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実録! ちむ様の レンタカーで食べるために走る! 
フランス縦断 2000キロ紀行   2
            
updated on 19 Aug. 2001
23 Mar.2008 整理再掲 移動


 (2000年10月 ちむ様)
 
 
 

2日目 マルセイユに
朝、主人はカフェのはしごへ出かけていき、フロマージュ・テット(豚の煮こごり)を買ってきたが、これが絶品!  近くに市場があるので、朝の散歩にはうってつけみたい。

小腹を満たし、移動のためオルリー空港へ。天気は相変わらずの曇りが、とりあえず国内線のストも無く、飛行機に乗り込んだ。 

ほっとしたのもつかの間、上空はかなり荒れてて、揺れまくるわ、いきなり高度は下がるわ、でマルセイユに着く頃は大雨。ジェットコースターが大の苦手な主人には、かなり酷な1時間だったみたい。
 
 
やっと空港に着いて、荷物を取りに行くと、なんと雨で濡れてる! コンベアーが外から入っているみたいで、ハードケースは問題ないが、布製のかばんは まずかった。 中はなんとかちょっとの湿気だが、地方空港を使う時はハードケースの方が向いているかも。(天候によるんですけどね)
 

レンタカー
次にレンタカー会社のカウンターに行ったら人っ子一人いなくて、外の駐車場内にある事務所に行くようメッセージが。 しかし外は大雨・・・。 雨宿りをするも上がる気配は無し。仕方なく事務所まで走るはめに。 
 
事務所に飛びこみ、やっと一安心。
車は前回、同じランクでフォード。今回も期待していたが、FIATの小型車に。 その時はわからなかったが、120kmぐらいしか出ず後で苦労することとなる。
  
 
そして、2年のブランクで私達は運転&ナビをすっかり忘れてた! 逆方面に行ってしまったり、ワイパーとウインカーをまちがえる。二人とも焦った。  
 
それでもなんとかエクサンプロヴァンスに入れたが、またもや迷子。  カフェで道を聞いて、なんとか南仏の田舎道に入ることができた。  2時間はロスしたと思う。それでも、景色を見ながらのドライブは、格別!
 

山全体が白い壁の家だらけの町 CADENET を通り抜け、Lourmarina@ルールマランに到着したのは、すでに夕方17時は回っていた。。。。
 

カサとカッパは、荷物のすぐ出せるところにいれておきましょう。
 
ルールマラン
ルールマランは小さな村ですが、城はあるし、レストランの前も牧草地で、素朴な雰囲気。 
 
夕食までは早かったので ”Moulin de Lourmarain” で部屋が空いてるか聞いてみたら、満杯。値段も1000Fは下らんかったような。 
 
こうなったら毎度の手段だ!。5Fr 渡して、他のホテルの宿の予約を取ってもらった。 (レストランに行く予定だったから、してくれたと思う。感謝。)
 
静かな良いホテルですよ、と言われ、道を教えてもらい、5分ほどのぽつんとした道を行くと、急に開けて南仏らしい黄色い壁の ”Hotel de Guilles” 到着。 電話をしてあったのでスムーズにチェックイン。 部屋は一番奥でアンティークのクローゼットあり、壁の色使いまでやさしい。かなり満足の私に、配偶者はホッとしていた。
 
フランス語の会話はちいと難しい私達と、英語はわからないご主人夫婦。ほとんど笑顔とボディーランゲージでのりきっちゃった。確か575Fだったと思う。
 
 

 

 
Moulin  de Lourmarin 夕食
さて、フランスに来てお待ちかねの夕食。地方のワインもおもいっきり飲めるのが楽しみ。そしてパリより安いのがいい。
 
”Moulin  de Lourmarin ムーラン・ドゥ・ルールマラン”は、99年ミシュランで二つ星を獲得したレストランで、石造りの広い空間。 テラスもなかなか広そう。座席の横の空間には実りの秋野菜のディスプレイが!。 これがかなり量で大きさも日本の比較にならず。さすがだ。日本人も他に一組来ていた。
 
料理については以下、配偶者がレポート。
Menu(定食) 600Fr 

エクサン・プロヴァンスから北に車で約40分、マダム・サミュの「ラ・フニエール」の前を越えてすぐ、村の中心につく。 店は、城へ続く道に面していてわかりやすい。 

店内は、プロヴァンスをおおいに意識させる雰囲気づくりで、大きく半円形にとられた窓からは、庭が見える。室内に目を移すとところせましと土地の産物がならび、ほのかにハーブの香りがただよい、ほの暗い照明の下、洗練された空間に仕上がっている。

