トップ > 紀行インデックス > ロメールの秋 様の紀行  6

  

 ロメールの秋 様の紀行
6

12 Jul.2009

 

(2008年9月 ロメールの秋 様)
 
 


 
1 成田〜パリ〜ロンドン
ウォーレス・コレクション
ロンドン泊
The Connaught
2 ナショナル・ギャラリー
3 コッツウォルズ地方
カッスル・クーム、マームズブリー、バイブリー、バーフォード
4 テートギャラリー、ケンウッド・ハウス
5 ロバート・アダムの館巡り
サイアン・ハウス、オスタリー・パーク

6 ロンドン〜パリ
ルーヴル美術館、装飾芸術美術館
パリ泊
L'Hotel
7 発熱で一休み
ルーヴル美術館
8 コニャク・ジェイ美術館、フランス歴史博物館、ニシム・ド・カモンド美術館
パリ〜成田
機中泊
9 〜成田着  
  

 
 
6日目 いよいよパリへ!  
4時15分に起こされ、さらに4時半にも電話をもらう。素早くシャワーを浴び、昨日のランチの残りのパウンドケーキを朝食代わりにする。

5時50分に下りていくと、厳しいガードマンしかいなかった。彼が呼んでくるといって、レセプションを呼んできた。

チェックアウトをして、手紙を託して、一安心。もう車も来ているというので、バトラーとレセプションに見送られ、真っ暗なロンドンを旅立ちました。

7時前にはロンドン・シティ空港へ。これからパリへ発つ。国内線のような小さな飛行機なので、国際線では許さるサイズの、小さなスーツケースも預けなくてはならず、この分の荷物超過料金を取られた。

直ぐに出国手続きを行い、免税店でフォートナム・メイソンの紅茶を買う。周りを見回しても、日本人はおらず、心細くなる。
更に、パリ行きは、がっちりとしたビジネス・スーツを着込んだビジネスマンばかり。私は、休日のスーツ。この飛行機が落ちたら、どうしようと不安になってしまう。
 
 

飛行機は、エールフランスだったので、アテンダントにフランス語で話しかけられ、また、小さなパン・オ・ショコラを貰って、安心感が少し戻る。
 
 
 

あっという間に、オルリー空港に。  
 
鞄をピックアップして、パリ行きのタクシーの列に並ぶ。スーツケースが二つのため、バンのような大きな車だといいのだけどと思っていたら、ちょうど大きな車が来たので、良かった。

運転手に、ロテルといっても、サンジェルマンのボーザール通りといっても上手く通じないので、ミシュランのパリ地図表を見せて、説明する。

サンジェルマンは一方通行が多いため、サンジェルマン大通りから、セーヌ通りに入らないとだめだよということを確認してもらい、出発する。

いよいよパリ! 心は躍る!踊る!
 

ポルト・ドルレアンを通り、いよいよパリ市内へ。サンジェルマンまでやってくると、嬉しくて仕方がない。

ホテルにつくと、いつものように道路の両側に車がパーキングしていて、かなり前に停まって、ようやく荷物を下ろすことが出来た。 
 

早速、街中へ  
ホテルに入り、チェックインをする。最近のフラツーでの報告では、いまいち評価がよろしくないロテルということで、少し不安だった。

が、頼んでおいたレストランの予約をカードにして書いてくれて、ラデュレの土産も明日買ってきますね、と言ってくれ、ひとまず安心する。

11時を回っているが、前のゲストがまだチェックアウトしていないということで、荷物を預け街へ繰り出す。
 

国立美術学校を進み、セーヌ川に出る。カルーゼル橋の上で、パリの空気をたっぷり吸う。幸せだなと思う。またパリに来れたんだ!という幸せだ。
 

予約しているレストランは、13時半なので、2時間空いている。ということで、ルーヴル美術館に入る。ルーヴルは国会図書館のようなものであり、データベースとして利用しないと、頭が混乱してくるほどだ。

人がいなかったので、簡単にチケットを買うことができた。今回の興味は、フランス絵画だが、木曜日は肝心の18世紀の部屋は閉まっている。

代りに、17世紀と19世紀絵画を眺め、18世紀との違いを確認する。

19世紀の偉大な絵画をドゥノン翼で眺め、チュイルリー公園へ向かう。

この公園で、緑の椅子に座り、パリの青空を仰ぎ見る。今日も、私はこの場所に、私の一部を残す。この公園は、昔からの私の一部が一番多くいる場所だ

13時を回ったので、クリヨンに向かう。途中、公園を抜け出る時、テントが建てられていた。パリ・コレクションの最中なのかな。

リヴォリ通りを進み、コンコルド広場にさしかかった頃に、雨が降ってきた。あっという間に大粒になり、雹に変わった。あと30メートルほどなのに、軒下に入り、軒下のみんなで笑い合う。

