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実録! ちむ様の レンタカーで食べるために走る! 
フランス縦断2000キロ!紀行   5
            
updated on 19 Aug.2001
16 Apr.2008 移動、整理再掲

 

 (2000年10月 ちむ様)
 
 
 
 

8日目  
毎朝恒例の散歩へ出掛けようとしたら、マダムが「朝市に行くの?」声をかけてくれた。ただの散歩に行くつもりが、ホテルを出て左を向いた瞬間、出店の集団が。 
 
もしやこれが朝市なのか? 蜂蜜・玉子・チーズ・服に石鹸、中華屋やら、鶏を30羽ぐらい丸焼きしてたり。 車自体が丸焼きの機械なんて見たことない! なんだか日本だとさしずめ、縁日の雰囲気。
 
クレープも食べたかったけど、とりあえず昼の食糧を買いに、惣菜屋に。
 
ちょっと真ん丸い揚げた感じのものが、惣菜のなかにあった。何かさっぱりわからない。店の人に「これなんですか?」と聞いたら、差し出され試食させてくれた。出来たてなのでまた美味く感じちゃう。ついつい買い物が増えてしまった・・・。 
 
ホテルへの帰りに、蜂蜜の出店が気になって前へ立ったら、ご主人がまたまた試食用のスプーンを持って「食べてみないか?」 全部食べさせてくれた。あまりの美味しさにおみやげ決定! しかし帰りの事は、すっかり忘れておりました。
 
車の後ろは、自分の荷物より、ワインと蜂蜜で割れ物ばっかり。 なんとかなるかしら?とのんきに出発。 
 
 
 
ブール・カン・ブレス
 
ここからだとワインの産地のボーヌも近かったが、今回は、ブレス鶏の博物館とサヴォワ公の建てた教会を見に、ブール・カン・ブレスへ。1時間ちょっとで到着し、トイレに行ってる間にタッチの差で、教会が昼休みになっちゃった。戸に説明文は無かったけど、おそらく2時間は開かないだろうなあ。
 
鶏の博物館の場所はわからんし、その間に腹ごしらえ。温かい時は確かに美味しかったのだが・・・。冷めたら残念。こんな事もあるわな。  

主人はめげずに、昼を探しに出掛け、私は入り口のそばに腰掛けて、午後の開場まではがき書きに勤しんだ。晩に思いっきり食べて飲んでじゃあ、いつもすぐにベッドでコテンと寝てしまう。時間が全然無いので、貴重な時間になった。 
 
 

教会
この教会は、貴族が建てただけあって豪華&優雅

屋根がちょっと特長のある模様で、中は広い空間を通りすぎると、ちょっとした仕切りみたいなのがある。
 
両脇に聖職者が座れるようになっている部屋があって、その向こうに三体の墓標とステンドグラスがあった。多分、サヴォワ公と、奥様のパプスブルグの大公女のだと思うのだけどこれが綺麗! 墓標の像が、少々リアルだが、厳かな雰囲気で見入ってしまう。

そして、墓標からは当時の貴族(王族)の服装が、よくわかる。歴史物好きの私には、ほんとたまんない空間! 何時間でもいたいような・・・。


 
Malbuisson
ゆっくり見て余韻を残したまま、いよいよスイス国境近くの村 Malbuissonに向かう。アルボワを経由して2時間ほど。途中、温泉地などもあったりしたけど寄ることができなかった。ちょいと残念。 

国境近くで見つかるか心配だったけど、迷わずに無事 St Point湖畔の Malbuissonに到着。湖畔の回りに村が点在していて、静かなリゾート地。


 
 

何故私達がここに来たかと言うと、ミシュランで2軒同時に新しく一つ星になったレストランがあったから。スイスにも近いこともあり、2泊。ホテルは1泊350Fr。目の前が湖っちゅうのはなかなか気持ちいいものだ。

Jean-Michel Tannieres 着。

Jean-Michel Tannieres
 
Jean-Michel Tannieres  (Malbuisson)     Menu  250Fr  din
湖のほとりにあるマルビュイソンという村は、スイス・ローザンヌの北、約40キロの所にある。集落みたいなところを想像していたのだが、意外と広く、パン屋2軒、スーパー、土産物屋にホテルも数軒と、リゾート客中心に夏場は忙しいのだろう。ホテルはまさに「湖畔の宿」だ。

この時期、昼は20度くらいまであがるが、朝晩は3度くらいで寒暖の差が大きく、また必ず朝霧に包まれるようだ。

こちらの店は、 2000年の新一つ星レストラン。翌日行った、ボン・ナキーユと共に、昇格した。小さな村での、2軒も同時昇格とは珍しいので、予約してみた。店の雰囲気は、地元御用達だ。

内装は、少し古めのレストランで、木の暖かさを感じた。派手さもくだけたところもない、家族経営のよさがした。今回、トラディション・メニューを選択。ワインは、地元アルボワの赤を選んだ。