地方のレストランに行くと、必ず、その土地の酒を頼むようにしている。今回、コート・デュ・リュベロンの赤を選んだ。 他の地方のワインも、このクラスの店だと充実している。料理は、カプチーノ仕立て・酸味・香りが特徴的であった。

 

アミューズ(つきだし)
野菜スティックとエスカルゴ入りの軽く酸味をきかせた、切れのあるスープがだされた。  
一皿目
フォアグラのポワレテリーヌ・細切りオレンジコンフィに、ジンジャーソースには何と松葉が乗っている。カプチーノ仕立てである。 

火通しした後、少し時間をおいたポワレ。テリーヌは見事な肌色をしており、なまめかしくうつる。 酸味のあるソースが食欲をそそる。松葉を皿にあしらった店は初めて。
 

続いてカプチーノ仕立ての茸のスープ・白インゲン豆添え。 
この季節、フランスのレストランではどこでもでてくるが、ここのはこの皿で完成したというより、酸味をある程度強調して、次の皿の食欲につなげている。
 

すずきのポワレ・かぼちゃのソースというより、スープ仕立て。焼かれたアーモンドのスライスが香ばしい。
 
メイン
仔鹿のロティー、ポテト グラタン添え。 かぼそい鉄分の香りと、やわらかく繊細な肉質を期待していたが、野獣であるがゆえか、クミンをあわせていた。
一皿目のデザート
トリュフ・サフラン・ミントの三種のクレーム・ブリュレが、別々の小皿でだされる。 どっかの三ツ星みたいですが、しっかり食べました。 

続いて、セロリと苺のソルベビターチョコのスープ仕立てはちみつアイスのメレンゲ載せと、これもしっかり食べた。 
 
このあと、サロンにてお菓子をつまみながらカフェを飲み、満腹感にひたった。  
(ちむ夫記す)

コート・デュ・リュベロン
ワインの地域名。プロヴァンス。飲みやすい早飲みワインが多いそうだ。

アミューズ amuse
つきだし

フォアグラ foie gras
ガチョウ(オア oie)、カモ(カナール canard)にえさを大量に与えて肥えさせちゃった肝臓。人間もこないなるんかぁと思うとおそろしいが。キャビア、トリュフと並んで三大珍味。

こってりとしている。コクのあるガチョウのフォアグラ(フォアグラ・オア)はテリーヌ  に、鴨のフォアグラ(フォアグラ・カナール)はフライパンで両面を軽く火を通して香ばしくして食べる。
ペリゴール地方名産。
 

ポワレ poe^lage 
少量のバターや油を使ってフライパンで焼いた調理法、調理したもの。ポワロー poireau。 太い甘味のあるネギや お魚でよく用いる。まぁ ようは バタいため と思ってよし!
 

コンフィ  confite
「漬ける」の意。肉料理 「鴨のコンフィ」などの場合、塩漬け肉を、脂で低温で煮込む。鴨や豚肉の脂肪煮。野菜は、砂糖水や酢に漬け込んで煮る。
 

テリーヌ   terrine
本来は長方形の陶器(切り口が逆さの台形)のことだそうだ。これに魚介類、野菜などを詰めて固めた冷製の料理。フランスの代表的なオードブルの一つ。

ルー、バール loup de Mer, bar
スズキ。白身。たいへんよく使う食材なので必須用語。ぶりのように、成育度によって呼び名がかわる。

ロティ rotir
ロースト、あぶり焼。油をかけながらオーブンで焼く。

キュマン cumin
クミン。強い香りを持つ香辛料。カレー粉の原料。若干の辛み、苦み。

クレーム・ブリュレ 
cre`me-brule
名シェフ・ロブションが考案したといわれる、有名なデザート。卵黄、生クリーム、砂糖、バニラをよく混ぜて作ったクリームの上にブラウンシュガーをかけ、焦がす。
 
デザートがわからないとき知っているととりあえず正体がわかりやすい。だいたいの日本人は食べられる。
 
 

ソルベ sorbet
シャーベット。果汁やリキュールを用いる。
 
 
 

 

お腹一杯、程よく酔っ払って外に出ると、城がライトアップされて綺麗! 思わず写真を撮ったが、後で見たらひどい手ブレで無残・・・。明日は村の散歩だ!
3日目 エクスへ
 
朝起きて、窓を空けると牧草地と山と、あとは殆ど何も無い風景が広がっていた。気持ちはよかったんだが、天気が次第に悪くなって、ホテルを出る頃にはどしゃ降りに。 あわてて、荷物を運んで村に向かった。村につく頃には小雨になったので、散歩した。 
 
