スタンダードダブル
(部屋の階&立地) =イタリア式0階 日本式1階
眺望のよい庭に面している。
(部屋について(雰囲気など)) =窓を開けると部屋には陽が入り明るい。照明もほどよく。
広さは申し分なし。広すぎもせず、狭すぎでもなく。
イタリアらしいテラコッタの床で、古い館を改装した感じ。家具もアンティーク。
天井が漆喰のドーム状になっていて、細かい装飾が描かれている。
天井も一見の価値あり。
しかし新しいホテルなので、設備は新しい。
眺めは庭越しに、下のサント・ステファノ・ベルボの町が見える。
周囲はブドウ畑に囲まれていて、のんびりとした田園風景。
(部屋の家具・備品) =隠し扉の中にTV、ミニバー。飾り棚にはポプリなど。
クローゼットの中にセーフティボックス。
一人掛けのソファ2つとサイドテーブル。ライティングテーブルとイスが1脚。
(バスルーム) =ほどよい広さ。
バスタブの仕切りはガラスだが、特に面倒はなかった。
清潔感あり。灰色大理石風な色で統一。トイレとビデも一緒。イス。
お湯の出も問題なし。
アメニティは、ヘアケア、フェイスケア、石鹸などが、付属しているスパの「コーダリー」のミニチューブなどで。
バスローブと、使い捨てスリッパもあり。ソーイングキットなどはオリジナル。
(冷蔵庫) =ミニバーあり。中身もいろいろ。
(エアコン、クーラー) =エアコンあり。
温度は入り口にある設定パネルで調整できる。他に暖房機が窓辺にあった。
(部屋について、その他) =部屋には、両観音開きの窓と、ガラスの扉があって、
外の庭に直接出られるようになっている。無用心といえば無用心だが、
エリア内は、一応、柵が張り巡らせてあるのと、かなりの田舎なので、よほどのことがないと心配はない。
夜には鎧戸を閉めておけば寒くないし、無用心でもない。
キーホルダーが、部屋全体の電源のキーになっていて、
部屋に入ると、キーを差し込んで、電源を入れる仕組みになっている。
(パブリックエリア) =昔の館なので、くねくねと広い。
入り口は西の端にあって、私たちの泊まった部屋へ行くには、中をかなり奥まで行って、
その突き当たりという感じ。
レセプションはこじんまりとして小さい。
備品はアンティークがさりげなくある感じ。
フランスによくあるシャトーホテルとも違い、昔の領主の館風な建物、内装も。
(リフト) =私たちの部屋のある棟は2階建てで、地下もあるので、リフトあり。
(レセプション) =てきぱきとして、明快な感じ。
中日に別の町へ行くルートを聞いたら、周辺マップを取り出してきて、マーカーでチェックしながら説明してくれた。
(レセプション以外の館内施設) =レセプションから奥へ進むと、ガラス張りの屋根のバーコーナーがあり、
そこの真ん中が廊下になっている。そのまま曲がって奥へ進むと、廊下兼サロンが2部屋あり、
次の間は朝食室、ここも廊下を兼ねていて、通り過ぎると、リストランテへ下りる階段がある。
(他にも途中にリストランテへの入り口がある)。また別棟に入ると、部屋がある、という感じ。
レセプション横の廊下にも部屋はあった。
個人の館に泊まっている雰囲気。
さらに、私たちの泊まった部屋と、背中合わせになる別棟は、この館に昔からある礼拝堂。
地下にはリストランテとコーダリーのスパ。
リストランテ内には大きなワインセラーも。
コーダリーのスパの、プールとサウナ利用は宿泊料に含まれている。
個室のマッサージルームが多数あり。
プールとジム、ジャグジーとミストサウナ(ハマム)と、休憩するための寝椅子。
ここで休んでいると、冷たいレモン水と熱いハーブティを、ポットで持ってきてくれる。
他にもソフトドリンクは別途有料で注文可。
ここでは水着は有料で販売していた。(ちょっとサイズが大きそうでしたが)
(スタッフ) =とても明快で親切。若い男女のスタッフがきびきびと応対してくれる。
基本的に英語可。
(宿泊料) = 260euro。1部屋朝食込み、スパの基本利用込み。
(予約方法) = 代理店から手配。
(代理店の対応や手続き) =UCカードのゴールドデスク経由。
スパのメニューなどを、事前に取り寄せをお願いしたら、すぐにFAXで送ってくれた。
(ホテルへのアクセス) =レンタカーなので、車だと、アルバからちょっとした山道経由で、40分くらい。
ただ、ここに実際泊まっていた日本人女性2人連れに、アクセスを聞いたところ、
ミラノからアスティまで電車で来て、アスティからローカル線に乗り換えて、サント・ステファノ・ベルボまで、
1時間に1本とかなので、ちょっと不便ですよ、とのこと。
その駅から、ホテルの送迎を頼んだらしいが、予約時間になかなか迎えが来なくて困ったとのこと。
駅には公衆電話がなく、駅となりのワイン工場で電話を借りてホテルに連絡してから、
タクシーが迎えに来たそうだ。
サント・ステファノ・ベルボからは、かなり丘の上にあがったところにホテルがあるので、歩いて行くのは難しい。
眼下に町が見えるのだが。
ホテルのHPなどによれば、アスティやアルバからタクシー、というようなアクセスが書いてある。
(ホテル周辺の雰囲気) =ひとつの丘全てがホテルの敷地。四方八方に眺めよし。
なので徒歩10分ほどの周りには、畑と、ときおり民家があるのみ。
サント・ステファノ・ベルボの町は、ちょっと大きいが、とりたてて何があるという町ではない。
(ホテルの選択基準) =ピエモンテで美食にありつけて、スパがあってゆっくりできる宿。
