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ぽち@やる気なーし様の 2008年イタリア紀行
5

14 Nov.2008 

 

(2008年5月 ぽち@やる気なーし様)
 
 


 
1
伊丹〜成田〜ローマ〜ナポリ
〜送迎車でアマルフィへ 
アマルフィ泊
Bellevue Suite 
2 アマルフィ、ラヴェッロ、マイオーリ  同
3 カプリ   同
4 ソレント、ポジターノ  同
5 ナポリ  ナポリ泊
Pinto-Storey
6 ナポリ〜 機内泊
7 〜関空着  
   

 


 
 
 
 
5日目  
朝5時起床。周りの部屋の迷惑にならないようにそーっと出動準備を整えて、6時、ホテルを出る。

今日はなんだか曇り空。昨日までの真っ青な空が嘘みたい。風もちょっと強め。

スーツケースをナポリのホテルに預けてすぐに待ち歩きできるように、手荷物を最小限にして全部スーツケースに押し込んであるから、結構重い。

ガラガラうるさいスーツケースがあるので、フラヴィア・ジョイア広場まで車で送ってもらってもよかったんだけど、下り坂だから大丈夫とナミヘー。

静かな朝をガラガラいわせていると、しまいにキーキー鳴きだした。このスーツケースも今年が最後かしら。
 

狙っていたのは6時40分発のバスだったのだけれど、その前の6時15分発のバスに乗れそう。

40分発のバスはビエトリ・スル・マーレを通り、高速に乗ってナポリに向かうみたい。15分発のほうはマイオーリから山を越えて行き、ポンペイにも停まるコース。

所要時間はそんなに変わらないみたいだし、乗れるもんなら乗ってしまおう、と6時15分のバスに乗ることにする。
 

3台ほどバスが停まっている。「ナポリ?」と聞いてみて指差されたバスは、白地に緑のちょっと古めのバス。スーツケースは下にしまう。

6時16分、発車。車内には観光客は私たち2人だけ。あとは地元の人が2人。

静かな街を走る。途中(多分ミノーリあたり)で突然バスが留まった。運転手が何事か声をかけて、バスを降りてしまった。ドアは開けっ放し。右側最前列にいた私たちは何が起こったのか、とびっくり。運転手さん、カフェに入っちゃった。と、トイレ休憩?
 

運転手不在のうちに、常連と思われる元気いっぱいなマンマが乗り込んできて、いつものバス仲間らしい人とおしゃべりを開始。すると運転手さんもカフェから出てきて、再度走り出す。

どうも、おしゃべりのようすからすると、レギュラーでバスを待っているはずのマンマが来ていないから、運転手さんカフェでエスプレッソいっぱい引っ掛けて時間調整していたみたい。自由だ。
 

どんどんくねくね、道の登って山を越える。降りる人、出勤の人やホテル前で大きな荷物を持ち込んでくる人が混在している。

うつらうつらしていると、新興住宅地のような街にきた。ここからはOLさんやサラリーマンみたいな人も乗り込んでくる。この時間のバスだと多分ナポリのオフィスへ出勤する人もいるんだろうな。
 

この街を過ぎてしばらく行くと、今までいた街より格段に大きい街にきたようだ。うわさに聞いている「処理されていないゴミの山」も、あっちこっちで見かける。ちょっとスサんだ感じの街で、観光でくるところではなさそう。

そこから少しで、ポンペイの新市街地。そこまでくると、満席。立って乗る人もずいぶん出てきた。うーん、ラッシュアワーだね。

高速に乗り入れる。おお、高層ビルが林立しているナポリの新都心が見えてきた。線路に落書きだらけの列車も止まっている。いよいよ、ナポリだ。
 

ナポリ  
ナポリ新都心あたりで、乗客の半分以上が降りていった。通勤の人はここで降りるのかな。さて、私たちはドコで降りたらいいんだろう。ナポリからアマルフィに行くバスは、ヴェベッロ港から出ているらしいのだけれど、港で降りるのかなぁ。