細い路地は趣があって、されど意外に坂道になっていて、いい運動になります。 お城は時間が合わず、中が見られませんでした。 でも城のそばから見た村も絵になるんですよね。 
 
町の惣菜屋で豚の煮こごり(これまた絶品!)、ポテトチップス、水のボトルを買う。傘も買おうとしたら、近くの町まで行かないと売っていない。日本の便利さとは違う。

  

ルールマランからエクサン・プロヴァンスまでは、前日来ているだけに1時間ほどで到着。 ここはさすがに車・人でごった返している。
 
本日向かうレストランへリコンファームをしに向かったが、外周道路がちょっとわかりづらく、もう一周するはめに。店に着いたら当然ながら、開店前だから閉まっている。仕方ないのでホテルを先に探すことにした。 
 
レストランから歩いて5分のところに、安いのを見つけ、チェックイン。 206FFでテレビは無いが、シャワーもトイレも付いているので安心。 ついでにホテルの主人に、レストランのリコンファームをお願いしちゃった。 ご主人、電話代の実費分のみチップを取って、返してくれた。感謝! 
 
 
この後にもいろいろったが、今回はサービスの意味をかみしめることが多かったように感じます。
 

 
 
 

 
 
 
エクス散策
落ち着いたところで、エクサン・プロヴァンスの散策開始。 換金をしないといけないのでBNP銀行を探したらすぐ見つかった。念のため、手数料も聞いたら無料とのこと。 T/Cだと使いづらいので、残り全額換金した。 
 
 
町は山の斜面にあるのか、というくらい坂が多く、なんだか迷路みたい。中世からの石造りで、重厚なんだけど明るい。学生が多いからかしら?明日が早いので昼食の確保と、パン屋にチーズ屋・お菓子屋・酒屋と買いこんで戻った。 食べ物ばっかり。

 
さて、フランスの夜は長い!  
 
夕食が大体20時ぐらいから。本日は”Clos de la Violette”という99年2つ星獲得レストラン。主人は1度行ってみたかった所だそう。ちょっとした邸宅のガラス張りのテラスルームで、夜だと庭が見られないのが残念だった。 
 
なかなかサービスの人がスマート!。 日本人のソムリエも一人勤めていた。それと日本人の男性が一人できていた。 
 
 

 

 
”Clos de la Violette”
Menu  600F 

 
中心部からゆるやかな坂道を歩いて15分ほど、目立たないように店がある。 まわりの住宅にとけこんだ、一軒家のレストランだ。 月曜の夜ながら満席だった。初めて行ったにもかかわらず、落ち着いて食事ができたのは、地元の人がほとんどだからだろう。ヴァカンスの時期は、観光客で席がうまっていると思われる。

 
メニューを開くと、さすがに海に近いというのが実感できる。前菜を、海からと農家からと、二つに分けているのもあまり見ないが、いか・マグロという素材が書かれているのも珍しく、その他の料理も想像するだけで、わくわくするような素材の組合になっており、料理を決めるまで、30分ばかり、彼女と相談。 
 
けれど結局は、ここでもコースを、ワインは地元産の赤を頼んだ。料理は最初から最後まで、一分のすきのない、そして意図したであろうことが、こちらに伝わる料理だった。

 
かぼちゃのカプチーノ仕立てに始まり、
一皿目の前菜

セップ茸を、頭はロティー、足はポワレした皿。 

つまり頭は香りを足は旨味を強調するものになっている。 ロケットのヴィネグレットが添えられ、酸味が食欲を促すようにしている。 今年は茸が不作と聞いていたが、さすが、一流の店には、見事な太さと香りのある茸がある。

二皿目の前菜

photo by Chimu
 

手長海老のロティー、海老ミソがラビオリに入っている。

日本で見かけるプルンとした歯応えでなく、繊維質を感じながらも、すーとほどけ、かみしめるとジュースがあふれてくる。 のどを通ると口の中に、いつまでも海老の香りが、磯の香りと共に残る。 
 
ミソもラビオリを開くと、どうゆう仕掛けか、香りが立ち昇る。こういった、土地の食材の味を強調する皿には、地元産のワインが相性のよさを発揮する。 まるで化学反応を起こしたかのように、爆発的な旨さとなっておしよせてきた。


ひめじのロティー、ジャガイモをうろこに見たてている。 
 
クリームで補強したブランダードを少量敷き、新鮮ながらも淡白になりがちな白身魚の味わいを、別の白身の鱈を使って高めている。 自分が知る限り、このような合わせかたは初めてでした。  

