| 4日目 大移動 |
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パン屋目指して、早起きして朝の散歩へ。下の方まで降りて、噴水のところの前で記念写真。見たら大学の前の広場が朝市になってて、新鮮な野菜や蜂蜜などてんこもり。おまけに安い。主婦としては買いたい!しかしどこで調理しよっていうんだか・・・。
さて、いよいよエクサン・プロヴァンスからライヨール まで、予定8時間のドライブに出発。多分300km前後、しかも半分は一般道で、無事に到着できるか?わからない。
Nimes ニームまでは高速を乗り継いでスムーズ、だったのだが・・・。山道にさしかかった所で、がけ崩れで工事中!が何ヶ所も。迂回した道が車一台やっと通れる位の幅と、急な坂。ジェットコースターの自動車版か? 後続の車は、あっという間に追いついてくる状態で、経験のないアップダウンに、配偶者は半泣き状態。
やっと落ち着いて走れるようになった頃、目に入ったのは秋色の景色だった。色づきは、日本ほどではないが、集落もない所で、小川のせせらぎを聞きながらボーっと見ていると、ほんと心の洗濯になる。
途中、Floracという町では、鮮やかに色づいた木々とゆったりと流れる川、川向こうに集落があってその後ろは絶壁となっていた。日本ではまず見られない、特異な山だった。人は見かけなかった。
高速を横断した頃から、高地オーヴェルニュ地方に入った。私は今回牛と写真を撮る!という目的があった。この地方はそれこそ放牧地が殆どで必然的に、牛、羊、馬、山羊に会えるわけで、すごく楽しみにしていた。しかし、見渡す限り360度すべて放牧地。 集落も無く、2時間も運転していると、さすがに飽きてきた。やっと見つけた村で、二人共、カフェに飛びこんだ。ここでは、絵葉書でとりあえず牛の写真はゲットして、先を急いだ。
急に狩が出来るような木々が出てきて、スキー場が見えた頃、目的のオーベルジュ”Michel
Bras”に無事到着。
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| オーベルジュ”Michel
Bras” ミッシェル・ブラ |
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このオーベルジュは、無駄なものを徹底的に排除して、室内は白を基調に、ベッド(これがシンプルかつ広くて好き)と、テーブル、テレビ、冷蔵庫(入っているものは、無料)が置いてある。
バスルームとの境はすりガラスで、石造りの洗面台が2台。順番待ちをしなくていい。女性にはありがたい所。バスタブとシャワーコーナーが繋がっていて、バスローブを乾かす暖房もついている。
夜になると、他に何も遮る物がないので、丘からライオール の町の灯が良く見えた。本当に静か。ここは2泊の予定が、次の日満室だったので、夕食のみ2日連続で食べることにした。店は、99年三つ星に昇格。
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Menu 750F
一番近い駅のロデズからでも、車で1時間という場所に、この村はあり、また、バスも通っていないため、車でないと行けない。こんな離れた店に人が来るのかと、最初きた時に思ったが、夏になると、予約がなかなか取れなくなる。
ミシュラン二つ星の時から、いつも満席に近い状態で、フランス人の食に対するどん欲さを感じる。 因みにその頃、日本人客は1度も見かけなかった。
今回、98年7月以来の再訪。料理は 750Frのコースを取り、ワインはコシュ・デュリのコルトン・シャルリュマーニュ88年。 1,850Frという、日本では考えられない値段にひかれて。
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料理はさすがといえる味わい。
微妙な香りの違いを皿から感じる。アミューズのサーモンに始まり、野菜のガルグイユ、フォアグラのポワレ、ひらめのソテ、などなど。
デザート
キャラメルアイスと、プティフールが6種類、さらにサロンで定番のムース類と共にカフェを飲んだ。長くなるので、ここでは一皿だけ取り上げる。
日本でもよく、ここのスペシャリテの、野菜のガルグイユを真似した皿を見かけるが、本家の皿はやはりかなり違う。
溶かしたバターが濃厚で、それを香りをはなつ野菜と共にほうばると、大地の力強さをしみじみと感じる。
20種類くらいの野菜が、歯応えを強調するものもあれば、香りを強調、あるいは色合いを強調したものと、さまざまな形で盛り付けられている。この一皿を食べるだけでいいから、また来ようとおもわずにいられない。 |
この時期は、キノコの豊富な季節なのでそれもまた、このレストランの魅力の一つ。
(ちむ夫記す) |
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コルトン・シャルリュマーニュ
ブルゴーニュの特級格付け、フルボディでリッチな味わい、ブルゴーニュ白ワインの最高峰の一つ。
コシュ・デュリ
ブルゴーニュ白ワインの作り手の5指の一つ。値段のほうも最高峰、ロバートパーカー(注:有名なワイン評論家)
が100点をつけた1990年のコルトンシャルルマーニは、ある店では25万円!