ナポリ駅前、ガリバルディ広場通過。すごい車の量だし、すさんだ雰囲気だし。あまりにも今までいたところと空気感が違うので、緊張。

ロマの出勤も見受けられる。こーゆー景色にあまり動じないナミヘーも、ここを見たときにリゾート気分からビジネスモードに切り替えたらしい。

そこからしばらく行ったウンベルト一世通りで、運転手が何事か声をかける。どうも、このバスはここが終点らしい。歩道に近づいて留まるので、ここで降りよう。他の観光客組も、ここで降りるしね。
 

タクシー乗り場を探して、ボヴィオ広場と思われる広場までスーツケースを引っ張って歩く。歩いている人の数はまだそれほどでもない。車も大渋滞ということもない。

タクシーが数台止まっているところで目が合った運転手に地図を見せて、ここに行きたいと訴えたが、「タクシー乗り場はあっちだよ」と言われた。指差すほうを見ると、うーむ、道の向こう側。ここに止まっていたのは順番待ちだったのね。

信号なし。車はコンスタントに通っている。意を決して、右見て左見て道を渡る。このへんのタイミングの計り方は、地元大阪で磨いているのでなんとかなるか?
 

タクシーに乗り込み、ホテルの地図を渡して、無事出発。運転席の背中に市内タクシーの標準料金の表がイタリア語、英語、スペイン語、ドイツ語でぶら下がっている。目でメーターもチェック。
 

港の前の道に出ると、大混雑。流れてはいるけれど、バスと自家用車とスクーターが混在して、ビットリアトンネルに突っ込んでいく。

車線てなに?優先順位ってなに?といった走り方。クラクションと道ががたがたいう音とで、ものすごい騒音。なんて騒々しいの!

トンネルをくぐりぬけて、坂を上る。道はがたがたいうけれど、街並みはわりときれいで、ブランドショップが並んでいる通り、歩いている人もオフィスワーカーの出勤風景といったかんじで落ち着いた地区に入る。

地下鉄アメディオ駅がみえた。ホテルはこの広場に面しているはず。
 

Hotel Pinto-Storey  
 
12〜13euroぐらいで到着。クリーム色の建物の壁に金色のホテルの名前のプレートがはめ込まれている。ホテル・ピントストーリー。大きな木のドアは閉まっていたのでブザーを押す。

鍵が開けられると、大理石の床のちいさなホール。真ん中の階段は手すりが優美な曲線を描く鉄製、ステップは大理石。隅の電話ボックスのような木のブースには「ポーター」と書いてある。えーっと。レセプションはドコだろう。
 

「ポーターさん」が  「○○ホテルか?」と聞いてきた。だみ声で○○部分がよくわからなかったのだけれど、ホテルだけはわかったので頷くと、「階段で上に上がれ」という。

とりあえず身軽な私が階段を上がってみると、そこは違う名前のホテルだった。

あわてて降りて、地図を見せながら「ピントストーリー!」というと、「エレベーターで4階だ」と教えてくれた。

4段ほど階段を下りたところにエレベーターがある。大人二人とスーツケース2個ぐらいなら乗れそうなエレベーター。

4階でおりると、車椅子では通れないかもしれない、細い通路の先に、ガラスのドアにホテルの名前が書いてあった。

ホテル
 
ホテルのドアはガラスの自動ドア。小さなレセプションに右手は居心地よさそうな小部屋、右手は朝食場所になるバースペース。予約した旨を伝えると、「部屋の用意がまだできていないから、メールで聞いていた通り荷物は預かっておく。用意ができたら部屋に運んでおくよ」といってくれた。

パスポートを渡して、チェックイン作業。「明日の朝、6時半に空港までの車っていってたけど、車は6時45分になるよ。この分は、今現金でもらえるかな?」ということだったので、先に26euro払っておく。