火通しも、ナイフを入れると、軽い弾力を指に感じながらも、水分がにじみ出てくる、つまりうまみを閉じ込めている、日本的繊細な火通し。 それは、付け合せのフヌイユ(ういきょうの根)にも注がれ、こちらは歯応えを強調する、火通しになっている。 


 


仔鴨の串焼き・ワインで煮たイチジクと玉ねぎ入りドフィーネ風。

スパイスを表面に塗られた仔鴨、軽やかな甘さがワインによって高められたイチジク、柔らかい香りにつつまれる。 焼き汁にマデラー酒だろうか、合せて煮詰められ、その上を鴨の血が、うっすらとソースに浮かんでいる。 
 
玉ねぎ入りドフィーネ風」を忘れていた。わかりやすく記すと、朝のマクドナルドでマフィンセットなどを注文すると、平たい棒状のポテトが出てくるが、あれの玉ねぎのミジン切り入りだ。 あくまでも、見た目が似ているだけ。 
 
仔鴨を切り分け、にじみ出る肉汁とソースを口に含み、イチジク・ポテトを加えると、フランス料理でしか到達できない世界が広がる。各々の味がはっきりわかりながら、足し算ではなく、掛け算となって、迫ってくる。

チーズ

意表をついて調理され、シェーブル(山羊乳)をラビオリでつつみ、ブイオンに浮べたもの。塩気を前面にもってきているが、辛くなく出来のいい塩ラーメンのスープ。 これだとデザートが、よりおいしく強調されるはずだ。料理に余裕と遊び心があらわれている。

デザート


また圧巻でした。
 
同じショコラをフォンダンショコラ、ソルベ、ビターショコラアイス、ムース・オ・ショコラと四種。皿の上には、温と冷の対称性が、作り手の技術力を見せつけるかのように示されていた。 
 
各々が、とろけるショコラのねっとりと舌に絡みついてくる濃い甘さ、冷たい苦味が淡い甘味を伴い消えていく後味、濃い苦味が卵黄を使って補強され、濃い甘味との拮抗がはかられたアイス、ムースの名の通り、泡の如く消えながら、甘味と苦味が食感を邪魔しない程度に残るムース。
 
香りからみれば、甘く濃い香り、消えゆく淡い香り、苦味と甘味にキレのある香り、泡から甘味と苦味が放たれたような香りと、明確なちがいを一皿に感じた。 

尚、日本人のソムリエがいて、2000年2月から働いているそうだ。特に、日本人がきたら対応するというわけではないようだ。実際、会話をしたのは、店を後にするときだけだった。
(ちむ夫記す)

二人の写真を撮ってもらったが、配偶者はちょん切れていた。 見て大笑い!  帰るときに女性にメニューを頂いて、ソムリエとも話ができ、楽しい食事だった。それにしても、レストランの女性スタッフは素敵な人が多い!

 
 
 
 
 
 
 
 

ヴィネグレット vinaigrette
フレンチドレッシング 酢・オリーブオイル・塩・胡椒を混ぜて作ったソース。酢とオイルは1:3の割合で作られ、酸っぱい。
英語では Vinegar Sauce。 基本的なサラダドレッシングだが、オードブルなどにも使われたりしている。
 
 
 
 
 
 
 

ロティ rotir
ロースト、あぶり焼。油をかけながらオーブンで焼く。

ラヴィオリ ravioli
詰め物をしたパスタ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

ブランダード brandade
干したタラを柔らかく戻してからほぐし、オリーブ油とともにマヨネーズ状に練り上げる。南仏(ラングドック地方やプロヴァンス地方)。
 
 
 
 

フヌイユ fenouil 
セリ科の植物で、甘い香り。ウイキョウ。茎をサラダにしたり、煮込み料理の香り野菜として使ったり、裏ごしして付け合わせにしたりする 。乾燥した種子は香辛料。 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

マデラ
ポルトガルのマデラ島で作られている甘いワイン
 
 
 
 

フォンダン fondant 
口の中でさっと溶ける、の意味 
糖衣をかけた菓子

ムース mousse
なめらかにした材料でつくる料理一般。デザートとはかぎらない。

ショコラ chocolat
チョコレート。カカオ又はカカオマスに砂糖を加えて練ったもの、場合によっては、カカオバター、牛乳、アーモンドが入ることもある。
飲み物としてのチョコレートは、チョコレートかカカオを水か牛乳で溶いたもの。
  
 


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