夏終わりごろまで、ピエモンテの宿を決めかねていたが、
たまたま、フィガロの世界のスパ特集に載っていたので、興味を持ち、調べて決めた。
リストランテもミシュランの1つ星付き。
(よかったこと) =やはり美食と美容という醍醐味を満喫できたこと。
リストランテのメニューではワインの産地らしく、
お勧めのコースの、それぞれのお皿に合うワインをグラスでつけたコースがあり
(1杯ずつではなく、途中でなくなると継ぎ足してくれる)これはいろんなピエモンテのワインと料理が出ておいしく、うれしかった。この時期の白トリュフ
も。
スパは居心地がよく、プールも泳ぎやすくのんびりできた。
フェイシャルマッサージもとてもリラックスできて、旅の疲れがとれてよかった。
(困ったこと) =特にないですが、強いて言えば、
火曜日の夜のリストランテが定休日で、夕食が簡単な料理になったこと。
(このホテルはホテルとリストランテ、スパが別経営になっている。
リストランテが休業している日は、ホテルの朝食堂で、簡単な前菜やパスタ、メインなどの料理を出してくれる)
しかし、前日もおいしい料理をたくさん食べ、次の日も別のリストランテに行く予定だったので、
シンプルなパスタなどでよかった。
(朝食) =簡単といえば簡単だが、イタリアらしい朝食メニュー。
パンが3〜4種(甘いパンも)とシリアル、甘いケーキ類、くだもの、ヨーグルト、
ハムとチーズ。飲み物はジュース類。カフェや紅茶もセルフサービス。
天井の高い古い館の一室、という感じ。両側に窓が大きくあるので、明るく気持ちよい。
(宿泊客の客層) =カップル中心だが、前述の日本人女性二人連れや、英語をしゃべる女性二人連れなど。
女性二人連れは20代から30代で、ほかのカップルは30〜60代くらいまで幅広く。
(支払い方法) = クレジットカードで。
(車椅子等の対応は?) =リフトはあるので大丈夫かもしれないが、
館内がかなりくねくねとなっているので、できれば、手前のレセプションに近い部屋にしてもらえるといいかも。
(子供連れでも場をこわさないか?) = 子供は場違いだと思う
(コストパフォーマンス) = ◆◆◆◆◆
(他の方へのアドバイス) =最低2泊はして、スパと美食を楽しんで欲しいですね。
周囲にはワインの産地があるので、車で行って、ドライブするといいかも。
周囲の町の規模も小さく、車の運転も、ゆるやかな山道さえ苦でなければ、しやすい場所だし、
ミラノからも近く、行きやすいです。
レセプションの人から、日本の方に宣伝してくださいね、とのこと。
ピエモンテは、トスカーナに比べるとまだまだマイナーなので、もっと来て欲しいということでした。
なお、冬季トリノオリンピックが2006年に控えているので、
このあたりの道路整備も急ピッチで始まっていて、道路標識などが、かなり見やすくなっています。
道路もかなりきれいだし、標識も見やすく、治安もよく、
トスカーナよりは、ホテルの値段もお手ごろで、美食も多い。
ぜひ興味のある方は行ってみてください。
疲れをほぐすために、プールとサウナに入りにスパへ行く。受付にいってみると、ご自由にどうぞ、ということで、更衣室を教えてもらい、水着に着替える。更衣室にはコーダリーの石鹸やクリームなどのミニチューブがたくさんおいてある。
プールサイドやスパ内ではサンダル風の履物を貸してくれる。
プールサイドの寝イスに横になっていると、係りの方が氷の入った冷たい水と温かなハーブティーをサービスしてくれる。特製ジュースなどは別料金。
プールは20mくらいの長さで、一部にジャグジーつき。のんびり泳いだり、ミストサウナに入ったり。と、日本人らしい女性二人組もプールサイドでのんびりしていてなんとなく、お互いに「日本の方ですか・・・」という会話から話が始まる。中日はゆっくりとスパでエステ三昧らしい。ゆっくりできる休暇もいいもんですね〜。
このスパは19時までと書いてあったが、のんびりしていたら19時過ぎていて、あわてて着替えたり、エステの予約などを申し込んだりしたが、特に追い立て
られることもなくゆっくりと対応してくれた。イタリアではめずらしい。
リストランテの予約を20時からにしていたので、部屋に戻り、着替える。ちょっとドレスアップしてスパと同じ地下(斜面にあるので斜面の下からだと1階)にあるリストランテへ。
このリストランテはミシュランの一つ星らしい。
まずは席について食前酒は地元のスプマンテをグラスで。メニューを検討しながら、アミューズブッシュをおいしくいただく。
料理はお勧め料理と各料理に合うピエモンテのワインをセットにしたコースに。このコースは料理のみのコースでも、地元ピエモンテのワインではなく様々な地域のワインを合わせるというのにも変更可能。
パスタはもちろん、白トリュフのタリオリーニに変更。
食事の途中で、他のテーブルに出てきた白トリュフの香りがこちらにまで漂ってきて、食欲をそそる。
前菜は子牛の生肉のカルパッチョ風に2種のソース。それに合うワインはピエモンテのシャルドネ(白ワイン)。
もう一品も山の幸だったが、これにはワインが90年のバルベーラ・ダルバ(赤ワイン)。
白トリュフのかかったタリオリーニは絶品。(出てきたワインは失念)
メインは牛肉の煮込み風。
ワインはバルバレスコの98年
ドルチェにはモスカート・ダスティ。
食後のチョコなども出てきたが、おなかいっぱい。