さあ、身軽になって、ナポリの街に出動だ。
 

ナポリの街
 
まずは朝ごはんが食べられるようなところに行きたいなっとホテルの近くをうろうろ。ちょっとモダンな感じのカフェでは出勤前のおしゃれ系サラリーマンたちがコーヒーを飲んでいる。うーん、私たちにはおしゃれすぎな雰囲気。

適当に坂を下りてみる。道の先には緑が見える。多分市民公園の緑だな。

公園前の道に到着。ここを左に行くと中心部付近に出るはず。行ってみよう。

本来ならば、公園の緑をみながらのんびり歩く道のはずなんだろうけど、公園ただいま工事中で少々ホコリっぽいところを車ががたがた走っていく。うーん。ちょっと、なぁ。

まだ開いていない店がほとんどの中、小さな店が開いている。通り過ぎかけてふと見上げると、ネクタイで有名なマリネッラではないですか。朝早くからやっていると聞いていたけど、ホントに早い!まだ9時前だよ!

マリネッラの並びの、クラシックな雰囲気のカフェに行ってみよう。店の中で立ち食いしてもいいんだけど、ここの前はちょうどヴィットリア広場になっているので、外で座って食べよう。とりあえず中で何があるのかチェックチェック。
 

ナポリ名物と聞いている、スフォリアテッラ発見。ハマグリのような形をしたこぶしぐらいの大きさのパイ。これにカプチーノをもらうことにする。

いっただっきまーす♪

さくさくっとしたパイの生地は薄く延ばしたものをくるくる巻いてあるので、うまく噛み切れないと、びろーんと細長い生地がほどけてく
る。中身はリコッタチーズにオレンジピールが入っていてさわやかな風味。ほんのり温かくて脂っこくはない。

おいしいね。


 
 
マリネッラ  
 
さて、一服したところでマリネッラに向かう。ここ、今回の旅行でナミヘーが唯一「ここで買い物する」といいはっていた店なのだ。最近、東京ミッドタウンにも出店している。

間口も小さいけれど、店全体も小さい。入って左手にショーケース、右手にレジ。正面にたくさんのネクタイが置かれている。この狭い中に、すでにお客が2人と、店員が4人。

メインはネクタイだけれども女性用のスカーフもある。「紳士の店」ということで、靴や時計、帽子、カフス、鞄等の小物もある。

ここのウリは小紋柄。好みのクリーム色のネクタイをいろいろ出してもらい、コレだ!というのを見つけたらしく、お会計。日本人か?と聞かれたのでそうだと答えると、店の冊子の日本語版を入れてくれた。日本で買うと21,000円のところ95euro。
 
 
 

ドゥオーモ  
 
ヴィットリア広場の乗り場からタクシーに乗って、ドゥオーモに行ってもらう。

なんだかよくわからない道を通って、タクシー爆走。何枚ものポスターを重ねて貼った挙句にはがれてひらひらしていたり、ゴミ箱からあふれたごみが散乱していたりと、ホテルのあった辺りとまた雰囲気の違うところを過ぎて、ドゥオーモ前まで10分ほど。

地区によって雰囲気はだいぶ違いそう。同じ港のある街だけれど、地元・神戸よりも平らな部分が少ないような。

結構な坂道の中腹に、ドゥオーモ発見。

ドゥオーモの前には、パトカーと警察官が数人。中学生くらいの10人くらいのグループがたまっている。扉は開かれているので中に入ってみる。
 

うーん、大きい。でも思っていたよりも簡素かもしれない。マルタの聖ヨハネ大聖堂のようなところを想像していたからあっさりしているというか。

ゆっくり中を見てまわる。大聖堂の中に初期キリスト教時代の遺跡もあると書いてあったので、そこも見に行こう。
 

聖堂入って左手にすすみ、入場料3euroを払う。

ずんずん進むと、地下のギリシャ時代の遺構などがでてくる。この時代からちゃんと「都市」だった証明だよねぇといいながら進んでいくが、これがけっこう広かった!