レ・ザンバサドゥール
雨のせいでコンコルド広場を楽しむことも出来ずに、ホテルに駆け込む。頭から濡れてしまったので、トイレのタオルで髪を拭く。

13時半を回ってしまったので、レストランへ行く。

ロビーにいる人たちを見て、今日も、クリヨンの雰囲気はさすがに堅いなあと思いながら、名前を告げると、既に一番最後のテーブルになっていた。

テーブルは、12卓程度で、そのうち3卓が日本人だった。他は、ビジネス・ランチと観光客やパリの人々という様々な構成。

目の前の主賓席は、既に主菜に入っている。白州正子さんのような素敵なマダムで、思わず、憧れの眼差しをしてしまう。

シャンパーニュを傾けながら、私も素早くメニュにして、ボルドーの赤ワインのデミボトルを頼む。

メートルは見事にクリヨン的、その他のサーヴィスも品格を落とさないようにという心意気が感じられる。

小粋な品が続き、ワインも余っているので、チーズを頼む。是非、カマンベールも召し上がって欲しいとメートルがいう。では、ほんの少しだけ、と言っていただく。これが美味しかった。

デセールまで、本当にあっという間。厳しいホテルだけど、料理は本当に軽くて、美味しかった。15時半を回っているので、もうランチの担当のサーヴィスは引っ込んでしまっている。ホテルを出る頃には、雨も止んでいた。

装飾芸術美術館
また、チュイルリー庭園に戻り、遠くにエッフェル塔を見て、一息つく。

少し時間があるので、装飾芸術美術館に行こう。常設展示の券を買って、進んでいく。

モダン・デザインの椅子が使われた映画のオムニバスを、モダン・デザインの椅子に座りながら、見ることが出来る。

女の子達は、映画のヒロインのように、天井からつるされた揺れる椅子に座り、夢を現実に重ねて喜んでいる。

これら50年以上前のデザインを、モダンやエッジがあるといまだに思うことができる現代の私達は、50、60年代彼らと美的感覚を共有していることのだが、その美を生み出したバック・グラウンドが、おそらく、近未来というサイエンス・フィクションであることを思うと、夢を現実に重ね合わせて楽しんでいる女の子のように、私達も(悪夢と)夢に揺られて、現実を過ごしているのだろうと思う。 


 
 
 
ホテルへ  
18時頃、ホテルに戻る。12号室ですよ、荷物も上げてありますよといわれる。ちょうど、レセプションの上に位置するのが12号室だ。

ドキドキして、部屋に入る。これぞパリのプチホテルというのが第一印象。大好きだな、こういうテイスト。

床やカーテンはレオパード柄、縁取りに濃い紫を使っている。シック!

デスクもその椅子もランプも可愛いアンティーク。

バスルームは、濃い臙脂色。タイルも可愛いなあ。狭いので、足を上げて、どうにか風呂に入れるようになっている。

細い窓は、ボーザール通りに面している。

ペンキは剥がれている。また、バスルームの扉は、しっかりと鍵を閉めないと自然に開いてしまう。でも、これぞ、シック。

4ツ星ホテルといっても、パラスは大型ホテルだから、何でもしてくれる。代わりにこのプチホテルは、自分の好きなようにアレンジできる。

ほの暗さの中で見せる微笑は、明るさの中で見せる、自信に満ちた笑顔より素敵なこともある。

私はこのホテルが気にいった。

カフェ・ド・フロール  
アントワーヌ君のお父さんに会いに、カフェ・ド・フロールに行く。20時を回っているが、運がいいことにサンジェルマンを眺めることが出来る席を確保できた。

本を読みながら待っていると、陽気なかっこいいムッシュウが来てくれた。ご飯を食べたいから、カルトをくださいとお願いする。

クラブ・サンドウィッチとコーラにする。

とても優しいムッシュウなので、彼に聞こうと思って、アントワーヌ君の手紙を差し出して、お父さんを呼んでもらう。

サンドウィッチを食べていると、お父さんがやってきた。ムッシュウではなく、フロア・マネージャーだった。アントワーヌ君の手紙を見せると、すごい嬉しそうに、でも恥ずかしそうにしていた。
 

食べ終わり、カフェ・クレームを頼み、しばらく、本を読む。目の前はパリ、私はカフェで本を読んでいる、これは素敵なことだなと、シチュエーションに酔ってしまう。お父さんと挨拶をして、店を後にする。
 

まだ21時半。夜のノートルダム大聖堂が好きなので、シテ島まで歩こうと思い、シテ島を目指す。白く光った大聖堂、やっぱりきれいだなあ。
 

夜のセーヌ川をすべる遊覧船、川沿いで犬を散歩させる男性、顔からこぼれる笑みを止められない、私と観光客。ホテルに戻り、就寝。

  トップ >  紀行インデックス > ロメールの秋 様の紀行 6