料理は、伝統料理がその通りにでてきた。

エスカルゴ、鮭の重ね焼き、子羊のロティー、デザート二皿でワインとあう、濃い味。フランス人からみれば、懐かしい味わいと思われる。
 


もし、この村に行かれる人がいたら、注意することがある。湖の鳥類は、やたら人に慣れている。 うっかりパンをやったら、3、40羽も寄ってきて、危うくヒッチコックの映画の世界になりそうだった。ガアー・ガアーと鳴き声をあげながら、白鳥達がそろりそろりと近寄る様に、覚悟をきめた。

彼女はというと、

僕を見捨てて一目散に逃げていました。

普段とろいのに、こんなときだけなぜ速いのか。 ・・・・2人の将来に不安を覚えた、一時だった・・

(ちむ夫記す)
 


 
 
言っておくが、そういうダンナもパンをほうり投げて、逃げてた!湖中から集まってくるんだから、恐怖を超えている。
 
ロティ rotir
ロースト、あぶり焼。油をかけながらオーブンで焼く。
9日目
朝目覚めて、窓を開けたら朝もや。霧の中になっていた。

散歩もままならないのでとりあえず、下の食堂に朝食を食べに行った。りんごジュースにご満悦して、散歩に出掛けた。村一番のホテルの脇から湖のほとりに下りられる。

ここでのんびりほうけてたら、配偶者がパンを持ってきて、上の恐怖に見舞われてしまった。雑貨屋を覗いて、朝飲んだジュースをゲット。昼を食べに向かった。
 
 

昼は、もう1軒をためしに
Bon Accueil(Malbuisson)      昼食  カルト
 
先の J-M Tannieresより150mほど離れて店がある。内装も外観もこちらの方が、現代的センスを感じた。こちらも家族経営で、マダムが先頭に立ってサービスにあたり、わからないことを聞くと、細かく教えてくれた。(英語)  

メニューを見ると、大好きなジビエがウサギ・鹿・鴨とあり、うれしくなって、カルト(一品料理)を選択。 

ワインは、クレマン・ド・ジュラ(発泡酒)とアルボワの赤を。料理は、何年か先に、二つ星になるのではないかという気がする、非凡なセンスを皿から発していた。時と共に、さらなる完成度を生むと思われる。
 


アミューズ
きのこのカプチーノ仕立て
 

香りがぐっときた。あわ一粒一粒に土地のきのこの香りがつまり、土地の産物の豊かさを、おもわずにいられない。

前菜


 
 

きのこのソテ。焼き汁にバターとクリームでソースを作り、それと共にほおばるとまずかろうはずがnai 。単に、いためただけでなく作り手の技術によって、モリーユ・セップ・トランペット茸が、はっきりとした違いのわかる、味わいになっていた。特に、モリーユを口に含んだときに、ゆっくりとつぶれてソースと共に香ったときなど、しばし沈黙だった。

 

メイン 野鴨のロティー・サルミ仕立て
 

野鴨は血の香りとおもっている自分には、好みの皿。

火入れにも焼放しでない、技を感じた。ミディアムの火入れで、ソースと共に食べると、いかにもフランス料理的味わい。食材とソースの融合だ。 腿肉の締まった筋肉質の味わい、胸肉のにじみ出てくる鉄分、ささみの部分からは、かぼそい繊維質を感じた。

今までに行った、一つ星の店では、あまり感じることのなかった皿だった。

デザート

まずアヴァンデセールとして、gentiane(りんどう)のアイス・マカロン添え。作り手の意図を感じる、ほろ苦さである。この地方のリキュールだそうだ。マカロンが、ゆるやかにつぶれて甘味を放ち、苦味との対称があった。 

グラン・デセールを選んだため、3皿でてきた。 

ピスタチオのスフレグラス(空気を含ませ膨らせたアイス)に、口の中でさくっとこわれて、冷ややかさと香りが立つのは、温度が適切なあかし。 スポンジにショコラアイスを乗せた皿は、溶ける温度が高めになるように、計算されていた。

きめこまかいスポンジが香り、アイスが苦味と甘さを強調していた。

そして、フルーツスープのマジョラム入り。 ハーブ使いもどんなもんだと、言いたいのか。りんご・パイン・パッションフルーツ等、香草とのからみ具合は、新たな発見だった。

(ちむ夫記す)

この店は、量も半端ではありません。野鴨のロティーは日本なら2人前が、それぞれの前にド〜ン! 隣の家族連れの魚は、3人前はあろうかという魚、まるまる一匹がそれぞれの前に置かれ、見てた私達より本人達がビックリしていた。それでも食べきれるフランス人、信じられん。
ジビエ gibier 
狩猟によって獲れる野生の鳥獣。。秋から冬の食材で、鴨、鳩、鹿、猪など 
 
 

アルボワ Arbois
ブルゴーニュ地方の東、スイス国境に近いワイン生産地であるジュラ地方。赤、白、ロゼ、発泡性のワインがそれぞれ作られる。特産のヴァン・ジョーヌ(vin jaune)、黄色いワインが有名。最近ロバートパーカーがアルボアのワイン(アルボア・プレ・ルヴロン・シャルドネ1999 
ジャン・リケール)を評価したこともあり、日本でも徐々に有名になっ 
てきている。
どちらかというとマイナーな葡萄産地。
 