ここで終わりかなと思ったところからも、まだ進む。床のモザイク画やなんかも面白い。地下から出てきて大聖堂に戻る前に、小さな聖堂も見学できる。ラヴェンナのモザイクを彷彿させる、金のモザイクの聖堂。

さて、有料スポットをでて大聖堂にもどり、入って右側の人が何人も入っていく礼拝堂に行ってみよう。

おお、これは!

昨日は5月の第1日曜日だった。  
 
おりしも昨日は5月の第1日曜日だった。ナポリで5月の第1日曜といえば、「聖ジェンナーロの奇跡」の日。

ガラスの器に収められた聖ジェンナーロの血が普段は固まっているのに、5月の第1日曜と9月19日にはミサによって液体になるという日なのだそう。
 

礼拝堂一番前に白い衣装の司祭様が二人の警官を従えて、ガラスの器を傾けて中が液体になっているのを、一人ずつに見せてくれる。みんな一列に並んで待っている。

見ていると、容器に手で触ろうとすると司祭様に止められるのだけれど、口づけするのはOKらしい。不信心者だけれども、これは見てみたい。列に並んで順番を待つ。

うーん、これが本当は何なのかなんていうことはどうでもいいことなんだろうな。周りの人たちの厚い信仰心をひしひしと感じながら、礼拝堂を後にした。
 

スパッカ・ナポリ
 
さて、ここからどこに行こう。地図をにらんで考える。ちょうどこの前あたりからいわゆる「スパッカ・ナポリ」が歩けるようだ。よし、いってみよう。

ドゥオーモ通りを渡り、トリブナーリ通りへ。思っていたよりもずっと狭い道に両側から背の高い建物が続くので薄暗い。横道には絵に描いたように洗濯物が翻っている。

石畳ががたがたのうえ、スクーターが走り、人が立ち話をし、犬の落し物があっちこっちにある。

油断していると3分で犬の糞を踏み、5分で石畳に躓き、10分でスクーターに蹴散らされる。油断大敵スパッカナポリ。
 
 
 

小さな商店が並び、下町の暮らしぶりが伺える。注意はしなければならないけど、午前中のこの時間は怖くて泣きそうということはない。夕方はどうなんだろうね。
 

ポリクリニコだから、医大かな?白衣の人もうろうろしているところからコンスタンティノポリ通りを越えてダンテ広場へ。ここには古本屋さんがたくさんある。戻って楽器屋さんが並ぶコンスタンティノポリ通りをくだり、トリブナーリ通りの1本下の道からサンタ・キアラ教会を目指して歩く。そろそろ観光客の人出も増えてきた。

なんだか、野良犬がうろうろしている。大きな犬を連れて物乞いをしている人も数人いる。

改めてコピーしてきた「スパッカナポリの歩き方」を見ていると、どうやら、よく紹介されているコースの逆を歩いていたみたい。

ジェズ・ヌォーボ広場をスタートしてベネディット・クローチェ通りを進み、サン・ドメニコ広場で通りの名前が変わり、ここからトリブナーリ通りにあがってドゥオーモに到達するのがお勧めだったもよう。ま、全然かまわないんだけど。
 

サンタ・キアラ教会は、ゴシック様式。空襲でめちゃめちゃに壊れたものを修復したのだという。なかはステンドグラスも美しいし、明るい。教会の建物をでて、裏にある「クラリッセの回廊」を見に行く。ここは有料で5euro。

女子修道院だからなのか、明るく色使いも軽やかな雰囲気。黄緑色のマヨルカ焼きのタイルで彩られた回廊の中は一部工事中だったけれど、花盛り。桜の木が何本か植わっていたので、春先にはきっと綺麗だっただろうな。横に資料館もあり。
 

サンタ・キアラ教会の前はイエズス会のジェズ・ヌォーボ教会。ファサードがおろし金みたい。中はバロック様式。サンタキアラに比べるとゴージャスだけど色使いが黒っぽくて薄暗い。ミサが終わるところだったのか、信者の人たちが司祭様にパンをいただいているところだった。
 