98年のコルトンシャ ルルマーニは、ブルゴーニュの店で500Fr、日本では8万円くらい、
ソーテ saute
ソテー。炒める。
ソル sole
舌平目。ムニエルやソテーが一般的。知っていると、とりあえず、まともなモノが食べられる。無難。ドーバー海峡産の物が有名。
プティフール petit fours
フールは「窯(かま)」の意味だそうで、プティフールは「小さいオーブン」という意味。
食後のコーヒーと一緒に提供される小菓子。 Mignardises,Friandise
ともいう。 |
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村は刃物で有名なところで、東京・大阪のいくつかのフランス料理店の肉料理のとき、この村の名前入りナイフを見かけた。
それにしても、泊まると思うとついつい飲みすぎ・食べすぎになってしまう。 サロンでも、くつろぐつもりが疲れで眠気が・・・。部屋に戻って、倒れこむように寝てしまった。一泊、1,060Fr
の部屋。
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| 5日目 |
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オーベルジュでの楽しみの一つに朝食がある。
値段もそれなりにするが(100Fr)、食べ応えは十分。自家製のパン・ジャムにフロマージュ・ブランにはちみつ。 カフェ・オ・レやショコラ。 おかわりできるくらい入っているから、十分満足できる。
前回より、甘めになっているかな?とは思った。窓も全開にして、部屋で二人でのんびり。高地の景色が一望できる。庭からはてくてく放牧地までいけるし、当然牛さんにも会える。
夕食はまた戻ってくるとして、一旦チェックアウトして ライオールの町まで行った。ここは観光というより刃物、特に料理で使うナイフ・フォーク・ソムリエナイフの生産で有名な町。 ただ水曜日は休みなのか、閑散としていた。
ガソリンを入れ、本日泊まるホテルを探しに。それなりにホテルはあったが、主人がミシュランに気になるホテルがあるということで、町から10分弱のところの村へ向かう。
l'Auberge
du Moulinは静かなホテルということで紹介され、水量の豊富な小川の上に建っている。主人が交渉に行ってくれチェックイン。テレビはないけど設備は完備しているし、なにせ170Fは安い!パリよりかなり広い部屋で、バルコニーもある。庭には昔の農機具が置いてあったりして、素朴な雰囲気。
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photo by Chimu
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| コンク |
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本日はのんびりできるのでどこへ行こうかとおもっていたら、コンクのパンフレットを発見。 地球の歩き方でも、夕焼けで照らされる教会が綺麗とのこと。この村からの裏道でも行けそうだったので、いざ出発。
山道を越えて、1時間ほど行くと水力発電所に遭遇。 もしかして、えらい奥へ入ってしまったのか?と不安を感じながらも、やっと町が見えたので休憩した。
町の横の川は、日本の川より穏やかな流れ。石作りの橋も古くて、中世の感じが出ていた。この町を抜け、次の山越えに入るところに像が建っていた。降りてみたら山々に囲まれた町がよく見える。 この像の人は町を守るのに活躍した人かしら?
それにしても、日本と同じ狭い山道を行き、道路沿いの村を幾つ抜けたことか。村の人はなんでここに東洋人が?って顔をしてる、それはそうでしょう。私達は地図は見てるものの、道路標識の”Conques”だけがたより。
道路がすこし広くなってきたなあと思っていたら、山の中急に開けて駐車場が。 よかったー!
観光バスが止まっているのを見て、もしかして広い道から行った方が早かったんじゃ・・・。 とは思ったが、景色を堪能できたからいいか、とちょっと慰め。
山肌に沿って家が建てられているので、まるで段々畑。 ちょうど夕方ということもあり、夕日に照らされた村は厳かな感じです。
見取れてしまった。
サント・フォワ教会では、修道士がパイプオルガンを弾きながら、説明していた。タペストリーもよかったし、黄金の錫にはびっくり! いかに教会がお金持ちだったのがよくわかる。 セント・フォワの話も漫画でわかり、勉強にもなった。
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| ふたたび "Michel Bras" |
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夕食は本日も”Michel Bras” ミッシェル・ブラへ。
エントランスを見たら、日本人の団体が来ていた。他にも一組来ていたので、日本じゃないかと錯覚してしまいそう。やぱり3つ星を取ったら、仕方ない。
本日は一番安いムニュを頼んだ。なぜなら、いつもお腹一杯になってしまって、この地方特産のアリゴが味わえないからだ。チーズとジャガイモを混ぜたものなのだが、もちもちっとしてて結構好きだ。
サービスの方が席で取り分けてくれるのだが、よく伸びるので、パフォーマンス的にも楽しい。隣の夫婦も一度食べたかったみたいで、私達の所に来たとき、思わず目が合って「これが食べたいのよね!」って顔をされて、楽しかった。
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| Menu 260F
前日とうってかわって、一番安いコースを頼んだ。地元の人向けだと思う。内容も非常に簡素に、読みやすく書かれている。
カボチャのカプチーノ仕立てのスープ
サンドルという川魚のポワレ
アリゴ
デザートにアーモンドのキャラメルゼにバニラアイスをはさんだもの
が出された。
たとえ、一番安いコースでもプライドを感じる。洗練された土地の料理の味わいで、量も前日より少なめで彼女には、ちょうどよい量だったようだ。 (ちむ夫記す) |
ここでは カフェ の時に出てくる、ムース・オ・ショコラがまた美味しい。その前にデザート・プティ・フールを食べていても、なぜか入ってしまう。太るなっちゅうのが無理な話。服はすこし大きめを持って行って、正解。
今日は車で戻らないと行けないので、夜風で酔いを覚まし、村のホテルに戻った。途中、ウサギが道路の真中にいて、ビックリした。
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サンドル Sandre
スズキ科の淡水魚。特に上質なワインがふさわしい繊細な魚。
アリゴ Aligot
オーベルニュ地方のポテト料理。チーズで練る。
キャラメリゼ carameliser
砂糖を香ばしく焦がしてキャラメル色に仕上げる
ムース mousse
なめらかにした材料でつくる料理一般。デザートとはかぎらない。
ショコラ chocolat
チョコレート。カカオ又はカカオマスに砂糖を加えて練ったもの、場合によっては、カカオバター、牛乳、アーモンドが入ることもある。飲み物としてのチョコレートは、チョコレートかカカオを水か牛乳で溶いたもの。 |