クレマンドジュラ
上記ジュラ地方でつくられる発泡性のワイン。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

ソテ saute 
ソテー。炒める。

セップ茸  Cepes
椎茸そっくりのきのこ。ボルドーなどが産地。ワインにあうことでしられる。高級キノコと思っておこう。

モリーユ morille
傘の部分が編み目状のキノコ 
乾燥させたものは特に香りがよく、高価。あみがさ茸。
 

サルミ salmis 
野鳥のガラを細かくし、ワインで煮込んだソース。野鳥料理に。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

アヴァン・デセール avant dessert
デザートの前(アヴァン)に出されるデザートのこと。

ピスタッシュ pistache
緑色、シリヤ産のナッツ。菓子、テリーヌやパテの中にも入れる。
ピスタチオ。

スフレ グラッセ souffle' glace'
非常に滑らかで、軽い食感を持つアイスクリーム
  
  
 

  

Chateau de Joux 岩山と対決!
さて、今日はのんびり休息日。スイスのジュネーブまで行く案もあったが、ここへの途中にえらい崖の上にお城を発見してしまった!(Chateau de Joux) 近くでもあったので連れてってもらった。 

道路からみたら崖の上だったが、真下に来てみると、ちゃんとアスファルトの道がある。線路のそばの駐車場に止めて、配偶者と分かれて、頂上へ GO!!!

途中降りてくる人に”ボンジュール!”と挨拶したところ、いかにもマダム風の人に”ボンジュール!アンファン!”と返された。
 

確かにその時の私の格好は、三つあみ、インド綿のブラウスにジーンズだったしな〜。 東洋人的にも童顔だから仕方ないんだけど。

さて、10分ぐらいで頂上到着したら、修復工事中。残念ながら中には入れそうにない。外から掘りを覗いたら意外に深かった。仕方ないので、中の展示物がわかるものや、城が移った絵葉書を購入して下山。車で主人がレポートをまとめ中だった。

”向こうに対岸の城へ行く階段があるよ”の言葉に、上を見ると確かに山城が。 しかも、結構人がいる。これならいけるかも。道路を渡って階段の前に立って”ゲッ!” とんでもなく急なのだ。 しかし私も習い事を始めて2年。体力はかなりついているはずと、登り始めて階段はすぐに攻略。ただ、これで終わりではなかったの・・・。 

 
人一人しか歩けない、はっきり言って山羊道!の上、崖側に柵がまったく無い。 岩がごろごろして、眺めは良いけど、怖いよ〜! 道が視界から消えるところに来たら頂上かな?と頑張ってみるものの、行けば行くほどまだ先がある。結局30分以上かかってやっとこさ登れた。足の筋肉はパンパン。

上は結構子供とかもいて、どうやって登ってるの?と首を傾げてしまった。 そしたらやっぱり。裏道があった・・・。力が抜けてしまった。

でも、丁度夕日が映える時間。対岸のお城が綺麗! やっぱり観光に来ていた人達にきれいなポイントまで教えてもらい、帰りに同じ道のりで行かないと車の所へ帰れないことも判明したので。休憩がてらにぼーっとした。(ここでも子供に見られていたに違いない)

ここはいわゆる御城というよりは砦だった。中にはやはり入れなかったが、不思議なことに、獣のような動物のような人間のような遠咆えが中から聞こえてきて、子供達が面白がっていた。私は気持ち悪かった・・・。 あの音はなんだったのか? 今考えても謎だ。
 

あの道を降りるのは決意がいるが、あまりに遅いと怒るかな〜。ぼちぼち降りて結局たっぷり1時間半。 ちょっと主人にそそのかされた感はあるけど、楽しかった!

スイス国境まで
まだ夕飯には時間がある。記念にスイス国境まで行ってきた。国境までたったの10km。 一応ゲートというか高速道路の料金所みたいのがあったけど、人がいない。 

・・・ええんかいな・・・と通りすぎてちょっとドライブ。風景は一緒っぽいんだけど、なにが違うって道路の幅! 

フランスはアスファルトの脇も幅があるけど、スイスは脇がすぐ牧場で、狭い。たかだか何十メートルでこんなに違うんかいな?

初めての集落の”Tea Room”(何故か英語で書いてある)で、主人はカフェを飲んで、2倍の物価にビックリ。結局20分前後のスイス滞在になった。
でも折角なので、国境で、照れる国境警備隊員と写真を撮って戻った。なかなかカッコよかった。うん。
 
 

晩は、朝の散歩の時に気になっていた食堂にした。行って見るとこじんまりとはしているが、にぎやか。

サラダと、メインは羊の骨付きステーキ。やっぱり食堂の肉は噛みごたえ十分。話はわからなかったが、私達もちょっとジモティぽくなれたかな? 

 



 
 
 
 
 
 

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