ナポリ・ピザ
 
さて、ちょうどお昼。お昼はやっぱりナポリ・ピザだよね。

カリスマ系ピザ屋はトリブナーリ通りにあるみたい。よし、行ってみよう。ついでにスパッカナポリの歩き方に乗っていて見落とした見所も見ておこう。

サン・ドメニコ広場のサン・ドメニコ教会に到着。カポディモンテ美術館に収められているカラヴァッチオの作品はこの教会にもともとあったのだという。

すぐ前に老舗っぽいお菓子屋があり、次々人が吸い込まれていく。おいしいのかな。

教会をみてからお菓子屋をのぞく。うーん、おいしそうだしそんなに高くないんだけど、コレを食べてしまうとピザが危うい。ピザを食べて余裕があったらここに戻ってこよう。
 

すぐ近くにサンセヴェーロ礼拝堂があるという。きょろきょろしながら歩いていると、車を留めていた人が「礼拝堂ならこの上の道を右だよ」と教えてくれた。ありがとー!

小さな小さなサンセヴェーロ礼拝堂6euro。ここには「ヴェールをかけられた死せるキリスト」という彫刻がある。木彫なのだけれど、どうみても閉じたまぶたの上に薄い布がかかっているようにしか見えないのだ。

小学生のグループと、中高年外国人グループの2組がいたけれど、あまりにすばらしい彫刻なので、みんな無口。
 

さて、トリブナーリ通りにでてピザ屋を探す。他の店なんかもいろいろ見ながら歩くのだけれど、思っていたよりもずっとずっと小さな間口だったので通り過ぎてから気がついてあわててもどる。

ディ・マッテオ。クリントン大統領が食べにきた店だという。ちなみに、そのときにクリントン大統領分を焼いた職人さんは独立して「プレジデンテ」という店を、同じトリブナーリ通りでやっている。

入ってすぐの4畳半ほどのスペースに、持ち帰り用のケースと、ピザ焼きの職人たちがいる。

「持ち帰り?ここで食べるの?」勢いよく聞かれて、ナミヘー「持ち帰り」と言いかけたのだけれど、トイレ休憩も取りたいので「ここで食べる!」と先に言う。

1階の8畳ぐらいのスペースにはもう、ぎっちり人が座ってピザを食べているので、2階に行けといわれる。

2階は3部屋くらいに区切られているけれど、まだ誰もいなかった。適当なところで座って待っていると、メニューを持って店の人が来たのでマルゲリータを2枚と、コーラと、ガス入りの水を頼む。マルゲリータ3euro。

やってきたのはなんて大きなピザだろう。LP盤よりまだ大きい。直径40センチくらい?農協の麦藁帽子ぐらいはあるぞ。地元の人はこれをナイフフォークで食べるらしい。

二人で意を決して取り掛かる。

うわっ!ふちの部分はふっかふか。真ん中は薄いけど、全体にもちもちした生地がおいしい。なるほど、これがナポリピザ。

食べている間に、がらがらだった2階席も埋まってきた。今のところ観光客の方が多いけれども、地元の人もいる。

にしても、大きすぎ。冷めたピザはおいしくないから二人無言で食べているのだけれど、最後のほうはやっぱり冷めてきてしまった。無念。これはあのお菓子屋に行っても食べられそうにないや。

よろよろと、店をでる。横目で確認したところ、持ち帰り用はサイズが小さくて1euroなり。日本人には、このサイズがぴったりだと思う。


 
 
 
 
カポディモンテ美術館  
 
トリブナーリ通りをぬけて再度ドゥオーモの前に。さて、どこに行こう。

せっかくナポリに来たのだから、カラヴァッジオを見に行きましょうか。タクシーを捕まえてカポディモンテ美術館へ。

ドコを走っているのか、さっぱりわからないのだけれど、どんどん山を登り、美術館に到着。建物の前には大きな芝生の庭が広がり、日光浴をしている人、サッカーボールで遊んでいる人なんかもいる。穏やかな静かな昼下がり。
 

特別展はパスして、入館料7.5euroを払う。大き目の荷物はクロークで預かってくれるようだ。

ブルボン家出身のカルロ三世が相続したパルマのファルネーゼ家のコレクションを中心にした美術館で、フランス式2階と3階が展示会場。2階がルネサンス期の作品が多くて、カラヴァッジオは3階。

思っていたよりも広くて、作品もさることながら、元宮殿だったので部屋自体を展示しているところもある。中国の唐子や桃などを織り出した壁紙の部屋なんかもあって、なかなか楽しい。
 

部屋を展示していると思ったら、片隅に「トイレ」の表示があるドアが。あけてみると、確かに男子トイレ、女子トイレ、身障者用トイレがあった。ここ、男子トイレは窓がなくて壁だけだったらしいのだけれど、女子トイレのほうは海まで見渡せる絶景トイレだった。

地上階にあったカフェで一息ついてただいま16時。街に戻ることにする。さて、どうやって?

タクシー  
 
ガイドブックには「不便なところなので帰りが遅くなったらタクシーで」としか書いていない。バス停はあるのだけれど、このバスがドコまでいくのかがさっぱりわからない。

バス停の中に、主な名所にいくにはここから何番のバスに乗れというような案内があるのだけれど、中心部のプレビシート広場に行こうとしたら、バス3本に乗りかえないといけないみたい。

えい、お金で解決タクシーだ!と思うのだけれど、このタクシーがちっとも走ってこない。

車はちょこちょこ通るのだけれど、道を歩く人もいないし。ここで遭難したくないなぁ。

やっと走ってきたちょっとボロめのタクシーにブンブン手を振って、乗せてもらい、プレビシート広場をお願いする。

運転手 「明日はポンペイに行かないか?ソレントは?アマルフィは?」とセールスしてくるのだけど、「ノー!明日はローマに帰るよ」と笑っていると、すぱっと切り替えて 「あれがサンテルモ城だ、あっちがサンマルティーノ修道院だ」とガイドしてくれる。

ずんずん坂を下りていくのだけれど、途中でビタッと止まってしまった。クラクションがあっちこっちでがんがん鳴らされているし、スクーターがすり抜けていくし。おお、イメージ通りのナポリ。こんなところを運転するのは、絶対に嫌だ。

ついにブチッときれた運転手、急にハンドルを切り、細い道につっこんでいく。多分、スペイン地区というあたりだと思うのだけれど、細い急な下り坂に、頭から突っ込んでいく感じ。ジェットコースターか、映画「TAXI」か。ひょえー!!

もう、笑うしかないような道を走って、プレビシート広場到着。グラッチェグラッチェと手を振って、走り去るボロタクシーを見送る。

とりあえず、ここが中心部。城というよりは要塞のようなカステル・ヌォボ、王宮の建物などを眺める。ウンベルト1世のガレリアは工事中。うーん、どこに行こう。
 
 

キアイア地区  
 
このあたりからキアイア地区という、おしゃれ地区のはず。行ってみよう。キアイア通りの入り口にある大きなカフェは老舗らしく、優雅なつくり。外のテラス席で日本人観光客らしい人が、お茶していた。

キアイア通りは歩行者天国らしく、みんなうろうろとウインドーショッピング中。観光客も地元の人ものんびり歩きながらあれやこれやと品定め。

メンズのシャツ専門店が何軒もある。

ゆっくり端まで歩くとマルティッリ広場に出た。ここではモデルのようにかっこいい警察官が、バイクを止めて警備中。広場から出ている数本の道も同じように歩行者中心で広場の周りには高級ブランド店もちょこちょこある。

道が細く、ちょっとがたがた石畳だけれど、この辺りはのんびり歩いていてもそれほど不安を感じない。ロマもいないし、野良犬もいない。

おしゃれなオジイチャンたちが立ち話していたり、キティちゃんTシャツを着たおしゃれギャルが、彼氏とおしゃべりしていたり。

うろうろしているうちに、われらがホテルの近くまで来た。おお、この道がここに通じているのか、と納得。再度、プレビシート広場を目指して歩く。

プレビシート広場から、港の見えるところに行くと大きなクルーズ船が2隻留まっていた。きっと管理人さんも、あんな船でナポリに来たのだろうなっと思いつつ。
 
 
 

夕食
 
さて、明日も早いから早めに夕食を食べて荷造りしなければ。

どこで食べようかなっとうろうろするのだが、18時台ではまだレストランぽいところは開いていない。

ピザは昼に食べてもう限界なので、違うものがいいなぁ。またキアイア地区に行きうろうろしていると、ピザ・マルゲリータを生んだといわれるピザ屋「ブランディ」発見。

昼を食べた店と比べると、格段に高級そうな店構え。値段表を見てみると、マルゲリータ6euro。倍だもんね。ブランディの隣にレストラン発見。まだ開店前だけど一応チェックしておく。

キアイア通りの食料品店を冷やかす。去年はボローニャでチーズを買って帰ったけど、今年も何かよさげなものがあったら買って帰ろうかとショーケースを見る。

このチーズ、おいしいのかな?そこが丸くて上の方を縄で縛ったひょうたんのような形のチーズ。やわらかそうだけど。丸々ひとつは35euroくらいだという。重そうだし、半分に切ってあるやつをもらう。それと、パルミジャーノ・レッジャーノの35ヶ月があったのでそれも一切れ。両方で20euroくらい。
 

うろうろして時間をつぶし、再度ブランディ横のレストランへ。開いていたので早速なかへ。

前菜にまたも生ハムメロンをもらい、ヴェスヴィオで収穫されるトマトのパスタ、それに魚のフライと魚のグリルというメニューでお願いする。

オリーブ色の肌の店員さんが日本人か?と聞くのでそうだと答えると「アリガトゴザイマス」といって笑った。上に日本人がいるよと教えてくれる。

この店、厨房が2階にある。メインを運んできてくれたのがその厨房にいる日本人の青年。がんばってねー。

「魚のフライ」と書いてあったものは、細身の魚4匹(鰯はわかったけど、あとのは顔見知りじゃなかった)に。イカにタコと山盛りだった。「魚のグリル」はメカジキだそうだ。

むしゃむしゃフライを食べていると、外から「あー、パスタ食べたい」という日本語が聞こえた。ふと見ると、40歳代ぐらいの日本人カップルがメニューをにらんでいた。

店に入ってこられたので、ちょこちょこ世間話をする。カプリ島情報なんかを交換して、お別れする。

暗くなっても途中にあるバールやなんかでおしゃべりを楽しんでいる人たちもたくさんいるし、そこそこの人通りがあるので安心して歩いてホテルに帰る。
 
 
 

ホテルに帰る。
 
さて、朝荷物を預けてから、ようやくチェックインする私たち。そして、明日の早朝出発なので、精算も一緒に済ませてしまう。

カードの機械に手間取った朝とは違うレセプショニスト君「ごめん、20分くらい待って!部屋に電話するから!」ということだったので、先に部屋に行く。ちゃんと、20分後に部屋に電話があり、無事決済128euro。

レセプションと客室の間にもガラスの自動ドア。細い廊下に部屋が並んでいる。

思っていたより広い部屋。クラシックなインテリアでここに一晩寝るだけなんて、ちょっともったいなかったかなと思える。

バスルームも、バスタブはないけれど、きれいだしいい感じ。周辺もよかったし、ナポリの定宿候補にあげよう。

アマルフィから無理やり詰め込んだスーツケースの中身を整理し、明日に備える。


 



 
 
 
 

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